私は後悔したくない!(視点:『S21』メンバー、竹元 唯衣)
ここは、暫定副看板娘決定戦C組2回戦、出場者の控室。
「……ハァ、ハァ」
身体が……暑い。
「な、何で!」
今までに感じたことのない倦怠感……身体が鉛のように重い。
あと数分後には暫定副看板娘決定戦C組2回戦が始まるのに!
「そろそろ暫定副看板娘決定戦C組2回戦が始まるよー」
この声!
「竹元さ……どこか具合悪いの?」
『S21』主看板娘兼任プロデューサー!
「ぜ、全体的に……身体が……」
こうして喋るのもキツイ。
「分かった、きつかったよね……もう大丈夫だよ!」
そう言って私の背中をさする『S21』主看板娘兼任プロデューサー。
最初は気休めだと思っていたけど……
不思議だ!
次第に倦怠感が軽くなっている。
「ありがとうございます『S21』主看板娘兼任プロデューサー!」
今なら最高の披露が出来そう!
「これも私の仕事だから……あ、竹元さん」
ん?
「どうしましたか、『S21』主看板娘兼任プロデューサー?」
何か言いたい様子の『S21』主看板娘兼任プロデューサー。
「この後の対戦だけど、アレはもう使わないほうが良いかも」
アレ……あの時の事だよね。
無意識に使ってしまったけど……
「どうしてですか?」
『S21』主看板娘兼任プロデューサーはアレが何なのか分かるのかな?
「次、使ったら……どうなるか私も予想できない」
そんなに危険なんだアレ。
でも次の対戦相手は
「どうしても……次の保乃ちゃんとの対戦で使ったらダメですか?」
櫻九……グループの顔で『S21』を代表するメンバー、畑村保乃。
今までの自分だったら勝ち目は皆無だっただろうな……でも、アレを完全制御すれば、私はきっと看板娘に成れるはず!
「わかった、責任は私が取る。竹元さん、後悔しない選択肢を選んで!」
そう言って控室を出る『S21』主看板娘兼任プロデューサー。
ごめんなさい『S21』主看板娘兼任プロデューサー……私は後悔したくない。
この力で保乃ちゃんに勝つ!




