大阪環状線殺人事件

大阪駅

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朝ラッシュ時の大阪駅。

1番ホームにオレンジ色の列車が到着し、大勢の乗客がホームに吐きだされる。

その時、降りてきた男の一人がよろめきながら、倒れた。

駅員が駆け寄ると、「車内で刺された」と言って、動かなくなった。

殺害された男は、身分証明書などから淀川ホテルを運営する会社の社長で、山内茂（５３）と確認された。

大阪府警捜査一課の中津十三（なかつ　じゅうぞう）警部は、部下の鴨川刑事と佐野刑事を連れて、事情を聴きに淀川ホテルを訪ねることにした。