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二度目の人生はアイドルグループのセンター兼任プロデューサー？！［視点:花野美知］

　太陽と小鳥が踊る早朝……二度目の人生は中々、多忙を極めている。

　なぜなら

「おはようございます、プロデューサー」

　今の私は、アイドルグループ『S21』・『Hicha（ヒチェ）'Z（ズ）』・『For（フォー）-nis（ナイズ）』のプロデューサー兼（けん）『S21』看板娘（センター）。

「本日の予定ですが……」

　私に本日の予定を読み上げてくれているのは第一秘書さん……『S21』・『Hicha（ヒチェ）'Z（ズ）』・『For（フォー）-nis（ナイズ）』のマネージャーで元『G(ジャイアント).　H(ヒット)　.M(ミュージック)』社長第一秘書だった人。

「ありがとうございます……あの数分ほど席を外してもらいたいのですが」

　私の一言に何かを察して、無言で私の部屋を後にする第一秘書さん……少し申し訳ない。

　まだ同居人（かれ）と話が出来ていないけれど、多忙ながらも私が毎月、定期的に目覚めることが出来ているのは、同居人（かれ）の体調管理が完璧であることの証左（しょうさ）。

　それにしても……まさか前世でアイドルを憎んでいた私が『美少女にTS転生したらアイドルを目指す、ちょっと変わった夢を抱くアイドルファン』に転生するなんて思ってもみなかった。

　もし同居人（かれ）と話す機会があれば……だが今は、その時では無いかもしれない。

　でも同居人（かれ）と遭（あ）うことができたら、同居人（かれ）がアイドルに向けている特別な感情について語り合いたいし、アイドルに対する不毛な憎悪（かんじょう）に終止符（ピリオド）を打ってくれた同居人（かれ）に感謝をしたいな。

ということで今回は、もう一人の主人公にして主人公（トモロー）が転生ガチャで引き当てた美少女・花野美知の視点エピソードでした。

もう一人の主人公、花野美知の前世については拙作『ある歌姫の復讐劇』（URL→https://ncode.syosetu.com/n0319cq/）で知ることができます。

本日、あと一回どこかの時間帯に更新もしくは投稿話の再編集を予定しております。

明日は、0時以降いずれかの時間帯、数回更新予定です。