新たな〇〇
魔界大戦を始めるに至って考えていた事がやっとできたって感じです。
ではよろしくお願いします。
「うっ・・・う~ん」
光牙が目を覚まし上半身を起こした。
「おはよう。光牙」
「蒼空・・・・・俺どれくらい寝てた?」
「ほんの数時間ぐらいかな。まぁ朝になったけど」
「そうか・・・けどお前は寝てないんじゃないのか?」
「まぁな」
「じゃあ今度は俺が起きてるから寝てろ」
「いや。遠慮しとく」
「いいから寝とけよ」
「大丈夫だって。後で寝るから。それよりこいつどうする?」
そして光牙の横で寝ている望月忍という名の女を指差す。
「そうだな・・・」
「俺、考えたんだけど俺たちの仲間にするってのはどうだろう?」
「は?こいつ敵だぞ?」
「ああ。けどこいつ魔王とルークに恨みができてそれに人質はいない。ということは戻る必要もない。
それにこいつは魔王に攻撃が届く五本の名刀のひとつ疾風を持っているんだぞ?戦力にはなると思うが」
「それもそうだな・・・・・まぁこいつが起きて敵になりそうだったら捕縛、王の所に送って幽閉でいいな?」
「ああ」
そんな事を話していたらタイミングよく望月が目を覚ました。
そして体を起こし、すぐに大粒の涙を流し始めた。
「い、妹が・・・早くあいつ等を殺してやりたい」
「まぁ待て。望月、お前が一人で行っても逆に殺されるだけだと思うが・・・」
「それでも!・・・それでも!!」
「今、ちょうどお前の話をしていた」
「え!?」
「お前、仲間にならないか?」
「私はお前らの敵だぞ?スパイもしていたんだぞ?」
「それでもだ・・・お前なら俺たちの戦力になる。魔王も倒しやすくなる。お前は仇討ちができる。俺達両方にメリットがある。どうだ?」
「・・・・・いいのか?」
「こっちが頼んでんだ」
「頼む。ありがとう」
「よし。これでいいよな光牙」
黙ってこちらのやり取りを見ていた光牙に声をかける。
そうすると無言でうなずいてきた。
それを見て蒼空は望月に声をかけた。
「よろしくな。望月」
「忍でいい。いやそう呼んでくれ」
「わかった。よろしく忍」
「よろしく」
そう言って軽く頭を下げてきた。
すると光牙が口を開いた。
「で、これからどうする?蒼空、忍」
「そうだな・・・とりあえずグラン元帥の所に戻ろうか」
「そうだな・・・」
「待ってくれ。私は敵だったんだから元帥の所に行くのはまずい」
「「あぁ~」」
見事にハモった。
だがその通りだった。
「まぁ大丈夫だろ。グランなら分かってくれるだろう」
光牙が言った。
「まぁヤバかったら。俺達が守ればいい」
「そうだな。じゃあ行こう。蒼空、忍」
「OK。けど光牙と忍。お前ら怪我してるけど歩けるか?」
「蒼空が止血してくれてるから血は出ないしまぁ大丈夫だろ」
「あぁ。これは蒼空がやってくれたのかありがとう」
「まぁ大丈夫って事だな。けど無理はすんなよ」
「近いし大丈夫だろ」
そう言い光牙も忍も立ち上がった。
そしてグラン元帥が陣を張っている所に向かってゆっくりと歩き出した。
忍って呼ばせる事にした理由は望月より書きやすいし仲間なんだから名前で呼ばせようと思ったからです。
これからもよろしくお願いします。
感想を頂けると嬉しいです。