Birthday
もうすぐ、今日という日が終わる。そんな中、僕は夜道を歩いている。
街灯が僕を照らして、まるで映画のワンシーンみたい。
僕は右手で持っている紙袋を落とさないように、しっかりと持ち手を掴む。
笑ってくれるかな。喜んでくれるかな。あなたの表情がコロコロ変わるのが好き。表情豊かで、見ている僕も楽しくなる。
でも、あなたの涙腺は緩い。もしかしたら泣いてくれるかもしれない。もし泣いてくれたら、嬉しくて僕が照れてしまうよ。
頭の中はあなたのことでいっぱい。ここ数日、あなたのことだけを考えている。
最近、感染症が流行っていて、あなたに会いに行けなかった。きっと、寂しかったよね。
あなたにはずっと我慢してもらっていたから。だから、今日だけは甘えて欲しい。あなたのワガママ、沢山聞かせてほしい。
きっと、明日は良い日になる。僕にとっても、あなたにとっても。
僕は腕時計で今の時刻を確認する。日付が変わるまであと5分。ちょっと早かったかな?
あなたに会えるのが楽しみすぎて、いつの間にか早歩きになっていたようだ。もうあなたの家に着いてしまった。
……まあ、いいか。あなたと一秒でも長く一緒にいられるならそれでいい。
僕は、インターホンを押した。しばらくすると、僕の一番好きな、あなたの声が聞こえる。
玄関の鍵が開く音がした。嬉しさのあまり、顔がにやけてしまう。無理矢理顔を元に戻して、あなたの方を見る。
扉が開くと、パジャマ姿のあなたが驚いたような表情を見せていた。
僕は、嬉しくって。とびきりの笑顔であなたに。
「誕生日、おめでとう」
あなたにとって、素敵な一日になりますように。
僕が持っていた紙袋。あの中には何が入っていたのでしょうか。
私は、何が入っているのかを想像しながら読むのが好きです。自分だったら何を貰ったら嬉しいのか、それとも笑うのか、泣いてしまうくらい喜ぶのか。こういう風に読んでいくのも楽しいですね。
あなたは、誕生日に何を貰ったら嬉しいですか?是非、考えてみてください。




