17話 母さんと父さんは悪魔だ
「・・・あ」
「っ・・・」
「・・・」
「・・・っお、おいなんでこんなに静かになるんだよ、おい」
今母さんが言ったおかけで空気は物凄く重い状態になっている、本当やばい、どうしよう妹なんてこっちがんみしてるし、いや嬉しいけどさすっげえ驚いてるし、父さんなんて口からご飯粒すっげえ出てるし
「っ・・・兄・・・」
「!な、なんだよ・・・」
「気持ち悪い・・・」
妹はそんな事を言いながら食器をもう隣にずらし、俺から離れた
「っな・・・」
「・・・兄、あんたがまさかシスコンだなんて思わなかったわ」
「!?おい!?何で俺がシスコンって決まった前提の話になってんだよ!?」
「・・・そうか、兄お前シスコンだったのか、いや別に気持ち悪いとかはないが心の中だけで思っておけよ?表に出すなよ?」
母さんと父さんはわざと空気を明るくしようとしているが俺からしたらかなりまずい方に向かっているんだが、いや本当
「お、おい・・・い、妹・・・」
「っ・・・なに」
相変わらず人を軽蔑しているかの様な目で見てくる、これってもしかして関係悪化してねぇか?
「っい、いや・・・ま、まさかこれで信頼がすべて元に戻ったりなんてのは・・・?」
「・・・今は食事中だから無理」
「・・・」
そう言い妹は食べ始めた、微かに少しだけ照れている様にも見えるがそれは俺の錯覚だろう
「兄、あんた信頼って、妹に何かしたんじゃないだろうね?」
「!?なんでだよ!?」
「兄、お前いくらシスコンだからと言ってやって良い事と悪い事があるんだぞ、それとそんなふうに育てた覚えはなくてだな、うん」
「父さんは父さんで何言っちゃってんの・・・」
悪のりがしすぎな二人に頭にくると当時に妹から漂ってくる威圧感の様なものに緊張が走っている
「・・・お母さん、シスコンシスコンうるさい、今まで話もしてこなかった兄がシスコンなわけないよ」
「!」
妹はそう言い多分、手助けをしてくれた、にしてもそうだ俺はシスコン・・・っ、俺ってシスコンじゃないよな・・・?
「・・・それはわからないわよ妹、兄が妹に話しかけたのだって普通だったらありえないわけだし、兄が妹に仲良くしようとした意味もわからないし」
「!?何でお母さんが・・・!」
「っ!お、おい母さん・・・」
母さんは口が軽いのか言った、それに対し妹は驚愕した同時にこっちを睨んできた、やめてくれその顔効くわ
「おい、母さん話すぎだぞ、今はご飯の時間だ」
「・・・それもそうね」
母さんはそう言いこっちを見てニヤニヤしている、すっげえぶん殴ってやりたい何が目的なんだよ
「・・・兄」
「!!な、なんだ・・・?」
妹は箸を置きこっちに近づき耳元で言ってきた、いや、すっげえ近いんだが良い匂いするんだが
「食べ終わったら私の部屋に来て・・・」
「っあ、あぁ・・・」
そう言うと妹は食器を片付け部屋へ行ってしまった、妹の声はとても冷たかった、絶対怒られる、下手したら話しができなくなる可能性がある
「・・・今、何の話してたのよ?」
「っお、おい・・・」
「兄、お前妹と凄い仲良くなったんだな」
母さんと父さんは俺を見ながら凄いニヤニヤしている、すっげえ張り倒してやりたい