表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢の断罪後は結構面白い  作者: ゆうき鉄平
11/15

お父様デレると髭ヨリヨリ

「ほほーう、報告したら、ダンジョンに行けるとでも思っているのかね?」


鬼のような形相でシャルロットに、質問を投げ掛けた、ルルロッティ侯爵。


「私は、黙って行こうとしていたのですわ!淑女としては好ましくない行動だとは理解しています。ですが、私にはローランド様より武勲をあげて優位に立つ必要がありますの!」


「シャルロット、そんな事で優位に立てるわけ無いだろう、そもそも地位が違う。いくら頑張ったところで、横に並立つ事さえ叶わない。」


「じゃあ、ローランド様よりも地位がある人と結婚すれば良いじゃない!」


「婚約破棄されたお前を娶るのは、腹の出た何処かの田舎貴族位なものだろう......それならば、家で大人しく余生を過ごす方が良いだろう。」


「お父様って、本当にムカつくわね!だから話す必要なんて無いって言ったでしょ!」


「なんだと!」



やり取りを聞いて、ニマニマしている過が右手を挙げた。


「ルルロッティ侯爵、発言をお許しください。」


「む、なんだ」


口髭を触り難しそうな顔になるルルロッティ侯爵、髭が無かったら、幼く見えるのでは無いだろうか?シャルロットの可愛い顔は侯爵のそれをそのまま移した様な顔立ちなのだ。目は二人ともつり目である。


「侯爵、その様に仰っても伝わりませんよ、心配だから行くな、田舎貴族に嫁ぐ位なら、ずっと面倒見てやるから、好きな事をして過ごせって......仰って下さい。」


ルルロッティ侯爵がみるみる顔を赤くしていく

怒っているわけではない、照れているのに顔が怖い

そして何故か口髭をクリクリヨリヨリしているw


「失礼な!出ていけ!」


一徳がシャルロットに耳打ちをしている

シャルロットも顔を赤くしていく


「では、お嬢様は私達が御守り致します。ご安心下さい。」


「許可はしておらん!ぐぬぬ!しておらんぞおおお!」


4人は静かに礼をして部屋から出ていった。





「さっきの、本当ですの?」


頬が少し赤らんでいるシャルロット


「だって見たろ?口髭めっちゃ触ってたろ?あれ、嘘ついてるときとか、気まずい時にやるんだよw」


パッケージが無いかわりに、キャラクター設定や、声優のコメント、制作者が楽しんで作っていたんだなって思えるスペシャルWeb公開時に端から端まで見て仕入れた豆知識


悪役令嬢達の親の設定まで細やかだった

ツンが災いして令嬢達は愛情を知らずに育つという間抜けな設定だ

皆一様に同じ様な設定である

只、シャルロットの父は口髭を触り、他の父達は、メガネ拭きだしたり

煙草に火をつけたり、珈琲を飲みだしたり、色々である


母親達は、皆忙しく、家にじっとしていない。

お茶会にてんやわんやである。


兄の設定もまあ、忙しくシャルロットにかまってやれないが、会えるときは、ちょっとそれどうなの?と思うほどの溺愛ぶりだ。


愛はウザい兄からしか貰えなかったのだ。

キチンと考えれば、愛されていることに気づく筈だが

いかんせんオツムが弱い設定である。



「シャルロットは、可愛いからね!知らなかったのも無理ないね!」


一徳の可愛い=オツムが弱い

はキラーワードである


誰も気付かないし、傷付かない


裏を読み取れる人間はニヤッとするぐらいだ。


「か、かわい、かわ......」


シャルロットは、また顔が赤くなっていく。さるぼぼである。

先程と違い、たわわな胸元を強調するようなドレスを着ているので、デコルテの辺りまで赤くなっていく

お父ちゃんと話すのにドレスアップしなくてはいけない社会なのかと3兄弟は面倒だと思っていたが、着替え終わったシャルロットが眼福で面倒な社会で良かったと思った。


歩く度にたゆんたゆんしているので、ニコニコしながらも3兄弟は

たゆんたゆんしている胸元に釘付けである。


「うーん......可愛いのわかってないのかな?シャルロットって......」


「ねー......ローランド?だっけ?わかってないな~」


「でしょー?でも本当は国外追放なんだけどね、それほど酷い事をしなかったのかな?」


3兄弟が話し込む、自分の事を言われているのはわかるが、可愛いと言われて素直に受け止めてしまうところを考えると、多分シャルロットは、素直にローランドにぶつかって玉砕したのだろうと、分析できる。

この美貌だ......ローランドも悩み抜いただろう。



「今日は興が削がれたからまた明日でも良いですわ!戻って良いですわよ?」


「あれ、そうなの?」


「明日身支度をしてからまた召喚しますので、お付き合い下さい。」


シャルロットは、手の甲の紋章を触る


そうすると3兄弟は自分達の家の前に立っていた



「オッパイ大きいな、シャルロットって......」


「「うん」」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