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悪役令嬢の断罪後は結構面白い  作者: 鴇田 孫


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20/20

おはようございます

一徳はテレビ局に居た。


「おはようございます」


挨拶を終えると控え室で一休みする。自分の出番は5時間後だ。早めに現場入りする人は色々な準備があって、衣装あわせだったり、打ち合わせだったり、メイクだったり。

今日はバラエティ番組で花を添える意味で呼ばれた。

小学生の頃兄達と服を買いに出掛けていたところはぐれてしまい、今所属している事務所の女社長に捕まった…保護されていた。

兄達も事務所に誘われたが就職先が決まっていたり、そもそも無理と断ったが、ちやほやされた一徳は子供のモデルから始めた。


あっという間に人気が出て、今に至る。


「おはようございまーす、桜井です」


「おはよーモモちゃん♡今日も可愛いね」


一徳の彼女?のスタイリストが入ってきた。


「今日はこのブランドさんの服を着ていただいても良いですか?」


「モモちゃんなら、かっこよくしてくれると思うから、何でも着ますよ」


ハイブランドの服を着せても庶民的な服を着ても、中身が良いと何でも良く見えるという法則をそのまま体現する事が出来る数少ない芸能人である。


「メイクもしていきますね」


「あ、」


「どうされました?」


「ん」


両手を広げて仔犬のような表情で誘惑してくる一徳を拒める人はあまりいないと思われるが。


「ん、じゃあないんですよ。ほら、メイクしていきますよ?」


「んーーーーー……モモちゃん、ここにお座り?」


「……」


スンとした表情だが耳が赤いスタイリストは仕方なしに一徳の膝の上に座った。


「わーい」


後ろからギュウっと抱き締めると、モモも、一徳の腕にそっと自分の指を添える。


「ちょっとだけですよ」


モモはしっかりメイクしているので、顔は殆ど赤く見えないが、首と耳は紅潮している。

一徳はゾクゾクしながら後ろから耳朶を口に含む。


「5分だけね…。」


そういって、モモの顔を自分に向けモモの唇を貪った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


収録が終わると、モモに着替えさせてもらい、メイクも落として貰う。


「今夜はもう一件仕事が入ってるので、メイク落としたら失礼させていただきますね」


「エーーー?今日そんなに忙しいの?じゃあ、今度はいつ会えるかなー?」


「今週は金曜までは予定が詰まってます。」


「今日は日曜だよ?土曜まで会えないってこと?っていうか土曜は俺の方が予定入ってんじゃん。マジ最悪」


「仕方ないですね」


「えーモモちゃん冷たい」


「あんまり会えなくても大丈夫なようにしてください。では、これで失礼させていただきますね。」


一徳の肌の保湿を終えると、荷物をまとめて控え室から出ていった。


「テキパキ仕事出来すぎなんですけど。」


モモは25歳のスタイリスト、短大を卒業後、順調に仕事をこなし今に至る。

一徳が中学に上がったときに一徳の衣装選び、スタイリングを任せて貰ったことで忙しくなった。

モモちゃん自身も可愛いので、一徳はすぐに好きになった。

モモちゃんも一徳も初めての彼氏彼女?で、出会って3年になる。

御互いのためにしっかり付き合うという定義ではないが、お互いに好意を持っているのは確かだ。

一徳はモモちゃんと結婚して幸せな家庭を持ちたいと思っているが、モモは、まだまだ仕事が楽しい。

家族になるというのはタイミングが重要だと聞いたことがある。


理想として掲げている目標というのは各々が持っているが、家庭を築いていくというのは理想だけでは無理なのだ。

今はじっと我慢の子

毎週の様に会えていたのに、ここ最近忙しさから会えない事が多く、色々たまってきているのだ。


ずっとおあずけくらってるから、あんなこともしちゃったし…←お風呂シーン

モモちゃんとイチャイチャしたかったな…。

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