第5話 アメリカフェンタニル事件(2024 Jan. fentanyl attacks)
アメリカ合衆国の都市人口トップ17の順位は以下のようになっている。
1位のニューヨーク州ニューヨークから順に、2位カリフォルニア州ロサンゼルス、3位イリノイ州シカゴ、4位テキサス州ヒューストン、5位アリゾナ州フェニックス、6位ペンシルバニア州フィラデルフィア、7位テキサス州サンアントニオ、8位カリフォルニア州サンディエゴ、9位テキサス州ダラス、10位カリフォルニア州サンノゼ、11位テキサス州オースティン、12位フロリダ州ジャクソンビル、13位テキサス州フォートワース、14位オハイオ州コロンバス、15位インディアナ州インディアナポリス、16位ノースカロライナ州シャーロット、17位カリフォルニア州サンフランシスコ。
2024年1月7日ニューヨーク現地時間午前11時、フェンタニル系麻薬をドローンで散布したアメリカでの同時多発テロ事件は、州都であるアリゾナ州フェニックス、インディアナ州インディアナポリスを除いた15都市102カ所で実行された。
後日、テロに使用されたドローン内蔵カメラ、街角の固定カメラ、現場に居合わせた人々のスマートフォンなどによる映像のまとめサイトが幾つも立ち上げられることになる。
道行く人々の2メートル上空を通過するドローンからのカメラ映像は、コンプレッサーの空気圧でフェンタニル系麻薬を噴出し、斜め後に取り付けられたカメラから、パタパタと倒れる人々を配信するものだった。
そして、テロ現場が映る固定カメラだけでなく、そのテロの間の録画もリンクされた悪意のあるものだ。
回収されたドローンを分析した結果、ドローンの高度、速度とフェンタニルの噴出量は、体重100kgの人間の致死量になるよう調整されていたことが判明する。
一連のテロ攻撃により、2024年2月末日、日本人68人を含む5,099人が死亡。屋根のある閉鎖空間となったイリノイ州シカゴのショッピングモールで、死者数最多の127人を記録している。フェンタニルによる中毒症状を起こした者も9万人を超えていた。
テロ事件としては、2001年9月11日の日本人24人を含む2,977人が死亡、25,000人以上が負傷したアメリカ同時多発テロ事件を超えるアメリカ史上最悪の死傷者数となった。
1月8日午後1~2時の1時間。日本の動画サイトで一番同時視聴者数が多かった動画配信が、カリフォルニア州サンディエゴのドローンカメラの映像である。
そのテロ現場の固定ライヴカメラは、『007/ゴールドフィンガー』のガスで倒れる兵士や職員の構図と瓜二つだと話題になり、不謹慎だと騒動にもなった。
テロ事件のなかったワシントン州シアトル、オレゴン州ポートランドなどでは、銀行を襲撃する暴動事件、大規模放火事件が発生している映像も、動画サイト・SNS上に数えきれないほど上げられていた。