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プロローグ

お久しぶりです。

相変わらずの見切り発車でございますが、よろしくお願いします。


「ただいま〜」

「あうっ!」

学校から帰ると、玄関に赤ちゃんが鎮座している毎日にも慣れてきた今日この頃……って、


「姉貴、また来てんのかよ?!」

両手を万歳して抱っこをねだるハルを抱き上げながらリビングにいけば、呑気にお茶飲んでる母親と姉の姿。

「なによ〜。実家に帰ってきて文句言われる筋合いは無いわよ?」

唇を尖らせながらお茶を飲む姉の姿は、とても一児の母親には見え無いくらい可愛らしい。のは、いいんだが。


「別に良いけど、連日来すぎだろう。ちゃんと家の事、してるんだろうな?」

ため息まじりに突っ込めば、微妙に目が逸らされたぞ、おい。


「………姉貴〜〜?」

「ち、ちゃんと家事とかしてきてるもん。今日は、和海さん飲み会で遅いから、こっちでご飯もらおうと思っただけだもん!」

必死で言い訳してくる姉貴に苦笑が漏れる。


「良いじゃ無い。意地悪言って無いで、ハル君お風呂に入れてちょうだい」

助け舟を出してくる母さんに肩を竦めて、ハルを抱っこしたまま自分の部屋に移動した。

「ハル〜、風呂入るか」

「あう」

腕の中でにこにこのハルは相変わらず安定の可愛さだ。


「イルカさん達入れような〜」

「きゃぁ〜う」

前に水族館に行ったときに買ってきた風呂用の玩具はハルのお気に入りだ。

ネジで尻尾が動きイルカや魚、ラッコなんかが泳ぐんだ。水族館で売ってるだけあってなかなかのクオリティーなんである。

おかげでなかなか風呂から出てくれ無いのはご愛敬だ。



そうして、お風呂に入れて夕食を共に食べ、疲れて撃沈したハルを抱えて、散歩がてら2人を家まで送る。

それが、最近の俺の日常だった。


姉貴の旦那である高城さんも良く顔を出すし、友好な関係を築いてると思う。

ハルの超能力とか、暴走しやすい恋愛脳の姉貴とか少々不安要素はあるものの、怒涛の夏を超えて深まった人間関係(笑)は良好で、多少の困難ならきっと乗り越えていけるような気がしてた。






そんな根拠の無い自信なんてあっという間にグラグラに揺らぐ日が来るなんて、このときの俺は思ってもみなかったんだ。







読んでくださり、ありがとうございました。

前作に引き続き、ほのぼのでちょっと変な行動をとるハル君を書いていけたらと思ってます。

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