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遠距離連会い  作者: 恋する?高校生@鳥取
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第1章 それぞれの夢

小説第2作目です。

まだまだ慣れていませんが、一生懸命頑張りますので是非ご覧ください。またコメントや評価をくださると嬉しいです。


よろしくお願いします。

第1章  それぞれの夢


チャイムが響き渡る教室。長かったテストが終了を告げるチャイムでもあった。

「はい。終了です、後ろの人はテストを回収してください」

担任の安田先生が呼びかける。

「お疲れ、雪! テストどうだった??」

「まあまあかな??牧太郎は?」

「俺も何ともいえない。微妙だよ」

「ほら、そこ!早く集めて」

先生からの注意を受け牧田郎は急いで全員のテストを集めた。

牧田郎と雪は付き合っていることを他のクラスメートは知っている。この前の文化祭で開催された理想のカップルで1位になり校内でも有名なカップルだった。

「相変わらず、2人はとても仲がいいね~」

「さすが理想のカップル1位!」

ほぼ毎日言われる。時には冷やかしを受けることもあるが雪たちは別に不快だとは思わなかった。

だって、雪には牧田郎が そして牧田郎には雪はいるから。

それだけで幸せだった。



「それでは今から進路アンケートを行います。現在の予定をかいてください。」

高3の4月初めての進路アンケートが行われた。これで就職または進学が分かれる。

「ねえ、雪はどうするの?俺は一応就職希望にしたけど」

「ああ、私はまだ未定。でも先生から関東にある国立の大学を受けて見ないか?とも言われたし、どうしようかな~」

雪はクラスで1位2位を争うくらいの秀才生徒であった。そのためいつもテストは1位。

100点を何度も取り、生徒はもちろん教師からも評価も高く、そのためか自然と大学を受けないかと言われていた。しかし雪の中には葛藤があった。もちろん大学には行きたいがこのままだと牧田郎や他のクラスメートと離れて生活しないといけない。雪にはそれが苦痛で仕方無かった。

「私、どうしよう。」



「ただいま」

「おかえり。雪」

「ねえ母さん。私、進路に悩んでいるけど、どうしよう。」

「え?どういうこと??」

「私、先生からは国立の大学に行って見れば?と言われているけどそうしたらせっかく仲良くなれた私たちのクラスメートと離れて生活しないといけないんだ。もうそれが苦痛で・・・どうしよう、私。ねえ教えて、母さん。」

「雪・・・母さんは、雪の好きなようにすればいいと思うよ。たとえクラスのみんなと離れ離れになっても雪たちのクラスメートはずっとずっと永遠に崩れることのない最高の友達だから、もし雪が1人で大学に行ってもみんなは雪のことを応援していると思うよ。だから自信持って、母さんも応援するから」

「母さん。」

あまりの母からの暖かい言葉に雪は感動したのか、涙をこぼしながら部屋に入った。

しばらく経ってかた雪は小さくつぶやくような声で

「牧田郎、クラスの皆、私決めた!」



「え?結局大学進学に決めたの?」

みんなが驚いた様子で聞いてきた。

「うん。本当にいろいろ悩んだけどやっぱり大学にいく。みんなと離れることになっちゃうけど、私たちは永遠に友達だからね」

「雪、俺も応援するよ。頑張って!」

「私も、雪が国立大学に行けるように私たちも応援する。」

声をかけたのは雪の大親友、真由と加奈だった。

2人は雪が大学に進学することを心から応援していた。

この時卒業式及び入試まで1年を切っていた。

まだ1年あるのかと思い雪は少し余裕をこいていた。

「でもまだまだ1年あるからね、まだまだ大丈夫。」

雪が小さく呟くと、

「ちょっと雪さん。いいかしら」

担任の先生に呼び出された。

「何ですか?先生」

「聞いたわよ。あなた大学に進学するんだって? そしたらねうちの学校では大学合格可能性判断テストをやっているの。これであなたが大学に行けるかの可能性がわかるテストだからなるべく早く解いて提出してね。」

「分かりました。」



「難しい~、やっぱり国立の大学ともなるとこんなに強烈なの?」

小さく愚痴をつぶやきながらも黙々と解いていく雪。1教科50問を5教科、一問2点合計500点満点で何点取れたのかで判断される。マーク式のテストなので少しやりやすかったが全教科解くのに4時間かかった。しかし諦めることなくとき続けついに終了した。

「やっと終わったー、大変だったけど達成感は大きいね!」

すべて解き終わったその時、雪にLINEの通知が来た。牧田郎だった。

「どうしたんだろう、こんな時間に・・・」

時計を見ると深夜1時30分を指していた。

『どうしたの?こんな時間に』

『夜遅くごめん、明日学校にきたら体育館裏に来てくれないか?』

『いいけど、何故?急にどうしたの?』 

『ちょっと、話したいことがあるから』

「話したいことって?何だろう?」

雪は考えながら布団に入った。

「もしかして悪い話かな?? いい話にありますように」

雪は祈るようにしながら布団に入った。



その日雪は走っていた。一刻でも早く牧田郎に会うため。

「おはよ。話って何?」

「おお、雪おはよ。今日大事な話があって雪を呼んだ。聞いてくれるか?」

「うん。どうしたの?」

「実は俺な・・・」

あまりの衝撃に雪はその場所から呆然と固まってしまった。


第2章へ続く。


~次章予告~

国立大学進学を目指していた雪。そんな矢先牧田郎から驚きの話を聞かされる。果たしてその内容とは!? それを聞いた雪は・・・

お楽しみに!!


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