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4話 妹で頭いっぱいとか俺頭終わってるかも

それから食べ終わった食器を片付け部屋で今後の事をまとめていた、内容は勿論妹との今後の関係について


「・・・うん、完成だな」


一、挨拶

二、小さい頃の事について謝罪

三、会話ができる程度までに話しをする


「大体はこれでいいよな」


焦っていきなり話しをしてしまうと逆に嫌われ口を聞いてくれなくなる可能性があった、だからこの順番にした先程母さんに言われた通り強引にいかず会話ができる程度までもっていくと


「・・・ふぅ、よし明日から開始だ」


今日はもうとりあえず落ち着こうと思った今日妹と話をしようとしたところで無視をされるか今度こそ本当に嫌われる可能性大の為やらなかった明日になったところで不機嫌だろうが今日よりはマシだと思い明日にすることにした




朝七時


「ふぁ~ぁ・・・」


俺はいつも朝七時丁度に起きるよう目覚まし時計を設定している、理由としては妹となるべく顔を合わせたくなかったからだった、妹が起きる時間は大体七時十分、自分が先に居れば気まずくない、でも今日からは違う朝七時に起きれば妹に挨拶をする事ができる、その妹が起きてくるまでの間異常に緊張するが


「・・・すっげえ緊張するんだが、母さん」


「そりゃそうでしょ、あ、私トイレね」


「!?え、っちょ!?」


昨夜寝る前に俺は母さんに一つ頼み事をしていた、それは俺が妹に挨拶をする時に一緒に居てほしいと、理由としてはもし妹と二人っきりになってしまった時に声を掛けてしまった時の気まずい雰囲気を紛らわしてほしいという理由だった、だが母さんは見事俺を裏切りトイレに行ってしまった


「っくそ~・・・あの野郎・・・」


「・・・」


「・・・あ」


母さんがトイレに行った事について考え事をしていた為俺は妹が居る事に気が付かなかった、もうなんというか口から心臓飛びてるかと思った、いつの間に目の前に居るんだもん


「・・・」


「っ、あ、あ~その、なんだお、おはよう!妹!」


俺は緊張のあまり気が気じゃなかったのかかなり元気な声で言ってしまった、しかもよりにもよって朝からだ、朝からこんな大きな声で挨拶されたら誰だって嫌になるだろ?しかもそれにプラスして妹と俺の関係はズタズタの関係


「!!っな、なに・・・?」


はい、完全に俺と妹の関係終わりました~死にてぇ、すっげえ冷ややかな目で見らてますよしかもドン引き、当たり前か


「ぁ・・・い、いや・・・」


「っ・・・気持ち悪いっ・・・」


妹は完全に俺に向かってはっきりと言い階段を上がって自分の部屋に入ってしまった、・・・あれ、おかしいな目が痛い・・・


「あんた・・・何してるのよ・・・トイレまで聞こえたわよ・・・」


「・・・ぁ、母さん・・・」


俺の声、トイレまで聞こえてたのか・・・ははっ、気持ち悪・・・あぁ~、死にたい・・・そして恥ずかしい・・・


「・・・はぁ、あんた昔っから不器用よね、そういう事に」


「っう、うるせぇよ」


わかってる、わかってますよでも仕方なくね?今回のこれは例外すぎるぞ?十六年だぞ?十六年?そんなに会話してなかったんだぞ、仕方ないだろこれ


「・・・とりあえず会話は無理だろうから、はいこれ、妹の朝ご飯」


「え、こ、これをどうしろと・・・?」


「これを妹の部屋の前に置いてくる事、そしてそれと同時に謝っておきなさい、謝るくらいならこっちから一方的に言えるでしょ返事が返ってこなくても」


おい、返事が返ってこない前提かよ、いやこれは仕方ないか・・・くそっ、俺のバカ野郎!妹相手に何緊張してんだよ気色悪い!


「昨日言った通り妹は繊細だからあまり大きな声とか出さないように、あの子の事知らないだろうけど普段から静かなんだから、うるさい子は嫌いなの」


「へぇ~、あいつ静かなのか全然知らなかった」


繊細で大きな声は大嫌い、うんまさに俺が嫌いな対象じゃん、あ、いや俺普段静かだよ?友達も・・・かなり居ないし・・・


「今は妹に嫌われてるかもしれないけど頑張れば多少話せる程度にはなるだろうから頑張りなさい、後昨日も言ったけど強引にいかないように」


「っわ、わかってるっての」


はぁ~、俺何回失敗してるんだよ・・・昨日から全部失敗してるじゃねぇか、まぁ仕方ないのかもしれないけど


俺はそんな事をブツブツ思いながら妹の部屋の前まで来て朝ご飯を入口の前に置き昨日通りノックを二回した


「っい、妹~さっきはいきなり大きな声出して悪かった、ごめんな?後朝ご飯入口の前に置いておくから食べてくれ、食器は水に付けておけばいいからって母さんが言ってたから、それじゃ、本当ごめんな?」


俺はそう言い急いで鞄を持ち家を出た、この時すらすらと妹に言えた事に感動していた、満足感と同時に優越感のような感じを抱いた、このままいけば会話できるんじゃないか?と思ったがそれは思い上がりな為やめた、調子に乗ると碌な事がないのも昨日と今まで短い十六年間の間で見に付けていた



「・・・ははっ」


学校にギリギリ遅刻前に付いた俺は急いで席に座り先程の事、そして昨日の事を振り返りニヤニヤとしていた、妹に嫌われた一方で凄い久しぶりに妹と多少会話ができた事に心躍っていた、自分が妹と会話をするなんて昨日まで思っても居なかったからだ


「おい、兄なにニヤニヤしてるんだ授業中だぞ」


「!は、はい!すみません!」


やっべ~と思いながらもまたニヤニヤしていた、ちなみに妹の事については全く関係なく個人的な事なんだが俺は・・・友達が居ない、つまりボッチ、別に顔が気持ち悪いとかそう言う事じゃなくただ他人と話が合わなくボッチ、そしてボッチな俺が注意された今、周りは俺を軽蔑するかのような目で見ている、本当俺が友達作らないせいもあるけどやめてほしい


「・・・はぁ~ぁ」


「・・・」


周りの目に勝手に妄想、想像し疲れた俺は机に寝そべった、そしてこんな事他人に話したら気持悪いと思われるだろうが俺の頭の中は妹の事でいっぱいになっていた、その為この時一人の生徒の視線に気が付かなかった






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