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聖衣の召喚魔法剣士  作者: KAZUDONA


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221  再会のフィン

 エーヴァ温泉街での心身を溶かすような休息を経て、カリナ達は再び東のエデンを目指す帰路に就いていた。黄金の羽毛を夕陽に輝かせ、神鳥ガルーダが悠然と空を滑っていく。その背の上、一番前にはケット・シー隊員が座り、その後ろにカリナ、そして最後尾からサティアがカリナを抱き締めるようにして乗っていた。


 地平線の彼方、傾きかけた太陽が大地を黄金色に染め上げる中、フィンの城下町がその姿を現した。それは単なる石積みの城塞都市ではない。規則正しく並んだ監視塔、滑らかに加工された外壁、そして整然と区画整理された煉瓦造りの街並み。エデンの設計思想にも通じる、PCであるドルガンとレイラ達が築き上げた、独自の近代的な美しさを持つ国だ。


「見えてきたな。フィンだ」


 カリナが低く呟くと、後ろで彼女を抱き締めていたサティアが、その肩に顎を乗せて目を細めた。


「ええ、石畳の舗装や、等間隔に配置された魔法ランプの街灯……。やはりPCが作った国だけあって、この機能美は落ち着きますね。レナちゃん、今頃どうしているでしょうね」


「温泉街で雨もあったけど、のんびりし過ぎて少し遅くなった。日が暮れる前に城に入らないとな」


 カリナはガルーダを操り、フィンの南門前へと緩やかに降下させた。巨大な黄金の翼が巻き起こす風と共にガルーダが着地する。門番の兵士達が一瞬、上位召喚体の突然の飛来に騒然となったが、その背から降り立った真紅のツインテールの美少女と黒髪の聖女の姿を見るなり、一斉に姿勢を正した。


「失礼致しました! エデンのカリナ様にサティア様ですね!」


 兵士達が敬礼する中、カリナは懐から総合組合発行の冒険者カードを提示した。


「ああ、約束通り、帰りに寄らせてもらった。街を通りたいんだが、いいかな?」


「もちろんであります! すぐに門を開けろ! 英雄達のお帰りだ!」


 門が重々しく開かれ、カリナ達は近代的な煉瓦造りの建物が並ぶ街へと入った。魔法ランプが灯り始めた大通りは、下水道も完備されており、衛生的で活気に満ちている。しかし、歩いていては王城の閉門時間に間に合わない可能性がある。


「急ごう。気心の知れたPC同士とはいえ、相手は一応この国の国王夫妻だ。夜分遅くの訪問は失礼になるからな」


 カリナはそう言うと、ユニコーンを召喚した。一番前に隊員がちょこんと座り、そのすぐ後ろにカリナ、そしてサティアが後ろからカリナを抱き締める形でユニコーンに腰掛ける。


「走れ、ユニコーン!」


 ユニコーンが夕暮れの舗装路を軽やかに駆けていく。街の住人達が「あ、カリナ様だ!」「また来てくれたんだ!」と声を上げる中、一行は一気に北の王城へと辿り着いた。城門前で降りたカリナは、門番に声をかけた。


「エデンのカリナだ。国王ドルガンと王妃レイラに、帰りに寄るように約束していたんだが、入れるかな?」


「はっ、お待ちしておりました! カリナ様達が来られた際は、何時であろうとすぐにお通しするようにと仰せつかっております!」


 門番が力強く城門を開け、一行を案内する。城内は白亜の壁と大理石の床、そして魔法ランプのシャンデリアが輝く洗練された空間だ。辿り着いたのは、広大な謁見の間。そこには、国王ドルガンと、王妃レイラが待っていた。


