精密披露採点対決、林田ひかる・披露曲『誰のせいでも』(視点:『S21』副看板娘、林田ひかる)
冠番組のカラオケ企画は、新カラオケ機種『L-Star's』限定採点ゲーム『精密披露採点』による、小園 玲VS 竹元 唯衣、両名によるカラオケ対決は小園さんが満点で勝利した。
「それでは、次の対決は……」
「「「はい!」」」
カラオケ対決に立候補したのは、一枚目曲で副看板娘を務める私達3人。
「『L-Star's』限定採点ゲーム『精密披露採点』は、歌・演舞・話歌といった披露の難易度を数値化した披露難易点と、披露の出来栄えを数値化した披露完成点を、それぞれ100点満点で評価して平均点を出し10点前後の追加点を加算した合計点で競ってもらいます」
『S21』主看板娘兼任プロデューサーが『L-Star's』限定採点ゲーム『精密披露採点』について説明する間、私を含めた副看板娘3人は着々と準備を進める。
「それでは、3人の披露申請難易度を確認していきます」
設置した液晶画面に、私達3人が披露する曲の披露申請難易度が表示される。
「3人とも歌演舞両立で披露申請難易度3.5、高難度申請ですね」
装着した仮想現実眼鏡の音声案内により披露申請難易度3.0以上は、審査基準が厳しく高得点を獲得するのは至難の技だと解説される。
他の副看板娘2人も歌演舞両立で披露申請難易度3.5か……高難度三巴戦対決を制して『S21』主看板娘兼任プロデューサーに宣伝しないと!
「それでは準備が整ったでしょうか?」
「わしゃし……あはは!」
最初に披露するという緊張からか噛んでしまい、そんな自分自身かおかしくて笑い出してしまう。
「大丈夫?林田さん」
「大丈夫、問題無しです!」
大事な場面でゲラるなんて最悪だ。
でも披露は、バッチリ決める!
私が副看板娘を務めた曲『誰のせいでも』の前奏が大きくなるにつれて、目の前に広がる仮想現実世界……
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「懐かしい景色……」
この視界、あの時の私が見た
「うわっ、もう採点?!」
『誰のせいでも』の前奏がA演奏に変化、表示される音程!
「♪!」
最初は良かったんだけど、目まぐるしく変わる視点に酔って失点……
何で玲ちゃん、絶対無失点で披露出来たの?
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終奏が流れ披露終了、仮想現実眼鏡に点数が表示される。
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さあ、他の副看板娘2人は目まぐるしく変わる視点に対応出来るかな?
次回、海﨑さんが披露!




