次の旅へ―――
う~ん。展開早いかな?
まぁいっかww
「蒼空、忍。俺達は魔法を完璧にとは言い難いが習得できた。・・・よって俺達は明日出発する。いいな」
「分かった。けど師匠には言ってあるのか?」
「昼に言った。だから今から王に連絡をするぞ」
「OK。けどどうやってするの?」
「忍忘れたのか?王に貰っただろ?鏡を・・・」
「あぁ~。あれか」
「そう。だから静かにしてろよ?」
そう言うと光牙は王を呼び出した。
「王様?」
「おぉ光牙か・・・お主等今どこにおる?」
「魔界最強の魔術師、キルア=ローブ師匠の下で魔法を学んでおります。そして習得できたのでこれから旅立とうと思っています」
「なぬ?キルアの所にいるのか・・・」
「はい?」
「ならちょうどよかった。もうすぐ主等に連絡しようと思っての・・・」
「何でしょう・・・?」
「頼みたいことがある。魔界には竜族というのがおるのを知っておるな?」
「はい。師匠もそうですし・・・なんと言っても魔界は王と魔王、竜王が治めていると言えるでしょうし・・・はっ!まさか・・・?」
「理解が早く助かる。魔界の第三勢力の竜族。しいては竜王の力を貸してもらおうと思ってるんじゃが・・・協力してあの魔王を倒そうと言ってるんじゃが・・・中々返事を言ってこんのじゃ・・・だから主たちに行って来てもらおうと思っての・・・」
「あそこにですか?竜族は勇敢で強く、おまけに魔力まで高く気性の荒い竜族に?危なすぎでしょ」
「だからこそお主たちなのじゃ。あやつらは強い者しか認めん。キルアとは全然違うから気を付けての」
「はぁ。分かりました」
そこで王の顔が消えた。
「なぁなぁ光牙。竜族ってヤバい?」
「ヤバいかも・・・師匠とは全然違う。師匠は気性は荒くもない賢い人だけど・・・ほとんどの竜族は・・・」
「まぁ行くことにはなった訳だ・・・」
「じゃあちょっとだけ竜族の説明をしておくか・・・竜族は竜王が治める一族だ。そして四竜と呼ばれる幹部がいる。四竜は竜族でも最も強いと言われる実力者だ」
「四竜?」
「そうだ。蒼竜、白竜、赤竜、黒竜からなる者だ。それの上に立つのが竜王だ」
「へぇ~」
「分かったら明日に備え寝るぞ」
「「分かった」」
そして三人は寝た。
そして出発の朝―――――――――
「師匠。お世話になりました」
蒼空が頭を下げると光牙、忍も頭を下げた。
「「お世話になりました」」
「久しぶりにおもしろかったわい。また来るのじゃぞ」
「はい」
「そうじゃ。蒼空にこれを渡そうと思っての・・・」
そう言って師匠は懐から本を取り出した。
「これは・・・?」
「魔導書じゃ。いろんな魔法のことが載っておる。それとこれじゃ」
そう言って師匠が渡してきたのは指輪だった。
「うわぁ~なんかキレイかも・・・」
そう横から忍が言っていた。
その指輪には別に大きなダイヤが付いているわけでもない。
だがそれには目を引き付ける何かがあった。
「これは魔界のあるところでしか取る事のできない貴重な鉱石で作られた指輪じゃ。これは壊れる事は絶対にない。これに儂の魔力を少し封じた。必要になったときに使いなさい」
「はい」
そう言って蒼空は指輪を受け取った。
「どうしようか・・・」
「首から鎖とかで下げたら?」
忍だ。
「それがいいかな・・・鎖持ってたかな・・・」
「儂が創ってやろう」
師匠が呪文を唱えると鎖ができた。
「ありがとうございます」
「これぐらい朝飯前じゃ」
蒼空は鎖に指輪を通し首から下げた。
「蒼空。儂がやったように刀など物体になら魔力をためる事ができる。もしもという時のためためるのは大切じゃぞ」
「はい」
「それでこれからどこに行くのじゃ?」
「竜族の王の所へ」
「ストルドの所へかの?」
「ストルド?」
「現竜王の名じゃ。儂とあいつは幼馴染の関係にある」
「へ?人型ってことですか?」
蒼空が聞いた。
「そうじゃ。竜王って名じゃから竜の姿を想像したんじゃろうが奴は人型じゃよ・・・竜族の人型に生まれたものはいつでも竜の姿になることができる。永遠に人型には戻れぬが・・・」
「そうなんですか・・・」
「まぁ気を付けるんじゃの。奴は強いし政治に向いておるが・・・強い者しか認めぬ」
「まぁ行ってきます」
「頑張るんじゃぞ。そして必ず魔王に勝ち、魔界に平和をもたらすのじゃ!」
「「「はい」」」
そして師匠と別れた。
三人の次の旅が始まった―――――――
魔法習得編――完――ってとこですね。
次話からは『第三勢力編』へと入って行きます。
まぁそれより魔法習得編早かったなぁ・・・
感想等よろしくお願いします。