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魔界大戦  作者: 八雲蒼
魔王領編
54/80

魔界大戦

魔界大戦一周年☆

 グランの闘志に満ちた眼に魔王軍が映る。

 王軍も魔王軍も戦闘準備を整え、今にも戦争が始まろうとしている。

 両軍に緊張が走っているのが分かる。

 グランが進軍の指示を出せばすぐに戦争が始まるだろう。

 両軍の間は数キロあるため、すぐにぶつかることはないが、先行して放たれる魔法でいくらか数が減るのも分かる。

 グランは自分の一言でたくさんの人が死ぬのを知っているから迂闊に声を出すことはできないが、ここで止まるわけにはいかない。

 だからグランは叫ぶ。


「王軍、全軍に告ぐ。これが最後の戦争になるだろう。負けた方が駆逐される。そして我等の勝利条件は魔王の死だ‼ 我らの敗北はここで負ける事。分かるな? 我々はここで負ける訳にはいかない。愛する者の為、我々は勝たねばならない。魔王軍は強大だ。だが恐れる事はない。王軍の精鋭が負ける訳ないと私は確信している‼ それだけではない。我らが主、王も自ら魔王との決着を付けるため、旅立たれた。勇者もまた、戦っている。彼等が魔王を討伐するのを信じ、我等はここで奴らを食い止めるのだ。

 さぁ、行くぞ。王軍の精鋭たちよ。魔王軍を蹴散らせ‼」


 そうグランが叫ぶと、大地が割れるような叫び声が上がり、王軍の進軍が始まった。



 ♦ ♦ ♦



 時を同じくして、魔王軍でも同様の事が行われていた。

 魔王軍の指揮を任されるオスクもまた、魔王軍を進軍させようとしていた。


「全軍、聞け。ここが最後の戦争になる。奴らは魔王様の命を奪わんとしている。奴らはここで戦闘をして城にいる勢力をここに集結させ、勇者が魔王様の元へたどり着きやすくしている。

 しかし、我々はそれが分かっていてここに居る。なぜなら魔王様と四天王の皆様が勇者ごときに負ける訳がないのだ。

 そして我々が王軍に負ける事もない。魔王様に勇者たちが殺され、絶望に染まった奴らを我々は皆殺しにするのだ。さあ見ろ王軍を。まるでごみのようではないか。王軍のごみ共を駆除するのだ。さあ進軍せよ」


 そうオスクが叫び、魔王軍の進軍が始まる。



 ♦ ♦ ♦



 二人の指揮官が進軍を宣言し、この戦争の火ぶたは斬って落とされた。

 二つの軍が同時に動き、大地が揺れるような叫び声と足音が戦場に響いていた。

 そして魔王軍の一部がきらめき、そこから魔法が放たれ、王軍の一部が死に絶える。

 それでも進軍が止まることなく、進みつづけ、今度は王軍がきらめきそこから魔法が放たれ魔王軍の一部が死ぬ。

 それが何回か続いた後、ついに両軍が激突した。

 両軍が入り乱れ、命が散る。

 王軍は魔王の侵略から魔界を護るために、魔王軍は魔王の野望を、悲願を叶えるため。

 両軍とも譲れぬ思いを持ちながら戦う。


 両軍で一番奮闘している二人。

 王軍は言うまでもなく、グラン。魔王軍はオスク。

 一度彼らが戦うと何人もの命が一瞬で飛ぶ。

 その力を持った相手どうし、ぶつかるのが必然だろう。そいつを殺せば明らかに士気は下がるのだから。

 グランとオスクは相対し、睨みあっていた。


「オスク……といったか。悪いがお前の命、貰うぞ」


「こちらのセリフだよ。王軍元帥、グラン・エルガー。お前の命、刈り取る」


 魔界で最後の大きな戦争。

 先の魔界大戦よりも大きい戦争だったとされる、第二次魔界大戦最大の戦闘、グランVSオスク。

 彼らの戦闘の火ぶたもまた切って落とされた。

一周年です。ひゃっほう‼

長かったねぇ。もっと早く終わるはずだったんだけど……。

一周年にしては主人公たちに触れてない事実。触れないでやってくだせぇ……。

ここは書いておかないと次行けないのでね。

次回は勇者あたりの話になります。

出来れば今日更新したいなぁ……。


感想待ってます。

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