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勇気と希望

作者: 弥六合

 広い平原である王国の首都が建てられた。平原を貫流して王国の首都の側に流していく。女神の加護で王国の首都は結界が施されて守られている、いくら戦争が遭っても落とすことは一度もない。

 長い時間を経て誰も戦争を挑むと思わない、しかし、この気持ちだからある日、王国の首都が魔王軍に囲まれている。結界があるから誰も怖くなくて普通に生活している。

 しかし、事の流れは誰も予測できなかった。


 魔王軍は攻めて来ない、ただ包囲で。そして、一日の時間を潰して魔力を集めて王国の首都の真上から砲撃する。一発目は誰も気にしていない、二発目も、三発目も、みんなは普通に過ごしている。だが、五発目には異様を気付いた人が現れる。

 噂が広めてみんなが初めて分かった、結界が壊れていくとこの都市も終わる。昨日まで活発な街に死んだ町になる。どこからの噂があと一日で結界が壊れて魔王軍がみんなを殺すと誰も知っている。


 王城の会議室に偉い人達が集めている。


「将軍達、魔王軍の砲撃を止めないか?」

「何を言った、結界を出ると死ぬぞ、あの数を見ないか?」

「そこは何とかするのはお前たちの仕事では?」

「いい加減にしろう、結界を修復しろう」

「そうは言ってもやり方が分からない」

「そこは何とかするのはお前たちの仕事では?」

「分からないことだ、ならお前らがやれよ」

「おめえらの仕事じゃ、何押し付けよ?!」


……


 口喧嘩の大臣達を見ている王様は深くて嘆いた。


「解散」


 王様はそう言って自分の部屋に戻る。会議室には急に静かになっている、各大臣はただ無言に見つめ合う。



 別室に、王様は一人の女性の絵を見て悲しそうな顔をする。


「これからどうする…」


 会議も結論できず、自分も解決法がない。王様は諦めて城下へ行こうと思って変身杖を出して普通の商人を変身する、鏡で確認したら部屋に抜け道を経て城下町に来た。


 最初に来たのは市場、時間が間違えと思うくらい昼間なのに誰一人も見当たらない。店はちらほら見えてもどこにも閉めた、通る人さえもいない。

 王様は空を見て、曇っている空と亀裂した結界がまるで世界の終わりを告げる。

 王様は城門、広場、住宅区、教会、街角などなどを回して、みんなが或いは立って、或いは座って、或いは横になって…、目は空の亀裂結界を見つめて無反応。『生きるも諦める』と王様がそう思う。

 そして、王様は城壁に来た。地面に座って槍を肩に寄せて地面を見つめる衛兵しかいない、ここまでは希望さえも消えていく。

 『これはどうやって人々に希望を与える?』と王様はそう考えながら抜け道を経て王城に戻る。



 酒場、一日の仕事が終わったら一杯で疲れが取れるの場所。しかし、今日は人もいっぱいだが、どれも泥酔している。完全に人生を諦めた。

 こんな時に、一人の吟遊詩人が酒場に来た。

 キラキラの金髪、白いに近い灰色のローブとマント。リュートを持ってバーの端っこで座る珍しいエルフです。この時点でまた誰も気付いていない。

 吟遊詩人はこの国の開国英雄の歌を歌う。民と一緒に旧帝国を転覆し、法を創設、そして王国の時代を開いたら引退する。やさしい音楽とゆっくり旋律、酒場の泥酔のみんなが目が覚めて吟遊詩人を見る。この間に忘れられた多くの英雄伝が吟遊詩人の歌と共にトントンと蘇られた。


 一人の男性が半分酔いで吟遊詩人の元に接近して来た。


「いくら酒場で歌っても何も変わらない、普通の吟遊詩人とは同じだ」

「……」


 吟遊詩人が止まってその男性を見る。


「俺は商人だ、何もないが、金だけが沢山持っている。だから賭けを持って来た!」

「賭け?」

「そう、賭け。このままじゃ、この国は終わる、俺も終わる。だが、お前が実力があるならこの国の人々に希望を与えよう。今この酒場と同じ」

「…」

「出来たら今後お前が必要な金全額を出す、どう?」

「出資ですか?」

「そう、いくらでも出す。金さえ解決できるならいくらも出す」

「できなかったら?」

「俺の女になって終わりまで付き合うぞ」

「…」

「早く決めて、時間がない」

「分かった」

「よし、広場へ行こう」


 商人は左手を出口を指して吟遊詩人を案内するようにする、吟遊詩人は出口へ移動する。商人を含めて三人が吟遊詩人の後で付いて行く。


「楽しいそうで、わしも行く」


 そして数人も酒場から出る。



 午後の空、曇って、そして亀裂結界と合わせて異様な雰囲気を発散している広場、誰もいない。こんな雰囲気を怖るか、それとも魔王軍を怖るかは分からないが、広場も途中も誰一人も見当たらない。

 吟遊詩人、商人、その他の一行、広場に来た。商人はどこから持って来た椅子を座った。


「さあ、拝見させて」


 商人は偉そうで座って吟遊詩人を見る。他の二人は左右に立った。

 吟遊詩人が固まった。今更怖じけになるとは思いもしなかった。

 人がいない、あるのはただ涼しい顔をする人々しかいない。先酒場みたいで演出するだけでいいなのになぜ今更怖じけるなんで…と吟遊詩人が思考の渦に落ちている。


「どうした?早く歌え。先酒場にはあんなに簡単なのによ」

「それとも俺とやりたい?!そうか、それなら歓迎よ!ははは」


 商人は大きいな声で笑っている。吟遊詩人はただ目を閉じて時に弦を引いて、まるで調音をするように見えたが、調音がしないままただ弦を引く。

 実のところに吟遊詩人は上がってしまう。これまでは酒場でただの数人や数十人までの演出、今は一つの都市、数万人か数十万人かも。しかし、全部の人まで届くのは大声だけでもかなり無理だ。だがしかし、吟遊詩人は一つ魔法がある、それは流れです。簡単に言えば、魔力を都市全体に流れれば全員に届ける。時間さえあればのことだ。

