VS蒼竜
色々あって更新遅れました。
パソコンができなかったのですよ。
すみませんでした。
ってよく見たら40話だった。もうすぐ50話到達です。
「はぁはぁ……」
「もう息が上がったのですか? あきらめたらどうです?」
蒼竜が二本の剣を両手に忍に話しかける。
「遠慮しとく……」
途中まで言った所で二人の目線は一つの物にくぎ付けになる。
「なっ!? 赤竜?」
それは氷が聳え立っている様子だ。
「蒼空は勝ったみたいね……」
「赤竜がやられるとはあの少年……ただ者ではありませんね」
そこで蒼竜は深呼吸し、こう続けた。
「早く終わらせることにします。赤竜を倒す腕前の少年とあなたの二人の相手はさすがの私でもきつそうなので……」
「ふぅ。これで蒼空が来るまで持てば私は勝てるかな……?」
「持ちませんよ……」
そう言い二本の剣で続けざまに攻撃する。
「はぁぁぁああああ!!!」
それに忍は風で応戦する。
「ぐっ。風に押される……」
「行くよ!」
忍は風を纏い、速さを増して攻撃する。
だがそれはことごとく躱される。
蒼竜も負けじと応戦する。
「うっ!」
忍は肩を押えて呻く。
「先程の傷のようですね……これで終わりにしましょう」
蒼竜の二本の刃が忍に向かう。
だがそれに忍はニヤッと笑った。
「ええ。終わりにしましょうか。あなたの負けで……」
忍の視線は蒼竜の後ろに向いていた。
そこには蒼空が居て、雪景を振り、尖った氷が蒼竜に当たろうとしている光景を忍は見た。
「うっ……」
それは蒼竜の下の腹に当たり、血が滲み出していた。
「くそ……」
蒼竜は呻き、後ろによろけた。
「助かったわ、蒼空」
「危なかったな……」
「ま…まだだ!」
蒼竜はこっちをすごい形相で睨んでいる。
「あきらめろ。お前の負けだ」
蒼空が冷たく言う。
「そうよ。その怪我では私と蒼空の二人を相手取るのは無理だわ」
「そうでもないよ……うぉぉおおおお」
「行くぞ! 忍」
そう言い蒼空は空中に尖った氷の塊を五個創る。
「借りるわよ」
忍が言うと蒼空は無言で頷いた。
すると忍は蒼竜に向けて手をかざした。
「三倍速!!」
そう言うと蒼空が放つ時の三倍ぐらいのスピードで五個の尖った氷が蒼竜目がけ飛ぶ。
忍が風を送ったり調整して狙いも完璧に殺さない所に命中させた。
「がぁぁぁっ!」
蒼竜は地面にひれ伏した。
「お前の負けだな……捕縛させてもらう」
蒼空は赤竜にした事と同じことをして蒼竜を縛った。
「赤竜、蒼竜もやられるとは誤算でした。私も出る必要がありますね」
「……!?」
後ろから声がしてびっくりして二人は後ろを振り向いた。
そこには白竜が静かな顔で立っていた。
「さぁ剣を取りなさい。始めましょう」
その言葉に従い蒼空と忍が剣を取り構えた。
「忍、連戦だが本気で行けるか?」
「ええ。本気を出さないとヤバい相手でしょうしね」
「ああ。間違いなく一番強いだろうな」
すると白竜が細身の長剣を抜き言った。
「行きます……」
次は無視され続けた光牙にライトをあてて行きたいと思います。
感想等待ってます。