おや、桝本さんと小沼さんの様子が……
ここは暫定副看板娘決定戦D組2回戦の出場者、桝本さんの控室。
「♪」
この声……数分後に始まる暫定副看板娘決定戦D組2回戦に向けて予行演習しているようだ。
「そろそろ暫定副看板娘決定戦C組2回戦が始まるよ……予行演習、頑張ってるね」
話しかけた
「やっぱ、居心地いいな!」
俺の肩に乗る桝本さん。
「そんなに居心地いいかな?」
その表情……『気を抜いたら眠っちゃうくらい居心地がいいんです』といったところだろうか?
「あ、降ります……迷惑ですよね?」
時間的に俺は、そろそろ小沼さんの控室に行かないといけないから、桝本さん遠慮して降りようとしているらしい。
「降りなくて大丈夫だよ。このまま小沼さんの控室に行くから」
桝本さんを肩車する事は、俺にとって筋力練習の一環に成りつつある。
『でも、いつも肩車してもらっているから少しは楽させてあげたい……そうだ、浮かぶことが出来たら少しは楽できるよね!』
何をするつもりかな?
(『状態変化・前世変化』)
前世姿を思い浮かべ、スキルを発動する桝本さん。
すると桝本さんの背中から蚊の羽が生え、浮上する桝本さんと俺。
「!」
急に浮上したからビックリしたな!
「じゃあ、このまま小沼さんの控室に行こうか」
小沼さん、どんな反応するかな?
しばらく浮遊していると暫定副看板娘決定戦D組2回戦出場者、小沼さんの控室に到着。
「♪」
小沼さん、あと数分後に始まる暫定副看板娘決定戦D組2回戦に向けて予行演習しているな。
「そろそろ暫定副看板娘決定戦D組2回戦が始まるよー……予行演習、頑張ってるね」
小沼さんに声をかける俺。
「ま、桝本さん?」
俺をぶら下げ浮遊する桝本さんを
「どうしたの?」
不思議そうに見つめる小沼さん。
「桝本さん、空を飛べたんだね」
その表情『私も空を飛びたいな!』といったところかな?
「じゃあ、乗る?」
そう言って桝本さんから降りる。
「やった!」
桝本さんの足につかまると少しずつ宙に浮かぶ小沼さん。
おや、桝本さんと小沼さんの様子が……
「!」
この現象は
「「どうしましたか?」」
『あれ、なんで声が重なるの?』と不思議そうな、桝本さんでもあり小沼さんでもある彼女。
「多分、この現象……『偶像結合』か」
「「『偶像結合』?」」
その表情、『いったいどんな現象だろう?』といったところだろうな。
「今、桝本さんと小沼さんは『偶像結合』によって2人で1人の偶像になっているんだ」
なので二人共、試合続行は可能だから
「暫定副看板娘決定戦D組2回戦は審判引分、暫定副看板娘決定戦D組代表を君達と玲ちゃんで競う事になるね」
暫定副看板娘決定戦予選で唯一、All Perfect Scoreを出した玲ちゃん。
どんな試合になるだろう?
「「2人で最高の結果を出します!」」
今の2人ならAll Perfect Scoreを出せそうだな。
「期待してるよ!」
そう言って2人の控室を後にする。
次は玲ちゃんの様子を見に行こう!
仮完結まで、あと23日。