 だから、吟遊詩人は目を閉じて歌うか歌わないかの前に魔力を流れる。自分に落ち着くために弦を引く。商人から見ると意味ないただ弦を引いただけ、時間を稼ぎ…。


「時間は惜しいからどうせ今夜はみんなが死ぬ、さあ、ベッドへ行きましょう」


 商人はいやらしい顔をして笑いながら喋る。この商人を見て吟遊詩人はブチ切れた、それに完全ではないが流れもほぼ完成だ。吟遊詩人は右手で弦に押してリュートにくっついて音を消す。

 準備完了で目を閉じたまま吟遊詩人は先酒場で歌った歌を歌っている。そして空から光が雲を貫いて吟遊詩人を照らしている。目を閉じても吟遊詩人は環境の変化も感じるのだが、気にせず歌を続ける。


 優しい歌と誰でも分かる英雄譚、人々に希望を満たす。なぜ忘れたの、英雄が残した言葉『希望を失わない』。希望を求めたい人は歌の場所を探し始める。およその十分間に広場に数百人が集められている。やさしい歌を探す、他人の行動を興味とか、死の恐怖を諦めて、とにかく希望を欲しくて人々は寄り集まる。

 こんなに大勢の人を見て吟遊詩人は商人を忘れて次々の歌を歌う。商人もこの機会を逃さないように屋台を出す。何時か夜になって広場に賑やかになっている、数え切れない屋台数と吟遊詩人と同じ場所にいろいろな芸を出す人々と合わせた大舞台。最後の夜、こんなも悪くないと多くの人もそう思い始める。


 そして最後の一発砲撃の時間になる。

 魔王軍の後ろから空へ深い赤い光柱が昇って、そして王国の首都の真上から落ちって結界とぶつっかう。魔王軍も王国の人々もこれが最後の砲撃と思う、魔王軍は最後の攻撃と準備している、王国の人々はその空に結界と衝突するまるで花火みたいのを見る。だがしかし、その花火が終わったら結界は依然としてそこにある、よく見ると元に戻っている。


「希望を失わない限り、結界は消えない。希望があればこそどんな困難も向き合うの勇気が湧く」


 吟遊詩人は歌の間奏の間にセリフを言う。広場のみんながもっと盛り上がっている。

 そして、夜明けです。

 一晩中の賑やかって人々だけではなく、軍まで希望が戻ってくる。衛兵たちは城壁に戻って自己の責任を果たす。

 このような変化を見て魔王軍は包囲から強攻に切り替えて直接に結界を破壊する。王国軍は反撃するが、魔王軍の数だと落とすのも時間の問題だ。この時に一人の将軍が城門に現れた。


「女神の加護と共にこの命を捧げます」


 将軍は剣を空へ指してそう言って魔王軍に突撃する。いきなりの変化で魔王軍は動揺している、他の衛兵はこれを見て勇気も湧いて五人も将軍に続いて突撃する。鼓舞された城壁にいる衛兵も援護射撃する。しかし、数の差で二、三時間後矢も得ない城内に撤退しか何も出来ない。


 一方、教会は信者たちを集めて吟遊詩人が起こした奇跡を利用して教義をもっと宣伝する。数百人も教会に集まれて女神に祈りを捧げている、信仰の固めて王国の結界は王国の歴史に破壊されたの記録にも一度もない。

 王城にも、王国兵が集められて王は演説する。同盟国はすでに軍を動かしている、直に救援が来る。王国の兵たちには士気が高まる。

 王国の変化は魔王にも見ている、このままでは時間も無駄になると思って、魔王は自ら王国の城門の前に現れている。


「人間よ、一つ機会を与えよう。女神の加護がある汝に一騎打ちの機会を与えよう。」


 漆黒の一式鎧を着る魔王はただ一人で王国の城門の前に立つ。


「我らの兵士がいくら死んでもまた簡単に蘇られる、だが人はそう簡単じゃないから。ここで一騎打ちするがいい。俺が負けたらすぐに帰る、汝が負けたら百年間に毎年に一人人間をくれ。」


 魔王の提案で一人の将軍が出た。銀色の鎧、剣と盾を持って魔王の前に来る。


「さあ、かかって来い!」


 魔王は空へ浮いて行く、将軍は剣を空へ指したら魔王が落ちて地面に立つ。将軍は魔王を斬ろうとする時に魔王は魔法弾を連発して将軍へ攻撃する。将軍は盾と剣で魔法弾を消す、そしたら魔王は漆黒の炎に包まれる剣を斬り下ろす。だが、将軍は盾で防いで、そして回して魔王の懐に入って斬り上げる。間一髪に魔王は躱した。

 その戦いは三時間もかかっている、魔王軍も王国軍もワクワク見ている。どっちも勝利が来ると思っている。だが…


「見事だ、汝、名前」


 魔王は距離を取って将軍の名前を聞く。


「ロスト、ロスト・トリスタン」

「覚えて置こう」


 魔王はただそれを言って魔王軍と共に消えていく。



「これは創世記の英雄譚です、もう寝るの時間ですよ」


 ベッドに二人の子供が横になる、母親らしきの女性が二人のおでこにキス、そして照明を消す。

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