そりゃね、そうなるよね
シャルロットは、召喚魔法をするためにダンジョンの上にある小高い丘に来ていたという。
一人で来ていたのが悪かった、召喚しても召喚獣は現れず、柄の悪い連中につけこまれたのだ。
なんとかダンジョンの地下2階までは逃げおおせたが、3兄弟がタイミング良く現れなかったら、今頃エロスチル回収になっていただろう。手枷着けて。
「とりあえず、何かあったらいけないしシャルロットのお家まで送るよ」
一徳はシャルロットの手を引いてダンジョンの出口まで来た
相変わらず恥ずかしがって、アワアワしているシャルロットがかわよ
「夜這いかけるわりには、なんかおぼこいな」
「あ~夜這い成功しちゃったスチルの彼女達はみんな嬉しそうな、恥ずかしそうな感じの表情で描かれてて、彼女がどんな感情?って言ってた。今わかったけど恥じらってたんだな。」
「スチル見たいw」
「スクショ在るから後でね」
「神か」
シャルロットは、召喚獣の言ってる意味がわからずただただ格好良い一徳に手を繋がれてドキドキしていた。
途中街の中でふらふら過と寛太がさ迷ったがルルロッティ侯爵家についた
「シャル!何処に行ってたんだ!」
入り口付近には、今しがた戻って来たのだろうシャルロットのお兄ちゃんが心配顔でシャルロットに走りよってきた
「なんだ、こいつらは!何をしている!」
お兄ちゃん抜刀しちゃったよ
「お兄様、大丈夫です、この者達は私の召喚獣ですの、ご安心下さい」
そういって、一徳が握っていた方の手の甲をお兄ちゃんに見せる
「なっ!そんな危険な事を!......成功したのだな......人型とは、珍しい」
「家着いたし、そろそろ元に戻してくれる?必要な時に呼んでくれたら良いから」
一徳はめんどそうだったので、シャルロットに伝えた
「分かりました、では、シャルロットの名の元に集いし召喚獣......ええと、スギル、カンタ、イットクよ暫し休息せよ」
シャルロットが唱えると手の甲がフワリと光り、3兄弟が消えた
「本当に、召喚獣だったのだな......」
「はい」
条件付きで契約したことはお兄様には言えない
シャルロットの青いワンピースが風に揺れた
◇
「なあ、映画、終わったのか?みんな出ていくな」
「ああ、インターミッション中じゃない?座ってる人もいるし」
ほんの2時間ほどの時間に3兄弟は半日を過ごしていた
あちらの時間の流れと現実世界との時間の流れは1/5といったところか
「なあ、収納に食べもん入れてしまってるよな、荷物も......今出せるのかな?」
「いや、使わない方が良い、使えるにしても使えないにしても、今じゃ無い」
「それもそうだな」
「とりあえず座るか......」
そうして3兄弟は、無事に見たかったゾンビ映画3本立ての、本命を見れて、ホクホクしていた
帰りの電車の中で一徳はポケットに入れていたスマホを取り出しイベントスチルのスクショの数々を兄弟で共有したのだった
想像以上にエロチックだったので、大人げなくドキドキしてしまったのは一徳には言えないなとか思う過と寛太だった