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君の心に灯火を……  作者: 雪
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第1話 転校生がやってきた!

初めて書く作品なので変なところあると思いますが、精一杯頑張りますのでゆっくり投稿ですがよろしくお願い致します。もし気になる点などあれば是非感想の方に書き込んでください。作者本人が手直しが必要だとみなした場合早急に手直しさせて頂きます。

今日から2学期!

噂によると私のクラスに転校生がやってくるらしいんだけど偶然見かけた人によるとその人は男子でこの中学校の中ではかなりのイケメンらしい。 ……まあ正直顔なんて私はどうでもいいんだけどね。そもそも私好きな人とかできたことないし!


「そろそろ席につかないと先生に怒られちゃうよ〜ってすずちゃん?話聞いてる?」


「えっ?どうしたの?」


「もう!でも珍しいね?すずちゃんがボーッとするなんて!もしかして転校生さんのこと考えてたの?」


「ごめんごめん由衣!そう!転校生がどんな人か考えちゃってたんだ〜。ここの学校全然転校生来ないからさ!」


「確かにそうだね!転校生小学生の時に2年生の時と5年生の時にきたことあったけど同じクラスじゃなかったもんね。」


「うん、優しい感じの人だったらいいなぁ…」


「と、とうとうすずちゃんにも彼氏が……!?」


「そんなわけないよ!私、好きな人すらできた記憶ないんだよ?」


私は手をブンブンと振りながら否定する。


「え〜でもすずちゃん転校生さんと席隣りになる確率高いし〜可能性はあるでしょ?」


「ないないないって!ほら!そろそろチャイム鳴るし!」


「も〜しょうがないなぁすずちゃんは!今はそういうことにしてあげるね!」


「そういうことって……由衣ってば……」


でも確かに私のクラスの席はちょうど私の左側の席と1番右の列の後ろの席が空いてるけど転校生はこの席のどちらかに座ることになるよね。 私の隣……か、由衣にあんなこと言われたからなぁ。隣になれて嬉しいような恥ずかしいようなって感じ!そんなか事を考えているといつの間にかチャイムがなっていたようで先生が教卓の前に立っていた。


「はーい、それではまず挨拶からしていきます。おはようございます。」


「おはようございます!」


「えーそれでは知っている人も多いと思いますが今日この二組には転校生が来ています、入ってきてください。」


「はい。」


少し低めの声が聞こえると教室の扉が音を立てて開いた。噂通りその人は男子で綺麗な顔立ちをしていた。


「藍田 涼です。少し訳あってこの学校に転校してきました。好きな食べ物や嫌いな食べ物は特にありません。音楽を聞くのが好きです。これからよろしくお願いします。」


そう彼は…涼は淡々と自己紹介をしていった。

私は一目見たときになんとなく違和感を感じた。うーんどこなんだろう………そうか、目だ!この人は何故だか綺麗な藍色の色をした目はこちらを見ているのにまるで何も写していないという雰囲気がした。………周りの人達はそんなことよりその綺麗な顔立ちに見惚れてしまっているようだけど。


「えーっと藍田さんの席は…星野さんの席の隣でいいかしら?」


「はい、大丈夫です。」


「良かったわ!右から3列目の後ろになるわ。視力的に無理そうならまた言いに来てちょうだい。」


「はい、ありがとうございます。」


涼はそう返事をして指定された席へと歩いていった。

そのまま彼は席に座るとこちらへ視線を向け


「これからよろしく。星野さん。」


少し微笑んで私に言った。


うわ、顔のいい人って挨拶しただけでも絵になるんだ……


「よろしくね!私は星野 すずだよ!あの出来ればなんだけど下の名前で呼んでもらっていいかな?ここって田舎の方でしょ?その分小さい頃から仲のいい子ばっかで上の名前呼びってあんまり慣れてなくて…嫌ならいいんだけどね!」


「分かった、ならすずってよぶことにする。その代わりにすずも俺のこと涼って呼んでくれ。」


「うん!分かった、涼って呼ぶね!ありがとう!」


「っ……眩しいな………」


「え?何か言った?」


「いや、何も。」


「ふーん?」


今なんて言ってたんだろ…ていうか独り言?を言ってた時なんだか一瞬涼の顔が暗かったような気がするなぁ。まぁきっと気の所為だよね!うん!


