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第3話 学校というプリズンへ

 

「ふぅ_______________」


 これから先どうしたものか...。

 ヤスシは病院に送られたが、こんな家の空いた家に住めるわけが無いしなぁ。

 新しい新居に移ることが出来たとしても、ゲームが無くてはニートは務まらない。

 まぁまた親に電話だな。


「プルルルル...。ガチャ___なんだよ幽鬼ー?こう見えても父さん結構忙しいんだぞ? おっ!ママこれ美味しいねー」


「完全にバカンス満喫しているだろ、育児放棄郎。」


「で、どうしたァー?」


「はぁ、じゃあ率直に言いますね。家が壊れて住めなくなりました。はい」


 どうせ驚きすぎて美味い所じゃ無くなるはずだ。


「ブッ! ハッハッハはは! ついにニートの進化系ホームレスになったか」


 殺そう...。奴らが帰ってきたら真っ先にぶち殺してやる。

 スマホを握り潰してしまいそうだが、ここで無為に怒っても意味は無い。


「とりあえず新居のための金でも振り込んでくよ!」


「ッ...幽鬼スマンがそれは出来ない相談だ.....」


 はっ? 何でだよ意味がわかんねぇ。

 事情を聞こうとする前に父さんは口を開いた。


「俺達の全財産をドルに変えちまったからだ」


「えっ?!」


 そんな...ということは家が壊れていなくても、俺のニート生活は終わっていただとぉ!?


「まるで俺のニート生活は終わっただと的な反応だな。まぁ安心しろ」

後でお前を助けてくれる知り合いを呼んでおいてやるから。」


 ゲッ! マジかよ。

 人の世話になるくらいだったら、この穴の空いた家に住んだ方がマシかもしれない。

 まぁ「分かった」相槌を打って待つことにした。



-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*




 だいぶ経った...もう1時間くらいか?

 まぁ海外からだから無理もないが何もしないで1時間はだいぶ辛い。

 もう家の庭のアリの巣を埋めるという低俗な遊びまでするに至っている。


 すると前方からそれらしき人が見える。

 白髪で眼鏡をかけている少し小柄のちょび髭のジジィだ。

 スーツを来ていて、以下にもthe紳士感じがする。


 しかし、胸に付いている名札的なものを見ると俺は驚愕した。

 それはまさに「校長」と、書いてある。

 紳士な見た目で悪魔が来よった。あのクソ親父まさか俺を学校にぶち込もうってか!

 あんな地獄のプリズンなんぞ行ってたまるかよ。


 もてる力の全てを込めて走り逃げる!「逃げる恥だが、役に立つ」って言うしな。


 悠々と風を切っていき、ドンドン家から離れていく。

 さすが鬼、さっき待っている時に通り過ぎた自転車も優に抜いた!

 これならあんな小柄ちょび髭も落ち着けまい。

 

 もうこんなところで良いだろう。

 全然知らない地域まで差し掛かってしまった。

 ニートの俺には完全なるオーバーペースで、ヘトヘトだ。

 今日は1日いろんなたことがありすぎたよ。


「それにしても喉が乾いたなぁ.....」


 金はあるが、自分ちの近くの自動販売機も把握していない俺にここら辺の自動販売機など知る由もない。

 もうカラカラ死にそう!


「それならワシのお茶をあげよう」


「あっ、ありがとうございます」


 ゴクゴク...ふぅ。 何とか助かったぜ、こんな親切なちょび髭ジジィもいるもんだぜ。

 「ん...?」 ジジィ!


「いきなり走り出すからしばし老人にはこたえましたよぉー」


 まさか追いつきやがったって事か!?

 いや驚きはしない。 この世界だ、何かの異種族ってことしかない。

 ここまで追いついたのは褒めてやる。

 だが、俺もこんなところで捕まえられるわけにはいかない。


「お茶はありがとうだ。ジジィ!」


 走ろうとした刹那______________。

 さっきまで横にいたのにいつの間に目の前で俺の行先を阻んでいる。


「まぁまぁ〜君のお父さんとの約束なのでここで逃がすわけには行かないんですよぉ。」


 ヘコヘコしながら俺にすがり付いてくる。

 チッ、少し良心に傷つくが、いくら親のことでもそいつは無理だ。

 少し手荒だが強硬手段に入るしかない。


「沈めジジィ! 俺は今反抗期なんだよ!」


 俺は腕を振り上げる。

 顔面直は可哀想なので、狙うのはその顎。

 顎にナックルを擦らせ失神させるあの技である。

 気分はプロボクシングプレイヤーだ。


 あれ.....拳が全く動かねぇ。

 

 そんなまさかだが俺の拳が押さえつけられていた。

 しかも、人差し指1本でだ。


「小僧。少し調子に乗りすぎだ」


 背筋が凍った。

 その小柄な体からとは思えない程の殺気なのかも知れないものを感じる

 少なくともその眼力はガチっている。

 

「少し眠っておけ」


 校長がそう言うと、目の前にいたジジィは姿を消した。

 するとスグに首に激痛が走る。

 これはあのマンガでよく見る首トンか?

 マンガよりスッと、意識が飛ばないんだな.....。


 俺は本日2度目の失神をした。



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