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追放ものに転生した。ただし、ざまぁされる側らしい  作者: 流石ユユシタ
第2章 元婚約者来訪編

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第48話 仲間になれ

 シエラの野菜を保存している倉庫、そこに魔族が現れる。だから、俺はそこで魔族を待ち伏せすることにした。




 死体が大量に置かれてシエラが疑われるのは、3日目。今は1日目だから、気が早いかなと思うけど。





「……」





 暫く倉庫付近を監視したり、野菜を売っているシエラを遠くから見たりした。シエラが野菜倉庫入ったタイミングで死体があったからな。相手もシエラの様子を見ていたことが考えられる。



 もしかしたら、シエラ付近にいる可能性もあるからな。




 シエラをたまに見ていると、




 ──シエラがこっちに気づいて、手を振ってきた。





 あ、うん。なんで俺がいるって分かったんだろう。気配は消していたはずなんだけど……。



 シエラって最近、スキンシップがかなり激しくなってきたんだよな。寝ている時が太もも触ってきたり、明らかな誘惑も増えてきた。



俺だって、我慢の限界もあるしな。



 いや、恋人だからそんな事をするのも当たり前なんだけどさ。そういうのって安易にやっていいのか分からないんだよね。





 現在は都市クスロの大きな時計塔によじ登って、辺りを監視している。ここからだと、シエラも倉庫もよく見えるのだ。




 今の所、シエラ以外からは俺が時計塔に居るのはバレていない。シエラはこっちを時折見ては、ニコニコしている。




 遠目で見ても、シエラが可愛い。




 あんな可愛い子が誘惑してきたり、スキンシップしてきたら正直欲が出てくる。


 まぁ、そんな煩悩をずっと考えていてもな。さて、そろそろ倉庫を……






「──こんな場所で何をしておる」







 ──ゾク






 背筋に僅かに汗が沸いた。まさか、背後を取られた。今の俺はシエラのステータスアップの木の実で、だいぶ強くなっている。



 ステータス平均30000ほどだ。それなのに……俺よりもさらに早く、気配を消すのも上手いだと……?




 振り返ると、そこには……シエラが居た。いや、正確にはシエラそっくりの顔を持っている女の子だ。





「久しぶりだな、災厄の魔女」

「そうじゃの。確か、ミクスと言ったか」

「あぁ」



 時計塔の一番上、家の屋根のようになっている場所。そこに俺達は立っている。



 これは、戦う流れなのだろうか。しかし、戦っても勝てないかもしれん。それが分かっているのか彼女は余裕綽々と言った表情だ。一体、どれほどのステータスを持っているんだろうか。






「えっと、どうしたの? 俺に何か用なのか?」

「ふむ……まぁ、特にないかの」

「あ、そうなんだ」





 特に用事はないのか。だったら、何をしにきたのか。アニメだと厄災の魔女、リーネは出てこないからね。



 あんまり行動とかが読めないんだよな。そもそも、この時点だと登場すらしてないわけだし。






「少し、聞きたいんだけどリーネは本当に厄災の魔女なのか?」

「ふむ、そうじゃの。妾は厄災の魔女と言われておった」

「……」





 あら、意外と聞いたら答えてくれるのか。それなら色々と聞いておくかな。多分、シエラに関係あるキャラだろうし。悪い人ではないとは思うけど、万が一、敵とかになったらだいぶ辛いだろうし。



 なんだったら、この子は一番強いまである。





「ステータス平均はどれくらい?」

「それは……言わん。妾は世界を滅ぼすからの。敵になるかもしれん男に、そういうことは語らぬ」

「そうか。世界を滅ぼすのか……」

「怖くなったか?」

「いや、そんなには。シエラっていうか、俺の彼女に顔そっくり過ぎてさ」





 シエラが言ってるみたいで、あんまり怖いとか思えない。本当に瓜二つ過ぎて、親しみを覚えるレベルだ。





「……付き合っておるのか。変わっておるな」

「そうかもしれないな。俺の方が少数派であるとは思うよ」

「……黒髪に青い瞳は恐ろしくないのかの?」

「俺は別に気にしないかな。シエラは可愛いしさ、正直言うと毎日楽しいし」

「……一緒に暮らしておるのか。それ、それはあれか、同棲してるんじゃったか?」

「まぁ」

「……え、あの、手を繋いだりしたことはあるのか? いや、言いたくなければ言わんで良いが」







 あれ、恋愛とかに興味があるんだろうか。厄災の魔女さんって、何歳なんだっけ?




