約束は守りましょう
早速鼻水を拭き取った令嬢はキリッとした表情で3兄弟を見た
見目麗しい自分と年齢の変わらなそうな男性に
知性的な男性.....メガネかけて....何か服が変わってるわねえ......
そして、優しそうな男性......
みんな男前である
「ありがとうございます。これで魔力解放出来ますわ。」
「あー確か手枷縛りもあったよね、霊獣に外してもらわないと、一生取れないってやつねw」
「何?それw括りがヤバイな」
こいつらは何を言っているんだ?という顔でシャルロットはキョトリとしていた
「霊獣を手に入れると、強大な力を手に入れられるけど、霊獣に認めてもらえないと、還っちゃうんだよ、だからレベリングが鬼畜仕様でさ、彼女が協力してって頼んできて、結果俺の方が詳しくなったというオチ」
「で、さっきの嬢ちゃんみたいに魔法が使えない状態で暮らさなきゃいけないってことか」
「そうそう、役にたたないから奴隷落ちするんだよね......スチルが鬼畜だったよ。だいたい色んなとこでのお仕事になっちゃうからさ、エロ重視で」
「はー、そりゃ現実にそんな事あると思うと鬼畜過ぎるわ、ムリムリ」
3兄弟のお喋りを聞いているシャルロットは、先程までの自分の未来を語っているのだなと察する。その上で助けて貰えるなら何でもするような事を先程口走った自分を冷や汗と共に後悔している。まさか操を捧げるとかそういった要求はしてこないでしょうねと考えていた。ハッキリ言って要らん心配だ。
そんな事を考えられているとも知らずに3兄弟のお喋りは続く
「でさ、奴隷落ちエンドが複数あって、そのスチル回収に情熱燃やしてたんだよね......僕ちんじゃなくて、彼女がw」
「で、こんなのされたらどうしようとか、上目遣いしてくんだろ?」
「お決まりのコースだな!エロ」
「うーん。ちょっとね、俺がするより、されてるのを俺に見てほしい願望があったよ。ちょっと変わってるでしょw」
「いやあ、それはアウトでしょついていけない」
「願望止まりなら、良いけど、ある日彼女の部屋に入ったら、そんな事になってたとか思うとちょっと怒りで済まないかなって怒ってあげたから大丈夫だよ♪」
一徳の笑顔が怖い
「じゃあ、そろそろお嬢ちゃんにヒアリングでもするか」
過はシャルロットに向かって挨拶をした
「はじめまして、シャルロットさん、私はスギルと言います。貴方に望むのは貴女の用事が終わったら、無事に元の世界に戻りたいんだけど、大丈夫かな?」
「えっと......私が納得できる人生を取り戻せたら、主従契約を解放したら良いと思うのよね元の世界に戻ると言われてるし......夜の帳が降りるまでに契約を完了しなければ......その....それでも..戻っちゃうんだけど......」
「そうなの?じゃあ、契約しなけりゃ俺たち戻れるんだ」
「早く帰りたいな、映画楽しみにしてたのに。」
「あ、あの契約をしたら、私が呼び出さない限りは元の世界で霊獣達は生活していると言われるわ!だから、契約をしてほしいの!必要な時だけしか呼び出さないから!御願いしますわ!」
必死に話していたらまた鼻水がチョロリと......もう鼻水垂らしとるイメージが......
トレードマーク=鼻水だな
「へえ......そうなってるんだ、じゃあ、契約したげる?さっき手伝うって言っちゃったし......」
「武士に二言はないな......」
クイッと眼鏡を上げる寛太
「ウケるメガネクイッw」
「じゃあ、契約してくれるのね?」
パアッとシャルロットの顔が明るくなった、鼻水も煌めいている。
「良いよ、約束したしね。えーと紙と鉛筆出すか」
一徳は書面で条件を色々書いてシャルロットに渡した
「よ、読めないけど、何て書いているのかしら?」
「あ、やっぱり読めないか?えっと基本的には俺達を命令して使うんじゃなくて、あくまでもちゃんと御願いしてねって書いてるんだ」
「解りましたわ......では、この契約書類を制限とし、我と主従の契約を請う......乞う、我と契約を結びたまえ......」
シャルロットの手の甲になんだか間抜けな3兄弟の2頭身キャラが浮かび上がる
「認めよう」
一徳は答えた。
どうやら3人一組の契約のようで、3人に同意があったようだ。
「2頭身キャラが気になる」




