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魔界大戦  作者: 八雲蒼
魔王領編
58/80

終了

どーもー。

 血しぶきが飛ぶ。

 そして赤い血が地面を伝って地面を赤く染める。

 斬られた男は血を大量に流しながらも、後ろへ距離を取った。


「な、なぜだ……」


 斬られた男……ジークは、斬られた胴の傷を押さえながら言う。

 その顔は苦悶の表情を浮かべている。

 フィシャナの顔も苦しそうに歪み、フィシャナ自身も蒼空から離れていた。


「簡単だろ。感覚を共有してるって事は……苦しみや痛みもだろ? なら斬られる前にどちらかを斬ってしまえばいい。だからお前が来るところに氷の刃のトラップを仕掛け、攻撃した。すると俺の読みはビンゴ。痛みも共有してた。……俺の勝ちだ」


「まだだよ……。確かに痛いが私に傷はない。感覚を斬れば私の勝ちだ。ジーク」


「ああ」


「「共鳴断鎖」」


 そう言う。それが共鳴を切る魔法なのだろう。


「これで、私たちの……」


「負けだよ」


 蒼空は冷たく言う。

 氷の剣がジークの両腕に両足にに刺さった。


「「ぐぁあああああああ」」


 二人が一斉にうめき声をあげた。フィシャナは傷はないが地面に倒れている。ジークもじめんにひれ伏し、息も絶え絶えだ。


「俺はさっき、お前らが共鳴……だったか? を切るのを邪魔する抗魔法を使った」


「そんな馬鹿な……。それは共鳴の魔法を知らなければ、原理を理解しないとそんなことは……まさか!?」


「知らねぇよ。そんなの。ただ……師匠が凄ェってことだな。師匠が創った抗魔法は大抵の魔法を邪魔できるし」


「そんな……」


「そして共鳴は最上級魔法、もしくは最低でも上級魔法くらいの魔力を使ってた。それと俺と戦ってる間の魔力消費。共鳴中も魔力はずっと消費され続けた。だからジークが回復魔法を構築するまで、ある程度時間があった。だから抗魔法を練るのにかかる時間も稼げたよ」


「くっ……」


「これで最後だよ。四天王。俺がお前らを殺す。そして魔王も必ず。まあ感謝しておくぞ。普通に相手されてたら勝てたか分からないからな。共鳴を使ってくれたおかげでなんとかなった」


「くそが……」


 フィシャナは立ち上がろうとする。傷はないが魔力消費と体力の消費、今も続く、痛みの共有。

 そのせいで立ち上がれない。


「無理だな。終わりって言ったろう?」


「卑怯者め‼ 屑が、魔王様に負けるんだ。無駄なあがきはやめておけ!」


「何とでもいえよ。四天王。俺は勇者じゃないんだよ。守りたいものがあるから戦う。勇者一行の一人。俺は勝つためなら、守りたいものが守れるなら卑怯だってなんだっていい。

 これで終わりにしてやる。『氷剣の雨メテオブリザード』」


 蒼空が前使っていたアイスシャワー、氷柱つららを上から落とす技の強化版。

 かなり精巧につくられた氷の剣が降り注ぐ。

 躱す場所などない、壊すとかするしか回避方法のない技。

 しかし動くことのできない二人は直撃してしまう。

 体中に穴が開き、二人は絶命した。


「四天王フィシャナ、ジーク。俺の勝ちだ。悪いな」


 蒼空はそういい死体を一瞥すると、雪景を鞘に戻し、立ち去った。

ちょっと短かったですかね? 四天王二人をこれだけの話で終わらせてしまいました。

まあ…………。うん、やめとこう。


次話は光牙と忍かな?


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