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200文字小説集 vol.2

忘れられない彼女(200文字小説)

作者: 日下部良介

 最近、とても可愛らしい子が彼のそばに居る。

 きっと彼女は彼のことが好きなのね。

 でも、彼はなんだか煮え切らない態度。


「ごめん。おれ、やっぱり…」

「解かってるよ。あの人のことが忘れられないんでしょう?」

「ごめん…」


 もう! 私のことなんか早く忘れちゃえばいいのに。

 この世に居ない私のことなんか…。


 仕方ない。私が説得してあげよう。

「ねえ!」

 私は彼の前に出てやった。

 すると、驚きのあまり彼の心臓は止まってしまった。




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