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魔界大戦  作者: 八雲蒼
第三勢力編
44/80

未熟

こんにちは。

ここで書くことはあまりないので本編へ。

「忍、そっちだ!」


 蒼空が横を振り向きざまに言う。

 忍はその声を聞いてすぐ反応し白竜に攻撃する。

 しかしそれはうまく流され攻撃はそこで止まる。


「はぁはぁ……」


 さすがに息も切れてきた。

 連戦だったのだから仕方のない気もするが、こんなんじゃいつやられるか分からない。

 白竜は間違いなく自分より強い。

 それにおそらく四竜の中でも一番強い。

 剣の使い方がとてもうまく、体も舞うように動く。

 だから攻撃はすぐ力をうまく流され、攻撃はいちいち的確に攻撃してくる。

 一撃一撃は重くないが急所を狙ってくるので当たればまずい。

 神経をフル活用しての戦闘だった。

 しかしこちらに優勢だ。

 二対一。その状況を利用しての攻撃、それが白竜に勝てるかも知れない唯一の戦法だった。

 その事に気づき、すぐにこの戦法を取っているのだが、白竜は二対一と言う不利な状況なのにそれを感じさせない戦いをしている。

 それには蒼空も感心していた。


「しかし、勝たないといけない」


 そう言い剣を構え突っ込む。

 勝たないといけない。それも早く。

 光牙がピンチだ。チラチラと見ているかぎり光牙の攻撃があまり効いていない。それにさっき傷を負った。

 さっき忍に任せようとも思ったが白竜相手に忍だけでは分が悪い。それに気づいたのか光牙は首を横に振った。

 なら、早く勝つしかない!


「うぉおおおお!」


 剣と剣がぶつかり高い音が響く。

 白竜は相変わらず閉じているような目でこっちを見て、微笑する。


「何を焦っているのですか? さっきからあなたの攻撃は単調だ。そんな事では私には勝てませんよ」


 そう言い剣で蒼空を斬りつける。

 光牙や忍のようにスピードがそれほど速くない蒼空は簡単に傷を付けられる。

 しかしギリギリで躱し、浅い切り傷を負うだけで済んでいる。

 そして蒼空は後ろに跳ね、距離を取る。


「くそ……」


 そしてすぐに負った傷を氷で塞ぐ。

 自分の体を見るとあちこち自分の氷で凍っている。

 そして白竜を見る。すると今度は忍が相手をしていた。

 しかし、忍はいつもより攻撃のスピードが遅い。それに見ただけで分かる、忍は疲弊しきっていた。

 あのままじゃ忍がやられる……。そう思った蒼空は叫ぶ。


「忍! 一回下がって休め。肩も痛むんだろう?」


 そう言い牽制の意味を込めて白竜に氷を放つ。

 それを白竜は一歩大きく飛んで躱す。

 すると忍との間に距離が生まれる。

 そこに蒼空は割り込み白竜に向けて剣を構える。


「ごめん蒼空……助かった」


「いやいいよ、少し休んでいてくれ。だが少し休んだら戻ってきてくれ。さすがにあいつの相手は俺には荷が重すぎる」


 そう言い白竜の相手を再開する。

 だが攻撃はあたらない、それなのに白竜の攻撃は浅いとはいえ当たっていた。


「弱いですね……」


 少しがっかりしたように白竜は言う。


「んぁ?」


 蒼空は白竜が何を言ったのか一瞬理解できなくて変な声をあげてしまう。

 それを気にした様子もなく白竜は攻防を繰り返しながら言う。


「弱い……赤竜を倒したものなので私を楽しませることができるかと期待していたのですが、期待はずれですね」


 そう言い白竜は蒼空を斬りつける。

 それをギリギリで躱しながら蒼空は問う。


「何が言いたい?」


「残念だということですよ。そんな実力で魔王を倒しに行こうだなんて、とんだお笑い種ですね」


 白竜はそこで剣を降ろし、話をし始める。

 蒼空も剣を降ろしはしないものの攻撃は止め、話を聞くことにした。


「あなた、本当にそんなので魔王に勝てるとでも?」


「さぁな。だが精一杯戦うさ」


「ははははは。そんなので行けば魔王と戦う前に腹心の一人にでもやられてしまいますよ」


「けど俺はルークを一回追っ払ったぜ?」


「一人で? いや違うでしょう。あなたが一人でやっていたらすぐに死んでますね。まぁあなたと戦ってるときは一人でやってたかもしれませんがその前に勇者さんかそこのお嬢さんがルークさんと戦っていたでしょう? あなたは一人ではなにもできない」


「う……」


 そこで蒼空は言葉に詰まる。

 蒼空のそんな様子も気にせず白竜は続ける。


「図星でしょう。あなたは弱すぎる。今まで勝てていたのは運とその刀の力によるところが大きいでしょう。あなたはその二つに頼り切っている。だから弱い。戦闘の仕方、戦術の立て方など、どれもこれも未熟すぎる」


「………………」


 それに蒼空は何もいう事ができない。

 それがすべて事実だったから。俺は確かにそれに頼ってしまっている。

 だから生身の自分が弱すぎる。戦闘のの時に必要な力が全然足りていない。


 俺は無力だ……


 そこへ追い打ちをかけるように白竜は言う。


「あなたの為も想い言いますがあなた邪魔になりますよ。勇者の足を引っ張ることになるでしょうね」


 そこで忍が我慢の限界だったのか口を開いた。


「か、勝手なこと「勝手なこと言ってんじゃねぇ!」 へ?」


 忍が言いかけた所で横から怒鳴り声が聞こえた。

 言ったのは光牙。どこか輝いて見える彼は怒っているようだ。


「しかし勇者さん。こいつは今のうちに切っておいた方がいい。後々邪魔になるし蒼空さんが死んでからでは遅い」


「黙れよ。蒼空は死ぬ覚悟はできているだろうし、蒼空は絶対に邪魔になったりしねぇよ」


 それに蒼空は……

 自分はそんな事言ってもらえる立場にいない。

 そう思う。だが嬉しかった。そして役に立ちたいと思えた。

 そして光牙を見る。光牙は輝いて見えるが深い傷をあちこちに負っていた。


「光牙……ありがとう。それと大丈夫か?」


「大丈夫だ。それよりこいつ倒すぞ」


「私も手伝うわ」


 蒼空は雪景を構える。

 それに続き光牙、忍も構えた。


「後悔しても遅いですよ……」


 白竜も剣を構えなおした。

 蒼空は光牙に話しかける。


「ああ。倒すぞ!」


 そう言った。

今、テスト期間なんですよ……だるいかぎりです。

なんか昨日休みになりまして月曜日にテストがあることになりましてまたもうすぐ勉強に戻ります。

ではまた。

感想待ってます。

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