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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第477話 大人の事情

後書きありです!楽しんできてください!

「……で?これもうワタシ帰っていいですかぁ?」


結局あのままワタシに病状を見せることなく帰ってしまったシキさんに苛立ちを覚えながら桜さんに聞いてみる。

本っ当に……なんなんですかぁ?呼ばれてきてみれば……確かに美味しいご飯は食べれて満足ですけど呼ばれた元の方は何もしてないですよぉ?

イライラしているワタシに桜さんは不安げに


「……いいと思う。ストレスが原因って分かったし。多分颯太がなんとかしてくれる……はず。」


と返事を返される。琴葉さんも少し心配そうにしながら


「まぁ、実際に確かめたわけじゃないけれど……仕方ないわね……」


と行ってしまったものは仕方ないという風にしてため息をつく。

まぁ……といっても苛立つだけ無駄ですよねぇ?シキさんはそういう質ですしぃ……天然ですしぃ……あーぁ……そろそろ死者の世界について話しときたかったんですけどぉ……

一気に怒る気が失せたワタシは同じくため息をついて


「まぁ……もうとっくのとうに涼さんのところに行っちゃいましたからねぇ……そろそろ時期的にどうするのか聞きときたかったんですけどぉ……」


と苦笑する。桜さんはどうやら忘れていたようで目をぱちくりさせながら


「……あ、死者の世界に行くっていう……?大変そうだね。」


と憐れむようにワタシのことを見つめてくる。

……すずさん達もですけどいい意味でも悪い意味でも年齢差に対する対応の差がほっとんどないですよねぇこの人達……いや、まぁ別に新鮮ですし気に止めるほどのことでもないのでいいんですけどぉ……

普段とは違う扱われ方にワタシは内心違和感を感じつつも


「まぁ、厳密に言うとその手前ですけどね。それこそ三途の川なら想像しやすいんじゃないですかぁ?ワタシとシキさんが行くのは川のギリギリで渡るわけじゃないんですよぉ!」


と桜さんを安心させるように補足説明をする。するとどうやら桜さんは好奇心が強いようで


「そこに行って何するの?」


と聞いてくる。

……まぁ、怜斗さんとかならともかく桜さんになら言っても問題ありませんね。そもそもあそこに行くのはワタシの家系しか行けないですし……

ほんの一瞬話すかどうか迷ったものの特に不安点もないと判断したワタシは変に誤魔化すことなく教えてあげることにする。


「まぁ安全確認ですねぇ……たまにあるんですよ。それなりに強いのが成仏して渡ったことで境目が曖昧になる。それが原因で本来まだ成仏しないつもりがしたことになることがあったり逆にできなかったりするんですよねぇ……」


