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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第24話 オワリノハコ

三連休何しようかな……( `ᾥ´ )クッすず達と何処か行けたら……暇な3日間になりそーです。皆さんはなにか予定ありますか?日帰り旅行に行く人もいたりするのかな?それでは第24話 オワリノハコ楽しんできてください!

「まず、さっきコトリバコの種類には『イッポウ』『ニホウ』『サンポウ』『シホウ』『ゴホウ』『ロッポウ』『チッポウ』『ハッケイ』の8種類が存在すると言ったね?」


「うん、それぞれ使う人間の数が変わるんだよね。」


すずは頷いて言う。


「死者の世界ではもう1種類存在してることになっているんだ。それが……『オワリノハコ』10人分の子供と5体分の人間以外の動物の一部を箱に詰めて作られている……らしい。」


「そんなに!?というかなんでらしいっていう曖昧な言い方をしたの?」


「作った本人はオワリノハコができて数ヶ月後になくなっているんだけど、死者の世界に来てないんだ。こっちで言う天国にも地獄にも、ね。」


「え?でも死んだらその死者の世界に行くことになるんだろ?なんでいないんだ?」


「もしかして死んで直ぐに転生しちゃったんじゃない?」


あぁ、確かにそれなら死者の世界に居ないのも納得できるな。でもコトリバコを作り出した人間がすぐに転生できるのか……?


「うーん……もしかするとオワリノハコに魂ごと吸い取られてしまったのかもしれないねぇ。大勢の命を奪って呪いの材料にする人間がすぐに転生できるとは思えないし。」


「え?でもコトリバコって女と子供しか効果ないんでしょ?流石に呪い強すぎない?」


「そうかい?コトリバコは使われてる人間の数に比例するから10人分に加えてその他の動物5体分ならかなり強いものになると思うよ?」


「……でも、なんでそんなに強いコトリバコが作れたんだ?ハッケイまでしか作れなかったってことはそれ以上は命が危ないとかそういう理由があったんだろ?」


そのハッケイですら作り方の教えた男の分しか作られていないのに……そう簡単に上手くいく物なのか?


「実はオワリノハコを作った人は一部作り方を曖昧に覚えていてね。その分本来の作り方よりもかなり変わったやり方で作ったみたいなんだ。子供を10人使ったのも何人までの箱なら作っていいのかを把握してなかったからだろうね。」


「だからユウは作り方が私たちの世界の知っているものとは違うって言ったんだね!にしてもそれでよく成功したね、失敗する確率の方が高そうなのに!」


「オワリノハコを作った男……なんか面倒臭いからA男でいいか。A男は先祖の中に霊感の強い人がいたみたいでね、その分失敗せずに作る方法を本能的に分かっていたんだろう。結局オワリノハコのせいかすぐに死んでしまったけどね。」


と、ユウは苦笑いして話した。


「そういえばコトリバコは子を取る箱っていう漢字だけどオワリノハコにも感じでの書き方はあるのか?」


「確かに、ちゃんとあるの?」


「うーん……恐らくないと思うよ。オワリノハコとは言っても後から付いただけだしね。この箱は偶然の産物みたいな物だし。」


「え〜……なんかガッカリ……」


頬を膨らませながらすずは言った。

そう思うと結構すずの行動って幼いよな……可愛いからいいけど。


「そうだねぇ……でもそっちの方がいいんじゃないかい?想像が膨らむしね。」


「確かに!それもそうだね!じゃあオワリノハコができた成り行きは大体わかったから作り方教えて!」


「良いけど……グロいよ?いいのかい?」


ユウは不気味な笑みを浮かべそう言った。今日初めてまともに話したとはいえその表情は初めて見たため背筋が凍った。すずも同じだったのか一瞬迷ったが、


「ここまで来たら聞くしかないでしょ!ね、涼!」


と言った。


「そうだな、ここまで来てお預けは嫌だ。」


「そこまで言うなら話すよ。まず主な作り方はほとんど変わらない。変わってくるのは動物の内臓を手順1で入れて箱の中の血を満たすのは人間の血になっているよ。ただ箱の印をつける時ただの[印]ではなく、使った人間の名前を書いて使った動物名を書くところだね。これを見ればすぐに『普通のコトリバコ』なのか『オワリノハコ』なのかが分かるね。」


「なぁんだ……大袈裟に脅かしてくるからびっくりしちゃったじゃん!」


すずはホッとしたように言った。それを見てユウは苦笑して


「おや?それはすまないね。でも少しやり方を変えるだけでこんなにも強い呪いになってしまうんだ。これは言ってしまえば君達が普段していることなんかも呪いになるかもしれないんだよ?」


と話す。


「……確かに俺達が麻痺してるだけで結構ヤバい話だよな。それに普段の行動が呪いになるかもって考えたらゾッとする。」


ていうか普通にそんな大量の名前が書かれた箱なんて近づきたくもないだろ……


「そうだね、時に言葉はとても強い呪いになりうるからねぇ……」


何か思い当たる節があるのかユウは寂しげに笑いながら言った。


「……そういうものだよ、ユウ。人は時に霊よりも怖い仕打ちをするんだから。」


あ、素になってる……ユウとすずの2人にはまだ俺には話してないことがあるのか……?


「話はそんな所だよ。存在はしても何処にあるかは分からないし探すにしてもまだ君達は呪いの対象となっているからね。まぁ頭の片隅にでも置いておいて欲しいな。」


「まぁそれぐらいの認識の方が良さそうだね。私や涼がどうこうできる話じゃないし!ていうかそろそろ帰らないとまずいんじゃない?特に涼は!」


「それもそうだね、翔斗君達がいる世界では恐らくあれから2日くらいたっているかな?」


…………は?

小説っていいですよね……今日新しく2冊小説買ったんですけど直ぐに読み切っちゃいました(ノ≧ڡ≦)☆すずと涼とユウの中で一番本読むの早いの誰なんでしょう?聞いてみましょうかね……フム(( ˘ω ˘ *))フム……聞いてみたところいちばん早いのは涼みたいですね!2番目がユウで3番目がすずらしいです!すず曰く

「本読む時は素になるからそもそも基本人前で読まないから……読んでも人の気配に気を取られて読むのが遅くなるんだよね。」

だそうです!確かに演じたまま本読むのはキツそうですね……涼とユウは本の内容によって読むスピードが変わりますね。これを機にこれからあとがきではちょっとした質問コーナーでも作ろうかな?それではまだ次回お会いしましょう!

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