あの日見た星空を、私達はきっと忘れない[視点:『K21』メンバー、小園玲]
デビューライブ当日の夜、私はライブ会場からほど近いホテルの展望台で空を眺めていた。
都会で綺麗な星空が見れると話題の展望台、そこで
「今、会えないかな〜」
ふと歌うように口ずさむ主看板娘を見つけました!
主看板娘が逢いたいと想っている相手、もし私だったら嬉しいのですが……呼んでみましょう。
「呼びました?」
私の方へ振り向いた主看板娘は
「玲ちゃん!?」
『何でここにいるのだろう?』と驚きの表情。
「ふと夜空を見たくなったんです。隣いいですか?」
「うん、一緒に見よう」
その時、夜空に複数の流れ星が現れました。
「うわ、せっかくお願いできる機会だったのに」
「確かにそうですね。でも何をお願いするつもりだったんですか?」
『ここは、なんと答えようかな?』といった表情の主看板娘、私からの質問の返答に困っているようです。
「あっ、でも私お願いは叶っているんです」
『それってどういうこと?』といった表情の主看板娘。
「ここに来ればあなたに会えるんじゃないかって、突然思ったんです」
「ええっ?」
その瞬間、再び夜空に複数の流れ星が現れます。
「「 綺麗……」」
今日見た星空を、私達はきっと忘れない!