「よお、カリナにサティアも。よく来てくれたな」


 ドルガンは周囲の侍女や衛兵に人払いを命じ、PC同士の気さくな口調で話しかけてきた。


「アーシェラでの用事はもう済んだのか? レナが毎日、お前達がいつ戻って来るかって待ちわびていたんだぞ」


 その言葉が終わるか終わらないかのうちに、レイラの膝の上にいた小さな影が飛び出した。ピンク色の髪を揺らしながら、短い足で一生懸命に駆けてくる。


「カリナおねーちゃーん!!」


 愛らしい声を上げながら、幼い王女レナがカリナの脚に全力でしがみついてきた。


「おお、レナ。良い子にしてたか?」


 カリナは顔を綻ばせ、レナをひょいと抱き上げた。レナはカリナの首に腕を回し、小さな顔をカリナの肩に擦り付ける。


「うん! レナ、いいこにしてた! おねえちゃん、おかえりなさい!」


「ただいま、レナ。……アーシェラの方も無事に終わったぞ」


 カリナが告げると、サティアも優雅に一礼した。


「はい、サキラ女王との話し合いもつきました。きっとエデンでは既に魔導列車の開通の工事を始めていると思いますよ」


「ははっ、カシューのことだ、仕事は早いだろうな。内陸のこの国にとっても、物流の近代化は嬉しいことだ」


 ドルガンが笑うと、レイラも微笑ましげにカリナ達を見つめた。


「レナがずっと『カリナお姉ちゃんはいつ戻ってくるの』って毎日聞いて来るんですよ。でも無事に戻って来てくれて嬉しいです」


「ああ。グラザも見つかったし、アーシェラを襲った災禍六公の一柱と悪魔の大軍も討伐した。色々と大変だったけど、国交の使者の役目は果たして来たよ」


「そうですね、結局この旅の間も悪魔との連戦でした。ですがこれでアーシェラとの繋がりもできました、カリナさんはサキラ女王のお子さんにも懐かれていましたけどね」


 サティアが補足すると、ドルガンは感心したように頷いた。


「そうか、お前達は毎回大変な旅をしているのだな。この城でしばらくのんびりしていってくれ」


「カリナさんは色んな人に好かれているのね。子供にはきっとその邪気のなさが伝わるのでしょうね。カシューさんが『精霊王の加護を使えるのはカリナだからこそだ』と言っていたのがわかるわ」


 レイラはカリナに抱かれているレナを見ながら言った。


「私は特に何かをした気はないんだけどね。でもこうして可愛い子供が懐いてくれるのは嬉しいことだよ」


 カリナは笑顔で答える。


「ふふん、隊長はどこに行っても人気者なのにゃ、誇らしいのにゃ」


 隊員が胸を張る。ドルガンは立ち上がり、一行を促した。


「エデンは良い人材が揃っていて羨ましい限りだ。さて、長旅で疲れただろう、浴場でのんびりしてくれ。夕食は後で貴賓室に運ばせる」


「カリナおねえちゃんとおふろにいくー」


 レナが目を輝かせて言う。


「ふふ、そうね。じゃあ先に大浴場に私も一緒に行きましょう」


 レイラの提案に、サティアも感謝する。


「ありがとうございます、空の旅で少し冷えましたからね」


「そうだな、じゃあお風呂に行こうかレナ」


「うん!」


 レイラは「じゃあ案内します」と席を立ち、ドルガンは「カリナよ、悪いなウチの子がべったりで」と苦笑するが、カリナは「大丈夫です、この世界で生まれた大事な命ですからね、可愛いものです」と返し、大浴場へと向かうことになった。



 ◆◆◆



 城内を歩いていると、城仕えの者達や侍女達が「これは王妃様に王女様、どちらへ?」「エデンの方々も御一緒ですか」などと声を掛けて来る。レイラは「レナがカリナさんに懐いてしまってね、一緒に大浴場に行くわ」と答え、一行は大浴場へ。隊員は男湯へ、女性陣は女湯へと入った。


 広い脱衣所に入ると、カリナはしゃがんでレナと目線を合わせた。


「ほらレナ、万歳しろ」


「わーい!」


 レナが素直に両手を上げる。カリナは彼女の着ている小さなドレスや下着を脱がしてやり、レナは裸になって嬉そうにはしゃぐ。


 一方、カリナの衣装はサティアが甲斐甲斐しく世話を焼いていた。上着を脱がせ、ワンピースを下ろし、最後に残った清楚な白のブラジャーとショーツも外していく。


「はい、脱げましたよ」


 サティアがカリナの下着を外すと、カリナは今度はサティアの法衣に手を掛けた。


「じゃあ次はサティアだな」


 法衣を脱がせると、そこにはサティアの成熟した豊満な肉体が現れた。セクシーな赤いレースのブラジャーが、今にも溢れ出しそうな巨乳を支えている。カリナが背中に手を回し、そのホックを外すと、ボロンッという弾力のある音と共に二つの大きな果実が解放された。


