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時空 まほろ詩集 言の葉の魔法たち

眠れない夜に聴く光の音

眠れない夜があった


ソッと布団を抜け出して


貴方はすやすや夢の中


柔らかな髪に口付けをして


一言謝る


ごめんなさい、悪いわたしで


眠れない夜がある


不安ではち切れそうな夜


明るい歌を心に思い浮かべても


霧は晴れない


一時前の戯れ


熱い想い


今は冷めた胸の内


そっと夜の闇


忍び寄る


嗚呼、貴方は来ないかしら


空虚な跡を見つけてくれはしないかしら


そして抱き締めて欲しい


涙の滴を流すわたしを見つけて欲しい


無駄な願いかしら


貴方はすやすや夢の中のままかしら


それとも目覚めるかしら


眠れない夜


眠れない夜


怖くて眠れない夜


貴方のぬくもりが欲しい


その時


聴こえた気がしたの


光が流れる音


「おやすみなさい愛し子」


その時


貴方の呼ぶ声がしたの


期待してはいけない


それはきっと空耳


貴方はすやすや夢の中だろう


呼びたくなる


この胸の内


ひしめく寂しさ


埋めてください


眠れない夜


どれだけの“私”が泣いているのだろう


その内、何人の人が愛する人が見つけてくれるのだろう


光の音が消えていく


微睡みはすぐそこに……



お読み下さり、本当にありがとうございます……。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ギュッ°・(ノД`)・°・
[一言] 言葉にはできない漠然とした不安 内側から滲み出して溢れ出して そのまま自分を「不安感」で染めてしまいそうな それは温もりに包まれたなら そんなものは何もなかったというように あっという間に…
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