悪魔勧誘
お久しぶりです!
体調の方がずっとすぐれなくて・・・
投稿頻度は下がりますが、投稿はやめません。
応援、よろしくお願いいたします。
「お忙しいところすみません。ところであなたは神を信じますか?」
待ち合わせの時間まで6分を切っていると言うのに、男は声をかけてきた。よくある宗教勧誘かと思い断ろうと「そう言うの興味ないんで、急いでるんで大丈夫です。」と丁重に断った。
「少しでもいいんで、話を聞いてください!ちょっとどこ行くんですか!」
なんてしつこさだ。私は鬱陶しくなった。
「これ以上ついてくるようなら警察呼びますよ。」
「わかりました。少しだけ話を!」
話の通じない男に苛立った私は、男の方に振り向き「しつこいですよ!ついてこないでください」と手で突き飛ばしてしまった。
「ガツン‼︎」
鈍く大きな音が聞こえた私は、思わず目を閉じ耳を塞いだ。恐る恐る目を再び開けてみると、先ほどの男が地面に横たわっていた。私は怖くなり、足速にその場から立ち去った。
その後、待ち合わせには間に合い友人と楽しい時間を過ごすことはできたが、今朝の男がどうなったのかどうしても気がかりだった。もしそのまま・・・背筋が凍る想像をしてしまった。私は捕まるかもしれない。いつくるかわからない恐怖に、ずっと怯えるようになった。
「ピンポーン」
私が一番恐れていた音が、玄関先からなった。誰がきたんだ?九分九厘、警察の方だろう。覚悟を決めてインターホンを見た。
「あなたの背負っている罪、白紙に戻したくありませんか?」
私の予想とは違い、どうやらまた宗教勧誘らしき奴らがきたみたいだ。ひとまず安心しほっと一息をつく。
「なんだって!罪を白紙にできる!どんな契約なんですか?」
男の話を聞き逃さなかった私は、反射的に玄関のドアを開けた。
「なぁに簡単なことですよ。この契約書にサインを書けばいいんです。もちろん契約金などいただきません。悪徳商法でもありませんよ。」
どうやらまともな商売らしい。私にとってはそんなことはどうでもいいのだ。罪が消えるのならば。
「これでいいですか?」
「えぇありがとうございます。では・・・」
「「私たちと共に悪魔になりませんか?」」
さっきまで優しく見えた男の顔はみるみる醜くなっていき、顔のパーツは本来ある場所から大幅にずれた場所に配置されていた。
「あなたも仲間入りだ、契約書にサインで罪が消える、そんな美味しい話あるわけないじゃないですか。」
私は必死に逃げようとしたが、私の体はもうこの契約書に捧げているため、自由は利かない。
「では改めまして、悪魔へようこそ。あなたとその罪に加護が在らんことを。」