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「兄弟だと!」(視点:『S21』主看板娘兼任プロデューサー第一秘書)
[新着メールがあります]
誰だろう?
[今、電話出来るか?]
携帯を確認すると、メールの送り主は『G.H.M』社長第二秘書だった。
「用件をどうぞ」
俺は電話をかけ用件を確認する。
「……俺達、兄弟だろ?」
今更、何なんだ。
「兄弟だと!ふざけるな……俺は認めないぞ」
「まあ、そんな言うな……敵の敵は味方と言うだろ」
何を企んでいる?
「何が目的だ!」
「情報交換だ、悪い話ではあるまい」
確かに、ここで『G.H.M』の内情を知れるのなら悪い話ではないな。
「『S21』の初登場時期……どうだ?」
「なら『G.H.M』の近況と交換でいいか?」
言わなくても欲しい情報を、一発で提示してくるとは!
「分かった、交換に応じる」
認めたくないが、流石は半兄といったところか。
次回、食堂で主人公を一人待っていたのは?




