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15話 結構妹と話ができるようになってきたかも

そしてあれから数分間俺と妹は互いに黙り込んでいた、理由は勿論先程自分が言った事に対しての差恥だった、そしてまたそれから数分間黙り込んでいた所で


「・・・ねぇ」


「!な、なんだ?」


「・・・何か、話してよ・・・」


妹も流石にこの空気が嫌になったのかそう言ってくれた、こちらとしては大変助かる一言だったが、こちらから話すと、その事については全く考えていなかった「


「え、えぇ・・・何か話してって・・・何、話せばいいんだ?」


「っな、何でもいいから!早く!」


「!お、おう、じゃ、じゃあえっと、あ、そうだ俺が中学の頃部活で何の種目やってたか知ってるか?」


突然怒りながら言ってきた妹に対し慌てて俺はそう言った、先程まで部活関係の話をしていたんだ、部活関係の話で良いだろと判断した


「・・・わかんない、でも、さっき兄は体力がないって言ってたから、長距離、じゃないよね・・・?」


「!おっ、正解!俺は長距離じゃなくて短距離だぞ」


「・・・短距離とまではまだ言ってないんだけど・・・」


「・・・は、ははは・・・ま、まぁまだ短距離と言ったまでで種目は言ってないし・・・」


ついテンションが上がってしまった俺は自分で短距離と言ってしまった、まぁ短距離と言った所で短距離にも種目はたくさんあるしなと思いそう言った


「・・・わかんない、何やってたの?」


「!あ、あぁえっと俺は、百メートル走、走り幅跳び、後リレー、だったぞ」


素直にこちらへ顔を向け聞いてきた妹に俺は少し驚いた、いやここまで会話ができてる時点で驚いた方が良いかもしれないが、・・・うんあまり気にしない方がいいよな


「・・・へぇ、リレー、やってたんだ、早かったの?」


「!あ、あぁまぁ、一応、早い方、だったんじゃない、か?」


部活関係の話については好きなのかこちらへ体を向け聞いてきた、先程まで全くこちらへ体を向けてくれさえしなかったのに部活関係の話になった瞬間にこの反応、正直結構妬ましい


「・・・そう、早かったんだ」


「い、一応だぞ?俺から、自分から見た評価だぞ?」


何故俺が自分で早い方だったのか、そう言える理由はただ顧問から、あの口が悪く普段褒めない顧問から一回だけ、お前は早い、こう言われた、たったこれだけの事だがこの時俺は自分は早いんだなと思った


「・・・ふ~ん、百目トール走、何秒くらいだったの?」


「えっ、え~っと確か12秒5だとかだった気がする・・・と、とりあえず12秒代だった事は覚えてるぞ」


半信半疑な俺はそう言った、いや顧問から早いって言われてたけどさ、もしこれで遅かったなんてわかったら死にたくなるだろ?しかも妹に半分ドヤ顔で


「!じゅ・・・12秒・・・」


「っ、あ、あ~まぁ、遅い方かもな自分では一応、早い方だと思ってるんだが・・・」


妹が顔を伏せ何かブツブツ言っている事に俺は慌てて言った、それと同時に大会を思い出した、思い出した内容はリレーの内容で周りから抜かされていく記憶、多分だがあれは全員1年上の先輩だった筈、と言い聞かせたそうしないと惨めな気分になるからだ


「・・・そう、なんだ・・・」


「!な、なにがだ?」


「・・・っ兄って凄い、早かったんだ・・・」


妹は何かを思いながらそう言った、そこで俺は一つ疑問に思った、それは凄い、早かったんだと言う事、つまり何かと比較したと言う事


「凄い早かったんだって、どういう事、だ?」


「・・・なんでもない」


俺の質問に対し妹はそこで話しを中断し、またそっぽ向いてしまった、向こうからしたら何かしらすっきりしたと思うがこちらからしたら全くもってスッキリどころか何かあったんじゃないかと心配してしまう、と言うより気になってしまう


「・・・妹、さっきは無理には効かないって言ったが前言撤回だ、今俺は気になって仕方がないんだが教えてくれないか?」


自分で言っておいてこれもまた馴れ馴れしいと思ったが妹が何を隠しているのか、そちらの方が気になっていた、そこでついまた妹の肩に触れこちらへ振り向くようにしてしまった


「っちょ、ちょっと触らないでわ・・・」


「妹お願いだ、言ってくれ気になって気になってモヤモヤする」


何故いきなりこんなに気になり始めたのか、その原因は不明、ただ何となく気になったのか、また他何か理由があったのか、それはわからない、だがなんとなくモヤモヤしてしまい強引に俺は聞こうとした


「・・・兄、お願いだから肩触らないで・・・私の願い聞いてくれるんでしょ・・・?」


「っ・・・は、はいすみません」


妹が目を鋭くしこちらを睨んできた、これに対しこれはまずい絶対怒ってる、と認識した俺は慌てて手を離した、女から嫌われる、と言うより睨まれるって結構きついんだなとも思った


「・・・今、部活じゃ全然足が速い人が居なくて、一番早い人でも13秒代なんだ・・・それで、それに比べて兄の方が早いんだって・・・」


「っそ、そうか」


妹の言う事については良くも悪くも聞き取れ、それで俺は勿論良い方で聞き入れた、だってそうしないと俺がすっげえ遅いみたいな言い方に・・・いや遅いのかもしれない


「あ、あ~えっとつまり妹は俺が遅いって・・・言いたいのか?」


少し皮肉を混ぜながら俺は聞いた、ここで俺は早いのか?って聞いてもなんか変な気分だし、仕方ないよなと思った


「!ち、違う!、その・・・、兄って今の部活の人の中では一番早いんだなぁってそれで、少し・・・凄いなって思って・・・それ、だけ・・・」


最後の方は何を言っているのかわからなかったが妹が赤面しながら言っている事だけに俺は満足した、多分だが悪い方えはないよな、と解釈しながら



二日間投稿できませんでした・・・えっと、これからもこういう事があると思いますが、よろしくお願いします!

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