「ふぅ……やっぱり脱ぐと楽ですね」


 サティアが息を吐くと、その振動で巨乳がたゆんと揺れる。レイラもまた、自らのドレスとセクシーな白のランジェリーを脱ぎ捨てた。サティアほどではないが、レナを産んだとは思えないほど若々しく引き締まった、それでいて母性を感じさせる結構な大きさの胸が露わになる。


「ふふ、二人は仲が良いのね、装備を脱がし合いするくらいですから」


 レイラが微笑むと、カリナは少し照れくさそうに答えた。


「最初はみんなが私の世話を焼いてくれてたんだけど、いつもしてもらうのは悪いからね。いつの間にか自分も手伝う様になっちゃったな」


「ふふ、カリナさんはみんなに愛されていますから」


 サティアはその抜群のプロポーションを惜しげもなく晒した状態で微笑む。


「まあ、自分じゃああんまりよくわからないんだけどね」


 カリナはレナを抱き上げ、湯気が立ち込める浴場へと入った。



 ◆◆◆



 浴場の中には、乳白色の湯が満たされた巨大な浴槽と、清潔な洗い場が並んでいた。


 カリナはシャワーの前の椅子に座り、レナを自分の前に立たせた。


「レナ、じっとしてろよ」


 カリナはシャンプーを泡立て、レナのピンクの髪の毛を洗ってやる。続いてボディソープを含ませたスポンジで、その柔らかい幼児の身体を優しく洗っていく。


 その隣では、サティアがレイラの背後に座り、彼女の鮮やかなブルーのロングヘアに指を通していた。


「サティアさん、わざわざすみませんね」


「いえいえ、こういう裸の付き合いも大事ですから」


 サティアは少し遠慮がちなレイラの髪を洗い、その白く滑らかな背中を丁寧に流してやる。


 カリナはレナを洗い終え、シャワーで泡を流してやった。


「よし、偉いな。シャワーも怖くないんだから」


「うん、へいき!」


 レナが元気よく答える。


「レナ、先に湯船に入っていなさい」


 レイラの言葉に従い、レナは湯船へと向かった。湯船には城仕えの侍女達も湯浴みをしており、彼女達が「王女様、こちらへ」と笑顔でレナを迎えてくれた。


 サティアはレイラを洗い終えると、立ち上がった。


「レイラさん、先にレナちゃんのところに行ってあげて下さい。私はカリナさんを洗ってから行きますから」


「ごめんなさいね。王妃とはいっても同じPC同士なのに」


「いえいえ、私達は他のNPCから見れば立場が違いますからね」


 サティアに促され、レイラは湯船のレナの元へ向かった。侍女達は「王妃様がここに来られるなんて珍しいですね」と驚き、レイラは「ええ、この子がカリナさんに懐いて離れないものだから」と苦笑した。


 洗い場に残ったサティアは、当然のようにカリナの後ろに座った。


「悪いな、レイラを洗ってたんじゃないのか?」


「この旅の間は私がカリナさんのお世話をするのですから、気にしないで下さい」


 サティアはそう言うと、カリナの赤い髪に泡をたっぷりとつけ、丁寧に洗い始めた。続いて、そのまだ幼いながらもしっかりと女性らしい身体を洗っていく。サティアの手が前に回り、カリナのそこそこの大きさの形の良いバストを両手で包み込むようにして揉み洗う。


