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みなさん。こんにちは。
今のところ決意を守れているKINU KAZUです。
魔界大戦25話です。
「グラン元帥!」
光牙がさっきまで魔王軍がいた所を見ていた王軍元帥に話しかける。
「勇者・・・なにがあったか知っているか?俺たちの方が少し優勢だったのだがいきなり魔王軍が撤退を始めたのだ」
「ああ。それなら・・・ルークが撤退したからでしょう」
「倒したのか?」
「まぁ戦って逃げられましたけど・・・」
「そうか。まぁよくやった」
「どうも。まぁそれを報告しておくべきだと思い来ました」
「そうか。ところでそちらの方は?」
「こいつは望月忍。色々ありましたが今は仲間です」
「色々とは?」
グランが聞いてきたので光牙は事情を説明した。
それを聞いてグランはこう口を開いた。
「どうするべきか・・・この方にも事情があった、だがスパイをしていた。う~む」
そう言い腕を組んだ。
「まぁとりあえず王に聞いてみることにしよう」
そう言ってグランは懐から何か取り出した。
どうやら鏡みたいな物だ。
すると蒼空が考えている事が分かったのかグランが説明をしてくれた。
「これは魔法がかけられた鏡で、戦闘に行くとき司令官が王から渡される物だ。これで王の指示を仰ぎ行動する。王の所に一つあってその他にも何枚かある」
そう言って鏡に何か呟いた。
すると王の姿が映りこう言った。
「グラン元帥。どうかしたか?」
「はい。とりあえず報告をします。魔王軍は撤退。この戦、我らの勝ちとなりました」
「そうかそうか。よくやったな」
「いえ。これも勇者と蒼空のおかげです」
「そこに光牙もおるのか?」
「はい。戦闘が始まる前にやってきてルークを倒し、撤退させました」
「ちょっと光牙に替わってくれ」
「はい。勇者」
そう言って光牙に鏡を渡した。
「はい。何でしょう?」
「よくやったな。儂は嬉しいぞ」
そう言って光牙を父親のような眼で見つめる。
「ありがとうございます。しかし蒼空の活躍の方が大きいでしょう」
「そうか。蒼空という少年にも礼を言っておいてくれ。これからも頼むぞ」
「はい。それよりお話したいことがあるんですが・・・」
「何だ?言ってみよ」
「はい。実は・・・・・」
そう言いグランに話したように王にも説明した。
「ふむ・・・その望月とやらにも事情があったらしいがスパイをしていたのも事実。どうするべきか・・・」
「王様!お願いします」
蒼空が後ろから言った。
「じゃが・・・」
「私からもお願いします」
「ふむ・・・グランはどう思う?」
「私は・・・大丈夫だと思われます」
「して・・・理由は?」
「勇者もこの蒼空も正義に溢れています。この二人が選んだ人に間違いはないでしょう。だがもし裏切ったとしてもこの二人なら適切に対処できるでしょう」
「それもそうだな・・・よし光牙。そなたの好きにせよ」
「ありがとうございます」
光牙も蒼空も頭を下げた。
そこでグランが言った。
「王様。私達は王都に戻ります」
「分かった。気を付けてな」
「はい」
「光牙。主らはどうする?」
「私たちは旅を続け、魔王を倒すための力を手に入れ倒しに行きます」
「そうか・・・よしこの鏡は主らが持って行け」
「分かりました。では行きます」
「でわな・・・」
そして王の顔が消えた。
「ではグラン元帥。私たちは行きます」
「また会おう」
「行こうか。蒼空、忍」
「分かったわ。それよりよかった。認めてもらって」
「そうだな・・・よかった」
「それより光牙。これからどうすんの?」
「死霊の森って知ってるか?」
「知ってるわけねぇじゃん魔界出身じゃねぇんだし」
「私は知ってるわ。何でも幽霊が出るって所だったような」
「そう。そこに住んでいる物好きな人が居るらしいんだよ」
「そこに行くのか?そもそも何のために?」
「その人は『魔法の達人』、『魔界最強の魔術師』とか異名を持っている人だ。さっきルークとかと戦っている時思ったんだけど、魔法が使えたら戦い方が広がるし、魔王を封印するためには魔法が必要だ。その人に弟子入りして魔法を教えて貰おうと思っているんだ」
「そうか。魔法が使えないと、封印という手段が使えなくなるもんな。正直、人間界に魔法なんてないからそれ見てびっくりしたぜ」
「蒼空、忍いいよな?」
「俺はいいぜ」
「・・・・・・・・・・」
「どうした?忍」
汗をダラダラと流す忍を見て蒼空が声をかけた。
「う・・・ん。幽霊とかちょっと苦手なんだよね・・・」
「ならやめるか?」
「いや行くよ。苦手と言ってもそこまでじゃないと思うし・・・」
「じゃあ決まりだな」
光牙が言った。
「おう。じゃあ行こうか・・・」
そう言い死霊の森がある方に向かって歩き出した。
蒼空、光牙、忍がこれから魔法を覚えに行きます。
さぁこれからも頑張って書くぞぉおお。
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