会話
とりあえず公爵家の方に向かう。
屋敷の扉の前には、護衛の兵が2人。
「よう!」
俺が声をかけると、
「おお!パイソン教官!ということは、今年も新兵訓練ですな!もうそんな時期ですか!いやはや一年は早いですなぁ!ところで後ろの方たちは?」
と、聞いてくるので、
「冒険者仲間なんだが、弱いから新兵訓練にぶち込もうかと思ってさ。」
というと、兵の2人が、可哀想な目で4人を見る。
「なんか逃げたいんだけど?」
「俺も」
とか、弱音吐くので、
「あきらめろ!逃がさんから!」
と言ってやる。
門兵が中に入り、執事を呼んで来てくれた。
「パイソン殿、お久しぶりでございます。今年もよろしくお願いします。後ろの方たちは?」
と、同じ事を聞くので説明して、
「とりあえず、訓練始まるまで、客室に泊まらせてやって!」
と言うと、
「承知いたしました。パイソン殿は閣下にお会いになりますか?」
「ああ、そのつもりだから、4人をよろしく。じゃあ4人とも、セバスチャンに付いて行って。後でまた会おう。」
そう言って、俺は隅から隅まで知ってる屋敷に一人で入っていった。
「こんな部屋に泊まって良いものなのか?」
「うちの屋敷の父の部屋より豪華な気がする」
「これで客室なんだろ?公爵家ってスゲーな」
「伯爵家でその反応なら、俺の反応は正しいな」
男二人の会話。
「いや、だから私達は、パイソンと同じ部屋で良いんだって!」
「いや、そう申されましても。」
「ボアでは同じ家に住んでたんだから、大丈夫!」(押しかけたとも言う)
「いやいや、しかし。」
「とりあえずパイソンと同室で!」
女2人とセバスチャンの会話。




