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第1話 ニートの俺は鬼族だった?

 俺は17歳。そして、引きこもりニート5年生だ。

 夜はネトゲに一晩中やり続け。

 日が明けてきた頃に眠る。

 それが俺の日常。

 両親ともに海外出張中なのでニート生活を謳歌しているのだ。


 今日も夜中にパソコンを開いた。

 もちろんのことネトゲで朝を明かすつもりである。

 引きこもりの俺にリアルの友達はいないが、意外とネトゲでは名の知れたプレイヤーである。

 そのため今ではネトゲ界最大級の同盟グループ、

「集まりしニート達〜リア充滅ぼしのテーゼ〜」を創設。

 通称、「残酷なニートのテーゼ同盟」である。

何故残酷なのかと言うと、このゲームには男女プレイヤーが結婚というシステムがある。

 俺らニート勢は、その結婚プレイヤーを狩る事を

義務としているのだ。

 そう! 見つければリンチ、総員をもってボコボコにするのだ。

 そんな俺達の功績はゲームのシステムを変えさせるほどだった。


「また新しいゲームでも探そっかな...」

 

 結婚プレイヤーを殺れなくなった俺たちにやる事がはない。

 かと言って普通にプレイしたって今までを殺るために特化してきたので普通にモンスターを狩るとなっても、俺達はみんな揃って初期装備か、コラボ装備なので勝てるわけがない。(プレイヤーの攻撃へのダメージは一定で、装備を揃える必要は無かったため)


 そう考えてるうちにもう既に夜が開けていた。

 実は言うと俺の日課は最後にもう一つ。

 学生やサラリーマンのドタバタしながら登校、出勤

するのを見て優越感に浸りながら寝る事だ。


 あと30分そろそろ社畜どもが出てくる時間かな?

 残りの時間までに、自家発電でもしとくか。

 賢者になる事でより社会への無意味さ、そしてニートの高みに悟りを開くことが出来る。

 

 ネトゲをログアウト、5年ニートで培ったタイピングで、大人のサイトを調べあげる。

 ティッシュ数枚取り出し、息子に優しく巻き上げる。

 

 「うっ!...」

 これは限界突破したわけでない。

 突然、謎の頭痛に襲われたのである。

 かつて感じたことのない痛み、その痛みは偏頭痛とは違うある2箇所だけが死ぬほど痛い。


 俺は死ぬのかな...

 このまま俺の息子が元気なまま死後硬直して、

世界一恥ずい発見をされるのか...?。

 意識が薄れていく中で聞き覚えのある音が聞こえた


「ガチャ」


 ガチャ?まさか!?

 社畜ヤツらが登校、出勤し始めたのか!?

 まだ出てくるのには20分以上早い。

 こんな時に限って「朝テスト」というやつかよ!


「これを見ずに死ぬわけにはいかねぇぇぇ!」

 

 最後の力を振り絞り、体を起こした。

 窓の奥の光景。それは、急ぐJK、舞い上がったスカートの中から望むパンティ...。


「我が人生に一遍の悔いなs...」

 そして俺は気絶した。

      



*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 



「_______________、_______________。」


「_______________、ウ〜ン...。」

「ハッ!...」

 

 目を覚ました俺はとっさに当たりを見回した。

 ここは地獄か?それとも異世界かな?

 残念ながら、そこはいつもの部屋だった。

 残念とは言っても異世界に行ったて真っ先に死ぬ人第1位に俺はなるだろう( 笑 )


 何時間たったか?まだ外は明るい、昼頃だ。

 ニートと言えでも腹は減る。

 寄せ集めの冷凍食品を一緒の皿に乗せレンチン。

 食品、食品によって解凍時間が違うが、基準は大好きなチーズハンバーグの時間にしてある。


 解凍をしている間にチャッと風呂でも入るか。

 起きたばっかなので眠気覚ましに丁度いい。

 かと言って風呂は1週間も入っていないから体が臭かった所だ。


 普通より多めのシャンプーは基本、からの謎の美意識でトリートメントを同じ容器に入れかき混ぜたものを使う。これで1週間は風呂に入らなくてもキューティクルを保てる...ような気がする。

 特製シャンプーをぶっかけわっしゃわっしゃ洗っていると、頭に異様な突起物を感じた。

 なんだこれ?先っぽがトンガっていてチクチクする

 鏡の曇を拭き取り、映し出された姿は異世界を感じさせた。 


 自分の頭の上に対照に2つ角らしきものが...いや角が生えている。

 その角は強く引っ張っても取れない、自分の頭から直結してる感じだ。


 これは何かの病気ではないかという恐怖が頭をよぎ

り、俺は急いで風呂を出て着替えた。

 とりあえず両親に電話しよう。


「プルルルル...プルルルル...この電...プッ!」


 出ない! くそっ!

 いや、まだ最終手段が、残っている。

 それは病院に行くこと...つまりゴートゥーヘル。

 だが、コミュ障だの言ってる場合ではないのだ、一大事だ。


 パーカーのフードをおもむろに被る。

 ビリッ!え?まさか...しかし、そのまさかだった。

 フードを見てみると二つの穴が空いている。

 オーマイガッ! こんなギャグみたいなことがあるかよ!?

 もう新しい被るものを探すのも面倒くさい、、、

 あえなく外を出ることを決意した。

 久しぶり(5年ぶり)の外の世界はまさに異世界そのものに感じるほど神秘に感じる。

 

 角を手で隠しビクビクしながら歩いていると、思ったより視線を感じなかった。なんでだ?


