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魔界大戦  作者: 八雲蒼
魔王領編
79/80

帰還、そして……

(°□°;) 更新されていなかった……だと?

ごめんなさい。五月一日に更新したつもりでした。


そして更新されていない事に気づいたのは五月十日。

「じゃあ最終話できるまで更新しないでおくか」

そう浅はかな考えをして更新が止まっていました。

そして最終話できていないorz

速めに頑張ります。


ではどうぞ。

「王……。勝ちました。この長きに渡る戦いが今終わりました。ありがとうございます、王の助力のおかげで魔王に勝つことができました。あなたは今、歴代の王でも英雄として扱われていることでしょう。

王、私は王と魔王との約束を必ず果たします。どうか神として見守っていただけますようお願いします」


 それはひとつの伝説。

 天使族の王として君臨し、英雄となったものは神へ転生する、というもの。


 光牙は王の死体のそばに膝まずきながら言った。

 王は安らかに眠っていた。

 その横に王であるアンギラスの相棒として長い年月を共に過ごしてきたアグニースが主の死を悲しむかのように煌めいていた。


 そうして数分もしたころ、アグニースが突然炎を出しそれに包まれた。


「なんだ!?」

「帰るんだ……」

「帰る?」

「ああ……。俺の持つエクスカリバー、蒼空の雪景、忍の疾風、魔王のアルグリード、そして王のアグニース。これらは持つべき主が死ぬとどこかに帰るんだ。そして次の担い手が現れたときその者の前に現れる。そうして伝説は受け継がれていく。まあ欲を言えばアグニースは王の棺のなかに一緒に入れて差し上げたかったのだがそうはいかなかったな」

「そんなことがあるんだな。……けどおかしいぞ? 雪景はじいちゃん家の蔵に眠ってたんだし」

「……それは雪景が分かっていただけだと思うぞ。次の担い手はここに現れると」


 そう光牙がいい終えたときアグニースを包む炎がいっそう強くなり、だんだんと収まる。

しかし炎が消えたときにはもうアグニースの姿はなかった。


「蒼空、光牙。今度はアルグリードみたい」


 忍が指差す先を見るとアルグリードが闇のなかに引きずり込まれそうになっていた。

 そしてアルグリードも最後には消えた。


「二つの剣が消え、次の担い手のもとに行ったか……」

「蒼空、もう俺たちも帰ろうか」

「ああ」

「蒼空、けど王の遺体を凍らせることができる?」

「なんで?」

「そうだな、遺体が傷むのはダメだな。蒼空頼む」

「そう言うことなら……まあギリギリかな。じゃあやるよ」


 蒼空はそう言うと雪景で氷を張り、遺体を保護する。

 その遺体を忍が浮き上がらせる。


「じゃあ……帰ろうか。平和な日々に」




◆◇◆◇



 蒼空たちが王都に帰るとそれはもう大変な騒ぎになった。

 この国の王が安らかな顔で目を閉じ、空を浮かんで運ばれているというのは大変な事だろう。

 なにが起こったのか困惑気味の国民たちが道へ集まってきてなにがあったのか光牙に問いかけたりと、なかなか進むことができなかったのだが、そこは魔王城まで応援にかけつけてくれた四竜(一応戦いが終わったあと魔王城のしたで待っていた彼らに魔王との戦いとそこで王が死んだことを説明し、もう戦えそうにない自分たちだから敵に教われたら逃げ切れないということで王の遺体を護衛という名目で着いてきてもらっている)に道を開けてもらい王城へ帰還した。




 それから時は流れるように過ぎていった。




 蒼空達が魔王を倒し、帰還してから一週間の時が過ぎようとしていた。

 その間にこの魔界で変わったことは、先代、アルス・アンギラスの代わりに第一王子、ウルラ・アンギラスが王の座に就いたことだ。

 王位継承といえば内部争いなど、汚い部分が多く、なかなか決まらないだろうと蒼空は思っていたのだが、案外そうでもなくすんなりと決まった。

 ウルラ・アンギラスは戦いなどが嫌いで、笑顔の似合う好青年といった感じだ。(もう百歳とか軽く越しているらしいが、見た目は二十代のよう)

 故に国民からの支持も高く、王の遺言もあったことからみんなすんなりと受け入れた。


 そして蒼空達だが、魔王を倒した大英雄という立ち位置になっている。無論先代、アルス・アンギラスも含めてだが。

 そして帰ってきた二日目の日には即位した、ウルラ・アンギラスから勲章を与えられ、一代限りのものとはいえ、蒼空達は魔界でも貴族といわれる物になっていた。


 その次の日には先代の王、アルス・アンギラスの国を上げて葬儀が行われた。

 葬儀とは思えぬほどに華やかで、お祭りの様な騒ぎになっていた。

 これも王の遺言に書いてあったことだ。


 また次の日にもお祭りが始まっていた。

 これは魔王を倒した光牙、蒼空、忍、アンギラスの四人を讃え、そして魔王が死に、戦争が終わったことを喜ぶ祭りが行われた。


 そう過ごしていくうちに一週間が過ぎていた。

 魔界での騒ぎはいったん鎮静化し、平和な日々が魔界へ訪れていた。

 それが意味することはつまり……。


「魔王も倒したことだ。ここでの俺の役割は終わった……。俺は人間界に帰るよ」


 そう、蒼空の帰還。

 蒼空はそう光牙たちに言った。


次話最終回!


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