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君の心に灯火を……  作者: 雪
480/582

第480話 1人にしないで

後書きありです!楽しんできてください!

「……ねぇ颯太。僕もがちゃ……?引きたいな。どうやるんだい?あ……別に教えるのが面倒ならいいんだけれど……」


結局迷った末に頼んでみることにした僕は控えめに頼んでみることにする。


「さっきから唐突すぎねぇ……?ちょ、近い近い近い。落ち着けよ……」


……小腹もすいた気がするなぁ……

さっき夜ご飯は食べさせてもらったものの少量にしてもらったのもあってか小腹が空いてしまいつい僕は


「……お腹空いた。」


と小さな声で呟いてしまう。


「お前なぁ……ま、とりあえず先に手当からするかぁ……」


手当て……めんどくさいなぁ……

嫌だった僕はジッと涼君の方を見て


「……涼君……」


と声色と視線で助けを訴える。


「悪いが助けないぞ。諦めてさっさと手当てしてもらってくれ。」


見事に断られてしまった僕は諦めてすず君と怜斗君の方を見る。


「…………すず君……怜斗君……」


僕の言葉を聞くや否や2人は


「早くしてもらった方がいいと思うよ。血が垂れてきてるから床が汚れるかも。」


「俺が治すからじっとしててねぇ?あ、颯太!先に拭いたげて!」


とさっさと手当てを受けるよう言ってくる。見事に惨敗した僕がしょんぼりしていると颯太が念の為持ってきていたのか包帯と消毒液、テッシュを取り出して


「おー。ユウ脱いで。そのままだとやりにくい。」


と急かすように僕を見つめてくる。

えぇ……そこまでするほど重症じゃないと思うんだけどなぁ……これぐらいなら放っておいても何とかなるよ……

心の中ではそう思いつつも何もしないのは流石に怒られるだろうとわかっていた僕は颯太の手から包帯だけとる。


「…………?別にそこまで丁寧にしなくていいよ。本調子じゃないとはいえ少しずつは治るはずだし。適当に包帯だけ巻いておくね。ん……しょと。ほら、これで血は垂れないよ。」


それなりに上手く負けた僕がニコッと微笑みかけると涼君は僕を怪しむように見つめてくる。


「……ユウ、なにか隠してたりするか?」


「?うーん、特にないかな……どうしてだい?」


本当に特に心当たりがなかった僕は少し不思議に思いながら聞き返す。涼君はまだ少し微妙そうな顔をしながらも無理やり自分を納得させることにしたのか


「……一時の限界に近かった笑みに似てたからつい、な。まぁ特にないならいい……怜斗、そろそろ戻らないとクミさんが待ってるんじゃないか?」


とそれ以上僕に触れることはなく怜斗君の方を見る。

……かくし、ごと……ではないからなぁ、あれは……


「行っていーのぉ?」


「止めても無駄だからな。さっさと行くなら行ってくれ。」


「はぁい……」


思っていたよりも冷たい対応だったようで怜斗君はしょんぼりしながらクミさん達の元へ帰っていく。

……おなかすいた……


「……そうた……」


やっぱり直接言えなかった僕はぐりぐりと頭を押し付けてお腹が空いていることを察してもらおうとする。


「……あ、お腹すいてるんだっけ?んーどうしよ……俺の家じゃないからなぁ……涼ヘルプ。」


困ったように笑いながら颯太は僕を涼君にパスしてくる。


「……はぁ。適当におにぎりでも作ってくる。」


「……い、嫌ならいいよ?我慢できるから……」


ため息をつく涼君を見た僕は慌ててそう言ったものの涼君は僕の頭を撫でて1階に行ってしまう。

……めんどくさそうだったな……余計なわがまま言わなければよかった……

後悔のあまりなのかはたまたただ単にまた体調が悪くなってきているのか僕の視界がクラクラとしだす。そんな僕を見たすず君は探るような目で僕を見てきていて


「……ユウ、今日変だね。甘えたかと思えば遠慮するし。」


と言われてしまう。

……変、なのかな……あ、そうだがちゃ……


「……そう、なのかな……ねぇ颯太。ゲーム入れて……?」


「ハイハイ……スマホ貸して、入れてやるから。」


「うん。」


僕がスマホを渡すと颯太はロックを解除して操作し始める。

……心做しか手足も痛いな……また開いてるのかな……

僕がそんなことを考えながら待っていると小さめのおにぎりを持った涼君が戻ってくる。


「……ユウが食べてたら他のみんなも欲しがるって言われたから一応多めに作ってきた。好きに食べてくれ。」


「ありがとう涼君……怒ってない、よね……?」


「……?怒ってないが……なんでだ?」


涼君の挙げた手に僕はつい反射で避けてしまう。


「わぅ……!」


「!?ユウ危ねーじゃん……」


「……悪い。怖がらせるつもりはなかったんだが。」


悲しそうにそう言う涼君に僕の背中に冷たいものが走る。


「……っ違う。ごめん。ごめんなさい。怖くないから。ごめんなさい……ごめんなさい……」


「……ユウ?どうかしたの?そんなに謝らなくても涼も私も離れるつもりは無いんだけど。」


少し驚いたようにそう言うすず君と


「…………別に俺は気にしてない。1人にするつもりは無いから落ち着いてくれ。」


僕を落ち着かせるように話しかけてくる涼君に僕はムッとする。


「………………」


嘘だ。僕よりもすず君が大事で優先するくせに。すず君だって涼君を優先するくせに。僕を1人にするくせに。


「……とりあえず食べるか?」


遠慮気味に聞いてくる涼君に僕は慌てて首を縦に振ってパカッと口を開ける。


「……あーん前提なんだな。まぁ別にいいんだが。」


「……おいしい……」


「……ユウ、俺もあーんしよっか?」


「……!うん!」


……颯太は僕に依存してるんだから僕をひとりぼっちにするなんてことないよね?……そう、だったらいいなぁ……

内心また僕は不安になりながらもほんの少しだけ感じる胃のムカムカを無視して食べさせてもらい続けるのだった。

よっしゃ女子だ!!!

「……複雑なんだけど。絶対怒られないからって理由だろうし。」

あっはは!流石すず!私のこと分かってるぅ!

「……しかも明日さきさんでしょ?なんだかんだ颯太とも寝てるみたいだったしバレたらユウ病むんじゃ……」

……それは、提案してきた涼のせいだから……

「……それはまぁ、そうかも。」

でしょ!?じゃあ問題なし!よし!じゃあ寝よ!

「機嫌いいね。まぁ嫌がられるよりは全然いいけど。それじゃあまた明日。」

まったね〜!

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