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故郷の味
それぞれ話が一段落した頃、注文した料理が届くとその後は特に会話することなく料理を完食。
「「お疲れ様です」」
「「「「お疲れ様〜」」」」
会計を済ませ、店の入口で日向七二にあいさつ。
それぞれ自分達が住む寮へ向かう。
「あの、これよかったら」
「あっ、懐かしいな」
俺が玲ちゃんから、もらったのは灰汁巻。独特な風味の餅料理だ。
まさに、故郷の味!
まあスキルで作れなくもないけど
「でもなぜか、きな粉と黒砂糖が入ってなかったんです」
それなら
「あっ、私に任せて!」
久々にスキルの出番だ。
「お礼にこれあげます」
「もしかして、きな粉を?」
やっぱり灰汁巻に甘いきな粉は欠かせない!
「ありがとうございます。大事に使いますね」
何で"小豆研ぎ"のスキルで、きな粉が作れたのかよくわからないけどね。
『スキル"小豆研ぎ"の習熟度上昇により豆料理が作れるようになりました』
なるほど!




