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魔界大戦  作者: 八雲蒼
魔王領編
56/80

四天王戦

56話です。

 蒼空は暗い森を駆ける。

 その体は返り血で汚れ、蒼空自身も怪我をしていた。

 しかし、蒼空は止まらず戦い続ける。

 大事な仲間が待っているから。最大の敵を倒すために自分の力が必要とされているから、蒼空は自分を磨きながら、走り続ける。

 もう、どれだけの動物を殺しただろうか。

 蒼空はそう思考しながら、剣を振るう。

 すると木の影から蒼空の5倍はありそうな巨体を持つ、虎が現れる。


「デケェ……」


 それを見ても蒼空はそれしか言わない。

 虎ではなかったが同じようにデカい敵と戦った事があるからだ。

 だから蒼空は落ち着いて対処する。

 虎の鋭い、そして巨体から放たれる重い一撃。あたれば命の保証はない。

 それを蒼空は無駄のない動きで躱し、虎の胴へ一撃入れる。

 その動作だけで、蒼空がこの数時間に経験し、力を付けたことが分かる。


「む……」


 しかしその攻撃は肉を少し切り裂いただけであとは厚い毛に阻まれる。

 そこへまた飛んでくる攻撃。

 蒼空はその手を切り裂く。

 そこは毛があまりないので斬れ、血が飛び散る。

 だが攻撃は止まらない。


「グゥ……」


 攻撃が当たり少し蒼空は苦悶の声をあげる。

 斬った所で攻撃してきたので蒼空は血まみれになっているが、目立った外傷は見られない。

 蒼空は走り、跳ぶ。

 そのまま虎の顔目がけて剣を振り下ろした。

 ドスン。という重く響く音が響き渡り、鳥が飛ぶ。

 虎は地面にひれ伏していた。

 それを蒼空は見下ろす。


 パチパチ。

 そう手を叩く音が聞こえる。

 蒼空は警戒をずっと解いていない。

 初めから居る事は分かっていたからだ。

 蒼空は体をそちらに向け問う。


「誰だ?」


 そう聞くと二人の男女が出てくる。

 どちらも美男美女だ。しかし、油断ができない気配を漂わせていた。


「私はフィシャナ。魔王軍の将軍。四天王の一角」


「私はジーク。同じだ」


 フィシャナと名乗る女とジークと名乗る男。二人とも四天王らしい。

 四天王がなぜここに居るのか、という疑問を持つ。

 それを感じたのか、フィシャナが言う。


「私たちはあなたを殺しに来たの」


「わざわざ勇者の戦力を整えさせるなどありえないからな」


「だからバカなのか、一人でいるあなたを殺しに来たって訳」


「そう。だから」


「「死ねよ」」


 そう二人は順番に言う。

 そして殺気を噴き出してきた。

 四天王二人を同時に相手するのは難しいだろう。

 しかし、蒼空は笑みを浮かべた。


「これは……死ぬかもな」


「そりゃそうでしょ。四天王二人がかりで勝てると思っているの?」


「さあな。けどやってやるさ」


 雪景が光り、あたりに冷気が漂う。


「勝負だ」


 蒼空が言った瞬間、四天王二人と、蒼空の戦いが始まった。


相変わらず短くてすみません。

しかし、頑張って行こうと思います。

出来るだけ早く更新します。明日か明後日には。


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