逆行TS転生アイドル～オーディションに特例合格後、推しのいるアイドルグループのセンター兼任プロデューサーに就任した俺は推しメンバーと最高のアイドル人生を謳歌する！～

夏鈴が記憶喪失！(視点：『S21』メンバー、竹元 唯衣)

「とさん……竹元さん！」

この声……『S21』主（メイン）看板娘（センター）兼任プロデューサー？

「あれ、ここは？」

なぜかベッドに寝ている。

「ここは病院だよ」

『S21』主（メイン）看板娘（センター）兼任プロデューサーが私に説明してくれる。

え……何で私、病院に？

「何か、あったんですか？」

「え、覚えてない？冠番組でのカラオケ対決企画中の出来事なんだけど」

えーと、確か私と小園さんでカラオケ対決した後

「副（サブ）看板娘（センター）3人でカラオケ対決になって……あれ？」

何かあったはずなのに思い出せない！

「やっぱり竹元さんも、あの時の記憶は無い？」

あの時？

「玲ちゃんと富士吉さんによるカラオケ対決なんだけど」

全く覚えてないです。

「申し訳無いですが全く覚えてなくて、あの後どうなったんですか？」

「対決は玲ちゃんが勝利して……その後、富士吉さん気絶して、さっき目覚めたんだけど……」

夏鈴に何かあったの！

「富士吉さん、今、記憶（きおく）喪失（そうしつ）状態（じょうたい）なんだ」

夏鈴が記憶喪失！

「詳細について詳しく教えて下さい！」

「多分、竹元さんの事は覚えていると思うよ……でもアイドルになってからの記憶が無いみたいで」

つまり『K21』加入以降の記憶が無いという事？

「私に協力出来る事があれば、何でも言って下さい！」

夏鈴が記憶を取り戻して、『S21』としての活動を少しでも早く再開出来るように！　

「ありがとう……でも今はゆっくり休んで！」

あれ……何だか……眠くなってき……