そんな会話をクラスメイト達は見ていたがハッとしたかのように

「えー!ずるいすず(ちゃん)だけ!僕(私)(うち)も下の名前で呼びたい!」


「あ〜…さすがに人数が多いから休み時間になってからでいいか?まだ先生もこの時間中にしないといけない事があるだろうし。」


そう涼が応えると色んな人から賛成の声が上がり次第に静かになった。


「藍田さんありがとう。1時間目は配布物を配り終わって提出課題も回収し終わってそれでも時間が余れば自由時間にしようと思っているからみんなも協力してね?」


「はーい(はい)!!」


~30分ほどたって~


「えー皆が手伝ってくれたおかげで20分くらい時間が余ったので自由時間にしようと思います!他クラスはまだ授業中なのであまりうるさくしないでねー。」


そう先生が声をかけた瞬間生徒たちは涼の席の周りに集まり

「なあなあ!俺達も涼って呼んでもいいか?」


そう1人の男子が聞いた。


すると涼は

「あぁ、好きなように呼んでくれて構わない。」


「やった!涼って音楽好きって言ってたよな?どういう系が好きなんだ?」


「少し暗めの曲とか、あとは落ち着いた感じの曲が好きだな」


「涼くん、苦手な食べ物はないって言ってたよね?じゃあ苦手なものとかもないの?」


「交通事故や殺人事件とかの暗いニュースは苦手だな…みてて苦しくなるから。あとは日によって変わるけど人混み。」


「苦手な教科はないの?」


涼は少し考えてから

「強いて言うなら……え、英語……?」


「なんで疑問形なんだよ!てか迷うってことは勉強できるな?」


「それなりにはできる。」


「くそ!顔も良くて勉強もできるとか勝ち組かよ!ちなみに運動は!?できるのか?」


「まぁ人並みにはできる方だと思ってる。」


「クソぉぉぉぉ!絶対お前モテるじゃねーか!」


へぇ〜涼って勉強できるんだ!っていうか隣のはずなのに人が集まりすぎて私なんにも話しかけられないな…私もいっぱい話して仲良くなりたいんだけど…


「すずちゃん話しかけなくていいの?」


「人が多すぎて話しかけるタイミングがないんだよね……由衣こそ話しかけなくてもいいの?」


「私は質問攻めがある程度治まったら話しかけに行こうかなと思ってるよ!」


「私もそうしよっかな〜」


そう由衣と話していると


「すず」


そう呼びかけられたので声がした方をむくと涼がこちらを見ていた。


「どうしたの?」


「席、隣だからすずの事も知りたいと思って。すずの好きな物はなんなんだ?」


「私の好きな物……自然が好きかな!自然の中にいると落ち着くし!それにお姉ちゃんも草木とかが好きだったし!」


「好きだった……?なんで過去形なんだ?」


うーん暗い話苦手って言ってたけど言っていいのかな……でも他の人から聞くよりかはマシか!


「あ〜私のお姉ちゃん私が3年生の時に病気で死んじゃったんだ!」


「……!悪い、変なこと聞いたな。」


「大丈夫!今でもたま〜に寂しくなる時があるけど代わりに私にはやりたいことができたからね!」


「やりたいこと?なんなのか聞いてもいいか?」


「もちろん!私はね、身近で苦しんでる人がいたら助けたいんだ!」


「たす、ける……俺にはできそうにないな……」


「そうかな?話してる感じ涼って優しそうだけど…?」


「誰かを助けられることができるのは優しいってだけじゃ出来ないからな。すずは出来そうだけど、人柄的に。」


「そうなんだ……?」


なんだか涼の顔、苦しそうで寂しそう……訳あってこの学校に転校してきたって言ってたから前の学校で何かあったのかな……


「そういえば涼にはやりたいこととかないの?」


「やりたいこと……か。放課後誰かと遊びたいな…小3以来そういうのできてないから。」


「え!じゃあ私と遊ぼ!いつ空いてる?」


「俺はいつでも大丈夫だ。」


「じゃあ今週の土曜日は?空いてる?」


「ああ、大丈夫だ。」


やった!涼と遊べる!あ、でも流石に2人は少なすぎるかな……


「どうする?2人で遊ぶ?それとも他にも誰か誘う?」


すると涼は顔をしかめて

「あまり人数が多すぎるのはちょっと……」

と遠慮がちに言った。


「あ、涼って人混み苦手って言ってたもんね!じゃあ女子と男子あと1人ずつくらい誘う?」


「あぁ、それくらいの人数なら大丈夫だ。」


するとそこまであまりにふたりが仲良くしていたため会話に入れなかった他の生徒たちが口々に話し始める。


「え!私行きたい!」


「俺も行きてぇ!」


「いやお前は土曜部活だろ!俺が行く!」


「そういうお前こそ試合だろ!」


「ま、まあまあ皆。あんまりうるさくしてると先生に怒られちゃう……」


「そういうすずはもう確定で遊べんじゃねーか!ていうか会ってすぐの奴遊び誘えるとかどんだけコミュ力高ぇんだよ!」


「ナイスツッコミ!」


ヴッ……コミュ力高いかはおいといて会ってすぐの人に遊びに誘ってるから何も言えないや。こ、これは誰を誘うか決めるのに時間がかかりそうだなぁ。

楽しんで頂けたでしょうか?いいねコメント待ってます!それでは2話でお会いしましょう!(*>∀<)ノ))またねー

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