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16話 妹の横でシスコンとかやめろよ

「・・・え、あ、あぁそ、そうか!」


妹に褒められ俺はつい戸惑ってしまいかなりどもった、どもった事に対し俺は恥ずかしくなった


「っな、なに・・・」


妹は俺がどもった事に対し少し引いている、いや自分でも引いたけどあからさまに引かれるとかなりきついんだけどな


「あ、い、いや・・・それってつまり俺は褒められたんだよなって・・・」


ついニヤニヤしてしまいそうになるが何とか我慢した、自分で言うのもなんだが、俺の笑みは結構きつい、何と言うかうまく笑みが作れないのかわからないが


「!ほ、褒めたわけじゃ、ない!」


「!わ、わかってるって!」


焦りながら大きな声で言ってきた妹に俺は驚き慌てて答えた、そんな事ぐらいわかってるって自分でもわかってる


「・・・兄、調子に乗りすぎ、嫌い・・・」


「!え、ちょ、お、おい・・・」


つい調子に乗ってしまった結果妹を不機嫌にさせてしまった、後悔と罪悪感が溢れてくる、またこれで何回目だよとも思う


「・・・」


「ご、ごめん・・・俺すぐに調子乗っちまって・・・それに、妹の事全然知らないからよ・・・その、妹が何をしたら不機嫌になるとか知らないから・・・」


焦った俺は思った事をすべてぶちまけた、生きてきた中で友達や他、と喧嘩した時はいつもこれで解決している、思っている事をすべてぶちまける事によって俺が何を考えているかかがわかるからだ


「・・・私は兄を認めたわけじゃない、私が言いたい事は、ただあまり馴れ馴れしく話しかけてほしくないって事なの・・・」


「!わ、わかった、え、えっとつまり仲が良い人に向かって喋るんじゃなくてあくまでクラスの人、みたいな?」


うまく表現ができなかった俺はそう言った、つまり妹が言いたい事はあまり自分の領域に入ってくるな、そう言いたいんだろう


「・・・凄い説明が下手だけど、うん・・・」


「そ、そうかわかった、えっと・・・じゃあ、とりあえずごめん、俺お前との距離がわかってなかった」


そう言い俺は改めて認識した、俺は自分をコントロールできていないんだと、多分焦っていたんだろう、俺は欲深くて傲慢だから


「・・・うん、許す」


「お、おう」


妹はそう言いまた、こっちを見てきた、そこで俺は思う妹に信頼してもらうのにもしかしてこれからもずっとこんな面倒なやりとりが待ってるのか?と


「・・・はぁ」


「・・・なに、人の顔見て溜息吐いて・・・」


「!ち、違げぇよ・・・」


たった今妹の機嫌を取ったばかりなのに溜息を吐いてしまった事に気づき俺は慌てて弁解した、でも何だか麻痺でもしたのか俺は妹のその不機嫌顔も段々と心地良くなってきていた


「・・・じゃあ、今何で溜息吐いたの?」


「っい、いや・・・なんでも・・・」


「・・・」


「・・・わかった、言う妹に信用してもらえるまでこれからもずっと妹の機嫌をとっていかないのかって思って溜息が出たんだよ・・・」


そう、妹に信頼してもらえるのはいつかはわからない、妹の機嫌しだいで信頼してもらえるし、逆に信頼してもらえなくなる可能性まである、こんなのいくらなんでも辛すぎる


「・・・兄」


「?なんだ?」


「・・・兄は私と、仲良く、したいんだよね?」


「っあ、あぁ」


目を細め俺の心を見透かしたような目で言ってきた事に俺は少し動揺した


「・・・なら我慢も必要だよ?わかってるよね、兄が今まで私にしてきた事・・・」


「っ!」


妹にそう言われ気づいた、と言うより忘れていた


「私の信頼を得るのは大変だと思うよ、でも私と仲良く話ししたりしたいんでしょ・・・?」


「あ、あぁ!そうだ!お前と仲良く話ししたり、えっとど、どっかに出かけたり・・・」


俺はそこで自分が言っている事に気づき最後まで言えなかった、だって実の兄が実の妹と一緒に出かけて遊びたいとかただのシスコンじゃん


「っ・・・う、うん、だ、だから多少は我慢が必要って言いたかった・・・ぅん・・・」


「あ、あぁ、わか、ってる?」


妹の様子が少しおかしい様な気がした俺は曖昧な言い方をした、妹の様子がおかしいのは先程まで強い口調だったのに今は弱弱しいようなそんな言い方だからだ


「っ・・・お、お腹空いた・・・っ」


「!え、お、おい!?」


突然妹は立ち上がったかと思いきや俯きながら走って行ってしまった、にしてもお腹空いたって可愛いなおい


「!・・・あ、もう7時か


妹の部屋に会った時計を見て見ると19時になっていた、そこで俺も妹の後を追うようにリビングへ向かった





「アムッ、モグモグ・・・」


「モグモグ・・・」


「・・・」


「・・・」


今のこの状況、結構驚いている、誰が?それは母さんと父さんだ、理由としては妹の横に俺が座り食べているからだ、まぁ、勿論として妹は俺の方を向かずそっぽ向きながら食べているが



「あ、あんた、どうしたの・・・?」


流石に俺と妹の様子がおかしい事に言いたくなかったのか俺にこっそりぼそぼそと言ってきた


「い、いや・・・一応、その、妹と会話、できる?程度までなったんだけどよ・・・」


妹と会話できる程度までなった、この何とも言えない変な気分と言うより異質な事に少々俺は照れてしまった、だっておかしいだろ妹と会話できる程度までなったって、気持ち悪いだろ、なんか


「・・・あんた、何で妹と会話できる程度までなったって言って顔真っ赤にしてるのよ・・・」


「っう、うるせぇよ・・・」


「・・・昨日から思ってたんだけど、あんたってもしかしてシスコン?」


「・・・母さん声でけぇよ、後今危うく味噌汁こぼしそうになったぞ」


味噌汁を口に入れようとした瞬間にそんな事を言われ吹き出しそうになった、理由は父さんの顔がすっごい事になってるし妹は妹ですっげえ驚いた顔してるし



皆さん大変すみません!風邪で約一週間休んでいました!今風邪が流行っています?ので皆さんも体調管理気を付けてください!

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