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魔界大戦  作者: 八雲蒼
王領編
16/80

勝利

魔界大戦16話です。

「うーん。やっぱいねぇな。もう能力は使えるようになってるからなぁ。もう遠くに行ったかな?」


蒼空は飛びながらそんな事を言っていた。


「けど怪我してるはずだからあんま遠くに行ってないと思うんだが・・・」


そう言って蒼空は地面の方を見た。


「!!!!!」


あるものが蒼空の目に入った。

それは蒼空のちょうど下にあった。




♦ ♦ ♦ ♦ ♦ 




時と場所は移り光牙はもう魔王軍の上空に来ていた。


「うーんいねぇなー」


光牙は上空からざっと見渡してそう言った。


「まぁ俺の方が早かっただけかも知れないしこんなんじゃいつか俺が見つかりそうだ・・・降りるか」


そう言って光牙は急降下して降り立った。


敵が何人かこっちを見たがその数秒後には彼等の目の前から消えていたから誰も気にも留めなかった。


「じゃぁ探すか・・・」


そう言って魔王軍の司令部の方に向かった。



♦ ♦ ♦


蒼空が見つけたのは血だった。


蒼空は地面に降り、血をみた。


「これが地面についてからあんま時間経ってなさそうだな・・・」


そう言ってじっくり考えた。


これってあの女の血か・・・?

けど時間があんまり経っていないからってそう決めつけるのはな・・・

このあたりで戦闘があっただけかも知れないし・・・

手がかりもないし、しゃあない。これを追ってみるか・・・!


そして一人うんと頷き、血の跡が向かっている方向に歩き出した。


そしてずっと歩いて行った。


するとはぁはぁという荒い息ずかいが聞こえてきた。


蒼空はパッと臨戦態勢に入った。

そして状況確認のため声のした方を草陰から見てみた。


「くそ・・・やられた。油断しすぎたかも・・・」


そこには蒼空と光牙と戦ったあの女の姿があった。


蒼空が女の傷があった所をみるともう血は出ていなかった。

おそらく止血をしていたんだろう。


「ふぅ。止血も終わったし血の跡の始末に行かないと・・・手がかりを残すと見つかってしまう・・・」


「もう遅かったな」


蒼空は草陰から出て雪景を構えこう言った。


「ちっ。見つかった・・・」


そう言い女も刀、疾風を構えた。


「降参しろ。お前は一回負けたし怪我をしているから勝ち目はないぞ」


「はっ。あの時は勇者を警戒していてお前は取るに足らないやつだと思って油断しただけだ。お前は今一人だ。おおよそ二手にでも分かれて私を探していたのだろう?怪我をしていても勝つ自信はあるぞ?」


「・・・・・はぁ」


「ははっ。図星だったのだろう?分かっているのだろう?一人では勝てないって・・・」


「いいから降参しろって・・・そうじゃないとお前を殺さないという自信はない」


「強がるな・・・よ」


そう言い女は攻撃してきた。

もちろん風を纏っているので蒼空は躱せない。

だが蒼空は氷でガードしているので当たらない。


「はぁ。あん時は光牙がいたから使えなかったんだよなぁ。けど今は違う・・・行くぞ!」


蒼空は女から少し距離を置いた。


「はぁああああ」


その瞬間、女の上に先の尖った氷の塊が出来た。


「えっ!?」


女はそっちを見た。

だが氷があたる瞬間、女は後ろに一瞬で移動していた。


「どうやったの?刀から氷を出せるのは知ってるけど何もないところから氷を生み出すなんて・・・」


「・・・・・・」


それに蒼空は黙ったままで刀を構え女に突っ込んでいった。


「そんな普通の攻撃じゃあ当たらないわよ」


それに蒼空は軽く笑う。


今、蒼空が攻撃を仕掛けているのはフェイクだ。

本当の狙いは―――――


「!!!」


女はびっくりしていた。

上にさっきの氷の尖ったのが上にさっきより多い二十本くらい落ちてきているのだ。


「でもそのくらいでは・・・」


女は能力を使おうとした。

そして後ろに飛ぼうとしたのをためらった。

なぜなら自分の後ろの地面から自分の方に向かって氷の棘が伸びてきているのだ。

それは横も同様だ。

前からは蒼空が来ている。


どうしようか・・・

後ろの氷の棘を壊して後ろに行くか。

だがそれには少しでも遅れてはやられる。


そして女はすぐに考えをまとめた。

まず女は上の氷を風で吹き飛ばした。

だが蒼空は目の前に来ているので攻撃を迎え撃つ事にした。


「後ろに気負つけて」


そう蒼空は余裕な様子で言った。


すると女の後ろの氷が伸びてきて女の腹に刺さった。


女は痛みで顔を歪めちらっと後ろを見た。


「いいのか?敵が攻撃してきているのに目をそらして・・・」


そして蒼空は雪景を突き出した。


女はとっさに刀で蒼空の攻撃を受け止めた。


それに蒼空はふふっと笑った。


「終わりだ・・・・・」


そう言い蒼空は女の上に先の尖った氷の塊を作る。

そしてその塊はすぐに女の右の肩に深く刺さった。


女はうっと小さく呻き倒れそうになった。

すると地面から伸びた自分に刺さっている氷の棘が壊れ女は地面に倒れた。


そして女は意識を失った。


それを蒼空は無言で悲しげな眼で見つめた・・・

今回の話はほとんど蒼空視点だったと思います。今までもそうですが・・・

今度の話も蒼空視点です。

蒼空視点が終わったら光牙視点に入ります。

おそらく・・・

ではまた。感想待ってます。

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