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「意外と懐かれているみたいですよ」
それは臨時運営会議が終了した直後、食堂に向かう途中
「あの、プロデューサー」
俺は、ある『S21』メンバーに話しかけられる。
「辞令の件ですか?」
そのメンバーとは、桝本さんの個別指導者となった森屋 茜さん。
「なぜ私が担当することに?」
「それはですね……」
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「やっと起きたね……桝本さん」
「あ、おはようございますプロデューサー!」
いつだったか、いつの間にか肩の上に乗り俺の頭を枕にして寝ていた桝本さんに、何気無く聞いたことがあった。
「私以外だと誰と仲が良いの?」
次々と『S21』二期生メンバーの名前が上がる中
「あと、『ねーさん』!」
「もしかして『S21』一期生メンバーの森屋 茜さん?」
「そーだよ!」
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「と言う訳で意外と懐かれているみたいですよ!」
俺とのやり取りで全てを察したのか、食堂へ戻る森屋 茜さん。
早く俺も食堂に戻ろう!
次回、辞令の意図を考える『S21』メンバー!




