復活
KINU KAZUです。
第3話復活です。
よろしくお願いします。
蒼空は内心わくわくしながら、倉の中に入っていった。
蒼空は事前に用意しておいた、懐中電灯を取り出し、倉の中を照らした。
「うわっ。埃だらけじゃねーか!んっ?すげえ!刀だ!!」
蒼空が照らした先には鞘に入った日本刀らしきものだった。
試しに持ってみると、ずっしりと重みがあった。
刀身を抜くとシュ~ンというような音がして、いかにも切れ味の良さそうな感じだった。
見る限り刃こぼれ1つしていなかった。
それに何か、冷たい冷気みたいのを感じる。氷みたいな……。
蒼空は他のものを探すために刀をしまい、そばにあった机に置いた。
「……ってかマジで剣、いや刀が出てきたな。爺ちゃんの昔の恥ずかしいものとかじゃないかとも思ってたんだけど……」
そう言いながら周りを見わたした。すると、刀を置いた隣にあった黒い表紙の本に目を惹かれた。
「なんだ?この本。何て書いてあるのか、何語かもわかんねぇ。」
そういって、パラパラとめくった。
「これ、日本語? だよな……」
俺の目の前には昔の日本語みたいなのが書いてあった。
少し雑に扱えば壊れそうな本を慎重に持ちながら、蒼空は本に目を走らせた。
「えーっと……」
***
俺は書いてあった言葉を解読してから言ってみた。
すると、懐中電灯の光ではない、もっと目の眩むような光、まるで夢に見た時とそっくりの光が倉の中に 満ちた。俺はとっさに目を閉じた……。
「~~~~‼?」
意味の分からない言葉を発した。
なぜなら、目の前に鎧っぽい物を着た18歳くらいの男と、黒い服を着た男が居たからだ。
「ハハハハ、封印が解けた! なんと運がいい。この先俺が殺すであろう神は俺をまだ見捨ててはいなかったな」
と黒い服の男が言った。
「なぜ?封印が解けた??」
白い騎士服の様なものに身を包んだ整った顔立ちをした男が言う。
すると後ろから今度は青い光が飛び、黒い服を着た男の方へと飛ぶ。
「蒼空!!入るなと言ったじゃろ。お前が封印を解いたのか?」
そしてじいちゃんが俺の持っていた本を見る。
俺は声も出ない。
「封印を解いたのは小僧。お前か。くくく……命拾いしたな。封印を解いてくれたお礼に今は手を出さないでおこう」
そう言い残すと、黒い霧のように男は消えた。
完全に消えきった後、騎士服を着た男が蒼空へと言い放つ。
「君は何て事をしてくれたんだ。このままでは魔界と人間界が滅びてしまう。」
「はぁ?」
俺はまったく訳が分からず突っ立っていた。
その後、数十分後。
爺ちゃんに呼ばれ、蒼空は部屋へと来ていた。
爺ちゃんの部屋には騎士服を着た男が座っており、重い雰囲気を出していた。
「蒼空何で倉に入った?」
最初に口を開いたのはじいちゃんだった。
「それよりなんなんだよ。俺が読めた言葉を言ったら光って2人出てきて1人は鎧を着ていて1人は消える。魔界と人間界が滅ぶ?何言ってんだ?」
「それは俺が話す。」
騎士服に身を包んだ男が言う。
「まず、俺の名前は・・・」
この話を聞いた後俺、氷堂蒼空は大変な事をしてしまったと知る事になる。
第4話はほとんどできてるので、水曜ぐらいまでに出します。
また見てください。
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