やってもいい?
優が気持ち良く寝ていた時に、大輝に起こされた。
「優、SAに着いたよ。起きろ~」
「はぁ~気持ちよく寝ていたのに何!?」
「ごめん。優がこの前、海老名のSAに行ってみたいって言ってたから来たよ」
「うっそ~。まじで。嬉しすぎる。早くメロンパン買いに行こう」
「わかったよ。まって」
大輝と優はメロンパンを買って車に乗り込んだ。
そして大輝は、とあることに気が付いた。
「さっきからこの車を見てくる人がいるんだけど、優ちょっと見てくれない?」
「いいけど、どこにいるの」
「あの青いFD」
大輝は小さいころから優に車種名を教えていたから、すぐに見つけた。
「よく見るといるね。気にしないで行こうよ」
「そうだな。それじゃ、出発!」
大輝は少しエンジンをふかしてからSAを後にした。
1㎞走ったところで、大輝は左の端っこの車線で車を止めた。
「どうしたの大輝?車を止めちゃって?」
「やっぱり、さっきからFDがついてきてるわ」
「それ本当なの?どうする気?」
「優。ちょっとだけバーンナウトするから、つかまって」
「大輝免許取ったばかりでしょ」
「事故起こしたらどうするの?」
「大丈夫。事故も起こさないし、後ろのFDを見えなくするだけだから安心して」
優は軽くうなずいた。
大輝は優の反応を見てクラッチとブレーキを同時に踏んでアクセルでエンジンを5千回転まで上げた。
クラッチを放したらリアのタイヤが回転した。そしたら、後ろのタイヤから煙が出てきた