「手とか繋いだりするかな。寝る時も」

「い、一緒に寝ておるのか?」

「同じベッドで寝てるかな」

「……あ、そ、そうか。え、あの、キスとかは流石にしてないんじゃろ? いや流石に……」

「してるよ」







──ええ!? という顔をリーネはしていた。






 いや、そんなウブな顔をされてもこっちが困る。この人って、一体何歳なんだろうか? かなり歳だとは思うんだけどさ。200年前の人だし。





「そ、そうか。キスもしておったか。まぁ、それぐらいはして当然じゃの? 妾もしたことはないが、まぁ、知識としてはマスターしておるし」

「……リーネって、何歳なんだ?」

「敵になるかもしれない男に、それは語れぬのぉ?」

「あ、そう」





 年齢も確かに重要な情報なのかもしれん。単純に言いたくないかもしれないけども。




「それならリーネはなぜここに?」

「少々、お主たちが気になっての。噂だと最近勢いがあるミクスと、その女が交易祭に出ると聞いたので来たのじゃ」

「俺というより、シエラが気になった感じか?」

「ふむ、そうかもしれんの」

「……シエラとリーネはどんな関係があるんだ? 何か見た目以外にもあるのか?」

「……ふむ、血縁とでも言っておこうか。ただ、それが完璧な回答とは言えん。血縁というのはあくまで勘による推測じゃ」





 リーネも結局は完璧に理解しているわけではないのか。しかし、見た目が似ている以上は血縁と考えるのが妥当だけど。


 それだけじゃないのか。




「ふーん……血縁だから気にかけてるのか。シエラと仲良くしたいとかなら、紹介するけど」

「いや、そう言うわけではない」

「そうなんだ。分かった。それじゃ、この辺で」




 もう、これ以上は特に聞きたいこともないかな。確信的なことは答えてくれなそうな気がするし。ただ、血縁のシエラを気にかけているって感じか。





「……逆にお主は何をしておる」

「俺は色々、監視とか」

「……魔族の監視か? 確かに何体かおったな」

「……え? わかるの?」

「妾を舐めるな。すでに魔王軍幹部十二凶を、3体ほど見つけて殺しておるわ」




 え、すごいな。って言うか、魔王軍幹部は既に俺が倒したの含めて4体くらい倒されてるんだけど……。


 凄いハイペースだな。シエラもステータス平均がさらに上がってるし。この災厄の魔女リーネも居るしな。



 魔族も問題だけど、どっちかと言うと魔女さんをどうにかするとかの方が大事なのかな。






「マジか、3体は凄いな」

「お主も1体倒しておるじゃろ。そうじゃ、妾の手下にしてやろうか? そうすれば滅びだけは回避できるぞ」

「いや、俺はいいよ。世界の滅びに加担できないからな」

「……ふむ、そうか。ならば、いずれ滅ぼす。覚悟をしておけ」






 魔女リーネはやはり世界を滅ぼすらしい。しかし、どうにも悪い人には見えないんだよな。






「滅ぼすね……魔族と違ってリーネは悪い人な気がしないから、あんまりピントはこないけど」

「……ふん、妾は魔族と同じじゃ。話など通用せん」

「そんな感じはしないさ。魔族とは違うと思う。そもそも魔族って話は通じる感じなのに、分かり合えない感じがすごいんだよな。でも、リーネはそんな気がしない」

「……さぁ、どうかの。魔族は元はとある錬金術師に作られた存在。しかし、その本質は人間への恨みから作られたと聞く。憎しみや憎悪がある生物をどうにかすることは出来ぬのじゃよ」







 災厄の魔女リーネも人間に恨みがあるってことか。うーん、リーネはどうにか出来そうな気がするんだよな。



 それはそれとして、魔族って錬金術師に作られた存在だったのか。今聞いたばかりだけど、びっくりしたぞ。





 これって、このままリーネに仲間になってもらって、一緒に魔族とか全部倒したら




 全部、上手くいくのでは……?





 シエラのステータスアップ木の実を一緒に食べてもらって、さらに強くして、一緒に魔族をぶっ倒して、黒髪の二人を英雄として、噂も払拭とかしたら全部うまくいく気がしてきた。




 だって、どう考えてもシエラを気にかけてるもんね? 絶対悪い人な感じがしない。



 先ずはシエラが陥れられないように、倉庫を見張ってそれが終わったら彼女を仲間にするように説得するのありじゃね?



 うん、災厄の魔女コンビ、ただし最強って感じだな。



 よし、少し親密度とかを高めてみるか。もう原作とか知ったことないし。こっから先は俺も知らないから、強くなるために色々手を尽くすのは良いことだよね。





「……祭りが終わったら、少しお茶でもどう?」

「……浮気か?」





 いや、違う。


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