「んぅ……っ」


 指先がピンクの先端を優しく弄るように洗うと、カリナの口から抗えない甘い声が漏れた。


「サティア、そこは……っ」


 サティアの指は止まらない。お腹、腰、そして内股。秘所のひだの間まで、綺麗に労わるように執拗に洗っていく。


「んっ……ぁ……」


 カリナは甘い声が漏れるのを口を抑えて懸命に我慢する。


「いつものように可愛い声ですね」


 サティアが悪戯っぽく耳元で囁く。


「はあ……この勝手に声が出るのはどうにかならないものかな」


 カリナは深い溜め息を吐いた。


「それが女性の身体なのですから仕方ないですね」


 サティアは満足気に微笑み、シャワーで泡を洗い流した。


「じゃあ、交代だ」


 今度はカリナがサティアの背後に回った。黒髪を洗い、その暴力的なまでのプロポーションを持つ肢体に泡を滑らせる。背中から手を回し、重量感のある巨乳を下から持ち上げるようにして洗う。指が乳肉に深く沈み込み、その圧倒的な質量と柔らかさに改めて驚かされる。皮膚が触れ合う下乳や谷間を揉むように丁寧に洗い、先端のピンクの蕾も指先で綺麗にする。


「あぁんっ……んぅ……っ」


 敏感なサティアは、カリナの指が触れるたびにすぐに甘い声を漏らした。


「全く、我慢しろ。……しかし毎回思うけどすごい胸だな。指が沈み込むし重いし、大変だ」


「ふふ……カリナさんの身体も成長したらこうなるのかもですけどね。今の状態でもそこそこの大きさがあるのですから。……でもPCは成長しないのが難点ですよね」


「……この不安定さが続くくらいなら大人の身体に成長したいよ」


 カリナは溜め息を吐きながら、サティアの脚や内股、そして股間のひだの間を丁寧に洗っていった。洗われている間もサティアは甘い声を漏らし続け、とろんとした目でカリナを見つめ、荒い息を吐きながらカリナの腕にしがみついていた。


「ふふ、そうですね……。カリナさんのアバターが大人になったらどんな美女になるんでしょうね……」


 サティアは妖艶に微笑むが、カリナはあることに気付いて顔をしかめた。


「……おい、お前なあ。股間がぬめっとしているぞ。洗ってるだけなのに……」


「仕方がないですよ……。カリナさんの指で刺激されたらこうなってしまうんですから……」


 サティアは全く悪びれる様子もない。


「全くしょうがない聖女だな」


 カリナは呆れながらシャワーで泡を洗い流した。


「終わったぞ」


「ありがとうございます」


 サティアは立ち上がると、カリナの手を引いて湯船へと向かった。


 乳白色の湯に浸かると、サティアはいつものようにカリナの後ろに回り、その巨乳の間にカリナの顔を挟むようにして抱き締めた。


「ふぅ……」


 カリナがお湯とサティアの温もりに息をつくと、湯船の中をバシャバシャと走る音がした。


「カリナおねえちゃん!!」


 レナがカリナの元へ急いで走ってきたのだ。


「おっと、危ないぞ」


 カリナはレナの幼い子供の身体を抱き締めてやり、微笑んだ。


「温かいな、レナ」


「うん、お風呂あたたかいね! カリナおねえちゃんもあたたかいよ!」


 レナが満面の笑みで答える。すると、カリナを抱き締めているサティアの横から、レイラも寄り添ってきた。


「ふふ、こうしていると本当の姉妹のようですね」


 レイラはレナと一緒にカリナを抱き締め、その豊満な肢体もカリナに押し付けられる。背中にはサティアの包容力、前にはレナの無邪気な温もり、横にはレイラの母性的な柔らかさ。


「……レナみたいな可愛い妹なら大歓迎だよ。明日は城下に遊びに行ってみようか、レナ」


 カリナが提案すると、レナは目を輝かせた。


「うん! じょうかまちに一緒にいきたい!」


「この子の面倒をわざわざ見させているみたいで悪いわね。……私も明日は城下に久しぶりに行ってみようかしら」


 レイラの言葉に、サティアが嬉しそうに頷く。


「ふふ、いいですね。みんなで平和な一日をのんびり過ごすのは大事なことですから」


 サティアはカリナを抱く腕にさらに力を込めた。


「そうだな。PCの創ったフィンを色々と見て回りたいな」


 カリナは微笑み、レナの頭を優しく撫でた。「お出かけお出かけ!」と喜ぶレナの声が浴室に響く。カリナは大浴場のお湯と、三人の女性達の温もりに身を委ね、心からの安らぎを感じていた。こうしてフィンでの長閑な時間は、湯けむりの中で優しく過ぎて行くのだった。

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