「あ〜なるほどコスプレだと思われているんだな」


 それでも充分恥ずいが、さっきより気分が楽になる。そして、さっき通り過ぎた猫耳のコスプレ女性のおかげで、なお緊張が解けた。

 

 なんやかんやで、なんとか病院につくことができた俺はたった10分くらいの道なのに俺は1日の労力を使った気がしてヘロヘロだ。

 だが、こんなところで弱音を吐いてはいけん!

 ここからが戦場なのだから。

 


 ゴクッ...意をけして中に入る。

 一瞬、視線がこっちを向いたような気がする。

 こんな角生えた場違いなコスプレ野郎が病院来たんだから「痛いヤツ」とでも思ってるんだろう、、、

 そう考える謎の冷や汗が止まらない。

 動悸が早くなってくる。

 

「あのぉーこちらの必要要項をお書き下さい。」

 受付のナースさんが俺の状況を察したのか、問診票を渡してくれた。

 そうだった、忘れていた、なんせ病院はニート生活より長く行ってないから分からなかったぜ。

 気を利かせてくれたナースさんのためにもなるべくチャッ、と済ませよう。


 「鬼ヶ島【おにがしま】幽鬼【ゆうき】」

 自分の名前を書く。

 鬼々づくしな名前で上の鬼ヶ島は、まだマシだが下まで幽鬼と鬼になっているのが気に食わないし、嫌いだ。

 これをネタにイジメられた事だってあるくらいだ。

 まさに今の自分の姿にマッチし過ぎていて虫唾が走る。


 他の要項をサッと書き終え、最後に体温を測った。

 流石に角は生えてるが身体はピンピンしているし、むしろ元気だ。

「ピピッ」 おっ、最近の体温計は早くていいね。


「えーと、55度3分っと、、、、、、、!?」


 高すぎる! 病院の体温計を疑う訳じゃないが人間が死ぬレベルの体温だぞ。


 しょうがない、もう1回測ろう。

 脇の間に差し込もうとするとさっきのナースがサッと体温計を取り、小声で「はい、OKです」と言い受付に戻って行ってしまった。

 ファ?何がOKなんだ?俺がニートやっている間に体温計の基準でも変わってしまったのか?

 いや、流石にそんなことは無い。

 ということは、もうこんなコスプレ野郎にもう構いたくないという訳しかない...。


「わざわざ俺のところに来たのは目障りだから早く帰って下さいってことか...(泣)」


 あのナースさんのためにって思った自分が馬鹿みたいにだよ!

 

「おにがしま〜ゆうきさん〜〇番の部屋までお越しください〜。」

 呼び出されたことで、妄想を張り巡らせていた俺は現実を思い出し殺意が冷めてしまった。

 ふぅー...緊張で心臓がバックンバックン鳴っているのがわかる。

 

 俺は恐る恐るドアを開けた。


「失礼しまぁ〜す。」

 目の前に座っていた医師は俺のカルテを見ながら異様なほどメガネを中指でチャッチャ、している。

 それが俺のこれの深刻さを表してるようで怖い。

「鬼ヶ島 幽鬼君だね?まぁ座りたまえ。」

 

 椅子を催促されたので慌てて座ろうとして、派手に転んでしまった。

 

「痛てて..」

 恥ずい。ものすごく恥ずい。

 俺が顔を赤らめていると、その医者が顔を近づけてきた。

 

「そんなに緊張しなくても良いぞ。...チャッ」


 その医者は再びメガネを中指でチャッチャやり始めた。これは癖だったのか。


「幽鬼君、率直に言おう。」

「はいッ!」


 ついにだ!俺のニート生活が終わってしまうのか、

それともhappyニートライフの継続なのか。

 俺は思いっきり固唾を飲み込んだ。

 

「君のその症状は...ごく普通の事だ。」

「_______________、えっ?」


 なんだと? 角が普通?

 流石にニートでも聞きざる負えない。


「ど、どど、どういうことですか?」

「君、ニートですね。」


「はグッ!何故バrt...!」

 

「、、、、、。その反応は正解ということですね。では簡単に説明しましょう。」


俺は「はい。」と小さい声で応答して、静かに聞くことにした。


「まず四年前に「異種族」の存在が明確に証明されたんだ。」


 ???????え? 頭の中がはてなマークで満ち溢れる。

 そんなマンガの中やラノベのような世界が実現してたって言うのかよ!俺がニート生活をして一年後に。


「話を続けますよ。」

「そして、今まで人間として存在を隠し通してきた

「異種族」が表舞台に登場するようになり、今は普通に生きられる世の中になったってことです。」


 こんなこと言われても信じられるわけがない。

 しかし、さっきのナースさんも歩いていた猫耳の女性も全部説明がついてしまう。


「ということは俺は...」

「鬼族の血を引いてるということになりますね。」

 

 突然来たこんな非日常。

 いったい俺はどうしたらいいんだよぉぉぉ!


 いや待てよ、ニートの俺にとってこんな外の世界のことなんてどうでもいいことだ。

 つまりhappyニートライフを続けることが出来るわけだ。

 なんだ...思ったよりつまらない結末だな...。

 ホットした気持ちの中に少しの残念な気持ちがある。まぁ帰ってゲームでもするか。


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---------...。


俺はまだニートをやめることになるとは知る由もない。


 

 


 



 

 

 

 

 

 

 


 

 

 



 

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ぼちぼち更新していきますのでよろしくお願いします。

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