疾風
KINU KAZUです。
がんばって書きました。
ちょっと勉強がんばってやってたんでお母さんから小説書いていても何も言われなくなりました。よかった~。なのでこれからもがんばっていきます。
俺達を首を取りに来たと言った女は小刀を構えこっちを睨んでいる。
その顔を蒼空はどこかで見たような気がしていた。
「お、お前は・・・」
その女は少し驚いた顔をしていた。
「お前は誰だ!?」
今度は光牙が言った。
「・・・・・・・」
女は黙ったままだ。
「無視か・・・」
光牙はそう言って少し溜息をついた。
「おい。光牙、お前も誰か知らないのか?」
「ああ。初めて見る顔だ」
「それはそうだろうな」
そこで女は口を開いた。
「私はお前と魔王様が封印されている間に生まれたのだから」
「そりゃ知らねぇわな」
「それであの時のお前が雪景の使い手だな?」
今度は蒼空の方を見て言った。
「あの時?お前一回俺と会ってる?」
「ふふふ。会ったこと?あるよ。この姿でなら・・・」
そして一瞬でその女の姿が変わった。
変わった後の姿は蒼空が会った事のある人の姿だ・・・
さっき行った街で蒼空が王軍の軍隊の事を聞いた赤い髪の女だった。
「ふふっ。思い出した?」
「ああ。けどあの時のお前は何をしてたんだ?」
「うーん。まぁいっか隠すようなことじゃないし、どうせこいつら死ぬんだから・・・えっとね。あの時は王の軍勢がどれくらい来るとかを調べてたんだよ」
「つまりスパイってとこか・・・」
「そう。私、変装とか得意だし、もう一つ理由はあるけど・・・まぁスパイとかそういうのやらされてるってわけ」
「じゃあ生かして帰すわけにはいかないな」
そこで光牙が口を挟んできた。
「殺すって・・・まぁそっか。スパイとかやってたんなら機密情報とか知られてるかも知れないし」
「私もあなた達を殺すように言われてるし・・・」
そう言って女はこっちに攻撃を仕掛けてきた。
けれど普通に前から斬りかかってきただけだったから蒼空は簡単に防いだ。
「いきなりかよ・・・」
「へぇーなかなかじゃない。じゃあこれはどう?」
女は後ろに大きくジャンプして距離を取りながらこう言った。
「火遁」
すると大きな火の玉が女の前にできてそれを放ってきた。
「ふん。そんぐらいの火なら・・・」
そう言って蒼空は雪景を振った。
すると刀から図書館の罠の大量の水を凍らした時と同じ氷のビームが飛び出した。
そして火の玉とぶつかり凍らした。
「え?火まで凍らすって・・・」
「これだけで終わりじゃねぇぞ」
そう言って蒼空は手を突き出して拳を作った。
すると凍った火の玉が割れた。
そして蒼空が手を開き女の方に手を振った。
すると割れた氷のかけらが女の方に飛んで行った。
だが女はにやっと笑った。
そして氷のかけらは女にあたる一メートルくらい手前で吹き飛んだ・・・
「何をした?」
と蒼空が問いかけると、
「この小刀、何か解る?答えは五本の名刀の内の一本の疾風さ」
「五本の名刀の疾風?光牙、何の刀だ?」
「疾風は風の刀だ・・・言ったろ?名刀を持っているのは俺、お前、王、魔王あと一人は主がいないかって」
「ああ。言ってたな。ってことはあいつがお前のいない間に主になったって事か」
「分かった?そういう事よ」
そして女は薄く笑みを浮かべた。
誤字脱字等ありましたら言ってください。
他にもこうしたほうがいいなど・・・
感想もできたらお願いします。