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ヴォーカロイドパニック  作者: たかさん
18/44

動画

リアル仕事のせいで少し空きました。

8月頭まではこんなかんじかも。

今回は短めです。

ブックマーク、評価、誤字報告ありがとうございます!

 さてと、とりあえず携帯を充電しておくか。

 俺は机の上にある充電器に携帯をのせようと手を動かす。その途中で、手の内にある携帯が小さく震えた。これは電話ではなくRINEのトークだ。RINEを確認すると、相手は春一。

あれ? あいつは電話を切ってRINEを送ってきたのか?なぜそんなことを……

不審に思いながらトーク画面を開くと、書かれている文章は短く一文。


見てみろ。


とだけ書かれている。そしてなにやらURLが添付されてあった。

これはウィーチューブ?

何の動画だろ。

なんの警戒心もなくファイルをタップし……時間が止まった。

おい……これって……

スマホに映し出されたもの。それは奈美と視線を合わせながら歌っている、俺の姿を映した動画だった。

自分の顔が一瞬でカッと熱くなるのが分かる。

だってその映像はまるで、俺と奈美が凄く仲よさそうに、体を寄り添って歌っていたからだ。よくアイドル雑誌なんかで、二人の歌い手が顔を近くに寄せて歌う写真とかあるだろ? いや、実際見たことはないから、イメージでなんだけども……。そんな映像を見たら、俺なんかはなんとなく気恥ずかしいものを感じたりする。「君たち、なにやってんの?」という意味でね。そんなのを自分がやっているわけだ。恥ずかしいだろう……これは……

いや、それにしてもあいつ……いつの間に?

もしかして――春一か!

と、動画を開いていた携帯が、音楽をたてて震える。

俺はすぐに通話ボタンを押して、携帯を耳に当てた。


「お前! これをいつ―――」


『あー、言っておくが俺ではないぞ? いつもの情報収集の過程で偶然見つけたものだ』


 くっ、削除は無理か。


『ただ、アップ主には心当たりがある。というか、知り合いだな』


「え?」


『削除の交渉をしてやってもいいぞ』


「マジで?」


『ああ、で、Aランチを――なんだっけ?』


 くそ……だけど……


「い、一週間で――」


『ん?』


 調子に乗りやがって!

 でも背に腹は代えられない。

 動画削除は最優先事項だ。


「――3日でいい」


『いや、一週間でいい。大変な目に合わせたのは確かだしな。削除依頼もしておこう』


 おお!


「頼む!」


 いやぁ、春一の顔が広くて助かった!


『この後、相手に連絡を入れてみる。詳しい話は明日』


「了解。グッズはどうする?」


『明日持ってきてくれ』


「わかった。んじゃ、明日―」


『ああ、明日』


 通話を切って深いため息をつく。

 こんなのネットに残ってたら大変なことになりそうだし、何とかなればいいけど。

 うまくいったら何かオゴるか。

 あとで冷静に考えれば全ての責任は春一なのでこの対処は当たり前のことなのに、この時は助けられた気分になっていた。


読んでいただいてありがとうございます!

ブックマーク、評価は私にとって喜びです。

お肌の曲がり角に対するコラーゲンです。

あと、のぞいた時に良いことあったので、

23時にもう一話投下します!

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