そんなワタシのざっくりとした説明に琴葉さんはちゃっかりと


「ついでに私が逃げ出せたのは同じような曖昧な部分があったからティールの許可なしに来れたのよ?」


そうワタシの言葉に付け加えるような形でとんでも告白をする。

……だから今でもたまに変なのが降りてきてるんですねぇ……せめて降りてくるなら元に戻しておいて欲しかったですぅ……

ついでにここ最近変なのや強いものが出てきやすい原因が分かってしまったワタシは心の底で嘆きまくる。桜さんはどうやら呆れてしまったようで


「……琴葉らしいね。」


とだけ言うとどこか冷めた目で琴葉さんを見る。そんな目を気にしていないかのように琴葉さんは微笑んで


「あら、弟が馬鹿やってたんだもの。無理やりにでも行くしかないでしょう?」


とほんの少しシキさんをバカにするような口調を交えつつも姉弟愛を感じるレアな発言をする。

……今日こそ録音して置くべきしたね。上手く使えば何かあった時協力を仰げたのに……惜しいことしましたぁ……あ、そういえば……


「愛があるのか馬鹿にしてるのか分かりませんねぇ……そういえば明日シキさんは学校行くんですかぁ?」


ふとシキさんが学用品もしれっと持っていっていたことを思い出したワタシは2人に聞いてみる。


「行かないと思うよ。荷物は持っていってるみたいだけど颯太が許さないと思う。」


「まぁ、涼君のお母さんもどちらかと世話焼きなタイプみたいだし……午前中に家に帰ってくるんじゃないかしら?」


2人の回答はどちらも似たようなものな上、他人によって阻止されるというシキさんらしい想定で何となくワタシは面白くなりながらもいる意味もなくなってしまったため


「じゃあ明日にでもまた来ますかね……もういっその事ワタシ1人で行ってもいいんですけどぉ……」


と独り言を呟きながら帰る準備をする。すると突然後ろからドンッと衝撃が走る。


「え〜じゃあじゃあ!俺も行くぅ!!!」


どうやら居たのは怜斗さんだったようで走ってここに来たのか少し汗をかいている。

……この人達本っ当に彼氏彼女が居る自覚足りないですよね。呆れちゃいますよ本当に……

あまりの距離感の近さにワタシは色んな意味で恐怖を抱いていると桜さんはじっと怜斗さんを見つめた後に


「……怜斗。てっきり一緒に帰ったのかと思ってた。いなかったから。」


と言うと怜斗さんはケラケラ笑う。


「ん〜?華にしばらく気をつけてねーって言いに行ってた!ついでに連れてきたんだよぉ!」


怜斗さんの言葉とほぼ同時ぐらいに実体のある華さんが息切れしながら玄関に入ってくる。


「…………」


どうやらすぐには口が聞けないほど本気で走ったようで琴葉さんは心配するように


「あら華ちゃん……お水いるかしら?」


と声をかける。


「……いや、わたし怜斗と違って飲めないから……無駄に走り速いのやめてくれない……!?」


「無駄じゃないよぉ?ていうかお姫様抱っこ嫌がったのそっちだしぃ!」


「はぁ!?人いる中で許可なんかするわけないでしょ!?ふざけないでくれる!?」


「え〜?じゃあ今からするぅ?知り合いしかいないんだしいいでしょお?」


「嫌!!!」


2人はワイワイイチャイチャしながら世界に入り込んでいるようでワタシ達の存在そっちのけで話しまくる。

……毎度思うんですけどこれワタシ喧嘩売られてますぅ?


「はぁ〜〜〜…………ま、とりあえずワタシは帰るのでぇ……」


あまりに自分がいたたまれなくなったワタシが帰ろうとすると桜さんに引き止められる。


「……泊まっていけば?部屋に余裕あるから大丈夫だと思うよ。」


「そうしたいんですけど今日の夜仕事入ってるんですよぉ……」


もちろんホントなら往復するのも面倒なのでここに居たいんですけどねぇ……また怜斗さんあたりが何かに巻き込まれてる感じしますしぃ……

ワタシが大きなため息をつくと怜斗さんが急にこっちをむく。


「……あ!じゃあ俺もついてくよぉ?それならすぐここに来れるから泊まっていけるでしょお?」


「あ〜……」


本当なら遠慮なくイエスと応えたいものの怜斗さんが彼女持ちである上人の家に泊まらせてもらうという立場上何となく答え方に困ってしまう。


「……華ちゃんがいいならそれでいいと思うわよ?呼び出したのはこっちだもの。長距離を往復させるのは申し訳ないわ。」


「……わたしも同伴でならいいわよ。暇つぶしになるし。最近天音わたしの事気に入ったのかずーっとついてまわるし……ちょうどいいわ。」


「じゃ!決まりだねぇ!ほらほら!クミ戻ろ!」


ワタシが言い詰まっている間に勝手に話が進んでいたようでいつの間にか泊まる流れになっており無理やりまたリビングに戻らされる。

……強引な人達ですねぇ……ま、怜斗さんに聞いておきたいこともありましたし良しとしましょうか。

ワタシは苦笑しながらも喜びを隠しきれずにいるのだった。

あ、涼に非リアって理由で選ばれた彗だ!

「……あいつ絶対許さないからなマジで……クソリア充が……!!!」

大丈夫だって!颯太も選ばれてるからさ!添い寝宜しく☆

「めんどくさ……これでもまだ入院してんのによぉ……」

えーでももうユウのおかげで健康体じゃん?だいじょぶだいじょぶ!

「はぁぁぁぁ……めんどくせ……さっさと終わらせろよじゃあ……」

扱い雑すぎて悲しいなぁ……それじゃあまた次回に〜!

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