魔王の側近ルーク
王の城を出発して早3日が過ぎた。
「うおぉぉぉ」
俺は光牙の胸の辺りに向かって雪景を突く。
それを光牙は剣をぶつけてはね返した。
キィィィン。そう甲高い音が響く……。
そして俺は次に足元を狙う。
それをジャンプしてかわす。
光牙が頭に向かって剣を振り落とした。
「はい、今日は終わり」
剣は頭の上1cmで止まって光牙は剣を納めた。
俺も同じように雪景を納めた。
「光牙は強ぇなぁ。でもこんな訓練で俺は魔王と戦えるのか?瞬殺されそうな気がすr……」
喋っている最中なのに突然光牙が蒼空の口を押えた。
「何すん……」
「だまれ。何人か……たぶん3人に囲まれた。刀を抜け実戦だ」
そういい剣を抜いた。
「いきなり敵か……」
そう言いながら蒼空も刀を抜いた。
「蒼空、あの茂みの近くに1人いる。あとお前の裏の木の裏に1人。もう1人は・・・1回殺気を見せすぐに気配を消した。間違いなくそいつが1番強い。そいつがどこにいるか割り出すためおまえは氷を茂みに撃ってくれそしてそいつを相手してくれ。俺はもう1人を相手にする。気配をけして隠れてたのが出てきてもそいつは相手にするなよ。わかったか?」
「ああ。じゃあやるぞ。」
「はぁぁぁ!」
そういい雪景を振り落とした氷のでかいのが出るのを見た瞬間茂みに向かって蒼空は走り出した。
敵は氷をよけると敵は剣を構えた。
蒼空はそいつに向かって雪景を振り下ろす。
だがそれは簡単に防がれる。
だが蒼空は力を込め、雪景からとがった氷を作りそいつの頭の上に叩き込んだ。
血がとぶ……。
蒼空は雪景についた血を刀を振ってとった。
光牙は蒼空が茂みに氷を放ったのを見て光の様に素早く移動し敵が隠れていたと思われる木を切った。
「ちっはずしたな。」
敵はギリギリでかわし、光牙に切りかかってきた。
光牙はそれをかわし敵の手を剣の柄でたたき、剣を相手の手から叩き落した。
それから剣を振った。
すると胴体から首が離れた。
「蒼空、お前の上に敵がいるぞ!!」
蒼空は1人敵を倒し敵を光牙の方を見た瞬間を狙われた。
蒼空は雪景を上に振ったすると氷の壁ができた。
剣と壁があたり音がした。
後ろから光牙が走ってきて敵に向かって剣を振った。
すると敵は後ろに飛ぶことで避ける。
「なかなかやるようですね。次の雪景の使い手は。じゃあは私は帰ります。ああ、1つ言っておきますが魔王様は以前より強くなろうとしていらっしゃる、2対1でやられたとはいえこんなことがないようにしないといけないと。そうおっしゃりました。まあせいぜい頑張ってください」
そう言い残すと男の下の影が膨れ上がり、男を呑みこみ消えた。
普通ありえないが消えたとしか表現できない。
「おいあいつのこと知ってるのか?」
「ああ。あいつは魔王の側近の1人ルークだ。かなり強い奴だ。かなり昔から魔王に仕えている」
「へぇそんなに強いのかぁ」
「そんなこといってる場合じゃないぞ。あいつはかなり強いぞ。今のお前じゃまぁ勝てないだろうな」
「まぁ強くなればいいんだろ。誰にも負けないくらいに」
「ははっそのとおりだ。魔王が強くなるって言うなら俺もこれ以上の力を手に入れてやる」
どれだけ魔王が強くなっても勝つだけだ。
魔界や人間界を壊そうとするなんて認めないし、そんなことは絶対にさせない。
魔王を封印した責任から戦うんじゃない。みんなを護るために戦ってやろう。
蒼空は魔王を解き放った責任から戦うという事ではなく、純粋に自分の意思で勝つことを決意した。
この話いつもより書くの時間がかかりました。
とくに"ルーク"名前をけっこう考えました。
いくつか候補はあったんですが・・・どれにしようか迷って結局これにしました。
ルークはこれからも出てくる結構重要な立ち位置になってくるはずです。